高校サッカーの決勝で
その数日前に準決勝の試合があり近畿勢の京都が出ていて観ていたがー星陵に早々と得点され自分たちらしいペースを取り戻せないままに4-0で負けた
で長男が決勝を観ていてまた星陵が先にシュートを決めた
準決勝と同じように星陵ペースで流れていくのかと思った
0-2
けれど富山の選手は諦めなかった
1-2から後半ロスタイムで3年生の主将の大塚翔が同点ーPKを決めた2-2
そして延長戦で決めたのは富山だった3-2
国立競技場での優勝
この試合のクライマックスは主将の大塚がPKを決めて同点にした時だと思う
膝をつき祈る富山の大塚監督 もうこの表情がすごい
そしてシュートが決まった時の表情の変化は幾度も幾度もスポーツニュースで流れた
こんなに感情をほとばしらせる表情が人間にできるのかと思った
1年生の時に大塚翔さんは試合でシュートを外して負けて インターネットの掲示板で叩かれた
監督の息子だから試合に出してもらったんだろう 下手くそ
散々に叩かれた
大塚翔さんはサッカーをやめようかとーそれほど追い詰められた
父親の大塚監督は言った「監督の息子でなければー申し訳ない」
大塚翔君はどうしたか
ただ練習した 練習して練習して練習した
背番号10 170センチ
主将に選ばれる
父親は息子に言った「次は俺を国立へ連れていってくれ」
主将に選ばれて「父子鷹」を思い悩む息子にはこうも言った「父子鷹をやろう 胴上げしてほしい」
決勝戦で2点リードされても監督は諦めていなかった
選手たちにこう言ったのだとか
「今までの試合で逆転勝ちは無かった 神様は俺たちに決勝で逆転勝ちをプレゼントしてくれようとしている」
あのPKの場面で大塚翔さんは落ち着いていたのだそうだ
ザック・ジャパンのエースの本田選手の2013年6月の試合でのPKの場面を思い浮かべたのだと
「自信を持って蹴りました」
そうPKでの場面
父は祈り 息子は冷静だった
決勝より前に大塚翔さんはこうも言っている
「今年成長したのは諦めない気持ち」
試合後 大塚監督はこう言っている
「-県民の後押しに感謝しています 最後まで選手を信じていました
田舎の選手でも(優勝)できるんだ 証明できてよかったです」
大塚翔さんのお兄さんも大学でサッカーをしておられるそうです
スポーツの試合には名場面 名ドラマが多くありますが この決勝戦での祈る監督 決まるシュート
PKでの ロスタイムでのドラマ
素晴らしい こんなすごいことが起きるのか
ひきつけられる決勝戦でした
どの選手も諦めなかったことが 奇跡とも呼べる勝利を引き寄せたのかもしれません