(旧題「ひとりぼっちのあいつ」)
大里春輝(おおざと はるてる)には一つの秘密があった
ちょっとした力がある
少年の頃 親友と信じるからこそ打ち明けた秘密
ところが その相手は信じるに足る人物ではなかった
理不尽な相手の仕打ちを理不尽と思うことなく
その相手の仕打ちで 春輝はどんどん不幸になっていったのに
こちらは自業自得だろと思うほど ぐだぐだに生きている別の男
春輝に命を救われたと恩義にきて おそらくは春輝を放っておけない気持ちにもなっている義理堅い男もいる
春輝の不幸ばかりを願う そのうえ大金をたかる男も
それでも春輝は人を救うために その力を使う
その結果ーーーーーーー