「鬼やらい」シリーズ第二作
自分の世界に小春が帰って以来 骨董屋の喜蔵は また落ちて来ぬかと空を見上げる日々が続いていた
そんな中 妹の深雪が働く牛鍋屋をいっぱいにする妙な男の多聞が近付いてくる
彼は妖怪化した古道具を幾度も買う
幼なじみの絵師の彦次は姿を消し 巷に奇妙な妖怪が出没する
元凶探しに再び 鬼の小春が現れた
妖怪なのに可愛い男の子の姿とる小春と 人間なのに鬼も怯える凶悪な表情の喜蔵
今回 彼らを構う妖怪の正体は
喜蔵の周囲には 人も人外のものも 孤独なモノが集まる
素直ではないが 彼の優しさ温かさ 何より彼が抱える孤独にさえ癒やされるのか