配給 東映
監督 佐藤純弥
北海道の夕張 若い男がー何かーをしている
後に爆薬が仕掛けられたと解かる
若い男は学生運動の経験もある古賀勝(山本圭)
彼は電話で沖田哲男(高倉健)と話す
仲間の一人の藤尾(郷鍈治)が逮捕されたことがわかる
しかし計画通りにやるーと沖田の決断「今さら後戻りはまっぴらだ」
この時点では彼らの素姓は分からない
後に警察の調査では明らかになるのだが
沖田は工場の経営に失敗し 借金が原因で妻(宇都宮雅代)とも離婚
その沖田の「ひかり109号に爆弾を仕掛けた」時速80キロになると爆発する
この電話が事件の幕開けとなる
このテのイタズラ電話も多かったらしく「またか」といった雰囲気も漂っていたが
沖田の言葉通りに夕張の貨物579は時速15キロ以下で爆発した
ここでは沖田は要求を出していない
警察も国鉄も犯人側の目的がわからない
災難にもひかり109を運転していた青木(千葉真一)は連絡してきた倉持運転指令室長(宇津井健)の「絶対に100キロ以下に落とさないでくれ」の言葉を冷や汗を浮かべながら聞く
乗客1500人の命がかかっている
走る線路に故障した列車がいたり 綱渡りのような線路の切り替え 合わせたギリギリまでの速度落とし
様々な困難が襲い指示する倉持に青木が噛みつく場面もある
倉持も必死だった 国鉄マンとしての誇り
捜査側は犯人に迫りながらミスが出る
駅での張り込みでは子供にふと注意を奪われた隙に犯人の古賀を刑事(北大路欣也)が見逃してしまう
犯人が要求してきた500万ドル(15億円)の受け渡しではバイクで逃げる犯人の大城(織田あきら)がパトカーから逃げようとして事故死
それでも指紋から大城の名前がわかりーその関係で遂に沖田の名前が浮かぶ
沖田には離婚はしたが妻と子供がいた
古賀は見つかり追われて撃たれこれまでと壮絶な自爆死を遂げる
沖田は古賀と大城のぶんのパスポートを燃やした
捜査陣には沖田の偽造パスポートの名前と計画がわかる
逮捕された藤尾はひかり109号で護送されていた
死にたくない藤尾は脱走 食堂車で女性乗務員を人質に車両の扉を開けさせ逃げようとするもとりおさえられる
その藤尾から逃亡計画がわかるが 用心深い沖田は他の名前を使っていた
しかし刑事により空港に沖田の元妻と息子が連れてこられていた
その反応で刑事は沖田を見つけ
沖田は逃げる
逃げれば撃つという刑事の呼びかけ
なおも川に飛び込み逃げようとした沖田は撃たれる
空を沖田が乗る予定だった便か航空機が飛んでいく
犯人を追う捜査を指揮するのが丹波哲郎さん
沖田が空港へ来た時の受付には多岐川裕美さん
ひかり109の公安で竜雷太さん
ひかり109の運転助士で小林稔侍さん
産気づく妊婦に田坂都さん
出産を助けようとする女医に藤田弓子さん
当時の映画のオールスターキャストと言ってもいいくらいの豪華なメンバーが出演しています
109号を田舎で爆破してもらおうとする上司らに逆らい助けようとする倉持
博多駅とかで109号が爆発炎上した場合の大惨事を考えてのー
1500人を見殺しにする決断
乗客の命を救うため 倉持は犯人に呼びかける
爆発を食い止める方法を教えてくれとー
その呼びかけを109号が無事に停車してからも 犯人を捕まえるために流している警察
倉持は国鉄の辞職を決意
これね ハリウッド映画の「スピード」よりはるか昔に撮られているんです
意欲作だったと思います
先日BSで放送されましたが
役柄が皆さん適材適所という気がします
あの人もこの人もたったこんな短い場面に出てて 持ち味が出ているんです
丹波哲郎さんにはキレがあるし
宇津井健さんの責任感
高倉健さんの仲間への思い 犯罪計画するまでの追い込まれた気持ち
借金を苦にし無理心中をしようとする妻へ
「死ぬなら俺一人が死ねばすむことだ」
この閉塞感
現代ともつながるような
で もっともっと詳しいのは↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%B9%B9%E7%B7%9A%E5%A4%A7%E7%88%86%E7%A0%B4
http://news.mynavi.jp/series/railmovie/002/
http://www.j-kinema.com/shinkansen.htm
観てほしい映画です