太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡」 (角川文庫) 2020-07-03 21:49:30 | 本と雑誌 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡 (角川文庫)太田 紫織KADOKAWA お屋敷から櫻子と梅の姿が消えて 二人は行方不明に 案じて捜す正太郎だが 母が管理する賃貸物件 遅れた家賃を立て替え払いした女性の様子が気になり 後日 正太郎が訪ねると 彼女は死んでいた 自殺らしい 櫻子と共に調べていくと 人を轢き殺して反省もせず 悪事を続けてきた男 その生き方が許せなかった人間達 彼等なりに正義を為そうとしたが それもまた犯罪 ねじれてしまった正義感は 既に正義ではない 生き方を間違えてしまった人間達 骨コレクターの影も漂う まるで 出来の悪いストーカーのように
太田紫織著「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 白から始まる秘密」 (角川文庫) 2020-07-03 21:39:06 | 本と雑誌 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 白から始まる秘密 (角川文庫)太田 紫織KADOKAWA/角川書店 大きなお屋敷に住む美しい女性 九条櫻子が何者かを知る前 正太郎はそう思っていた ところが いつしか彼女を怪しく思うようになる 彼女が持っていた毛むくじゃら けれど そんな櫻子は行方不明の老女を見つけ 痴呆のかかった老女の心の気懸かりを推察する 老女の哀しい過去 老女が神社に埋めたものはー 正太郎は櫻子と周囲の人々が 自分を通して誰かを見ているようなーそういう気がしていた 櫻子の叔父を見舞いに行き 彼等が見ていたのは幼くして死んだ櫻子の弟だと知る そして櫻子からだと思っていたメールの相手が 恐るべき骨のコレクター 犯罪の影にいる人物であったことに気付かされる