私が読んだのは光文社文庫でしたが アマゾンだと新潮文庫
出版社変えてのーかな
「ドルチェ」と同じ魚住久江が事件を追います
「さびしいんだ」その言葉にほだされるように 抱かれた男
男には妻があった
なんてことをーと自分から切った関係
その相手の金本と一緒に捜査することになる
かつては横紙破りな金本の強引さを好ましくも思った久江だが
今は自分が指導した若い刑事の峰岸の気配りこそが好ましい
物語は誘拐事件に巻き込まれる村瀬の様子と交互に綴られる
重役の副島ともう一名が誘拐されて 会社社長に身代金が求められる
狂言誘拐の可能性も視野に入れて捜査は勧められる
酒の配達をしていた村瀬は一人の女性に心惹かれるも 男がいることを知る
その男の副島がこともあろうに 村瀬が気になる女性・瑤子との偽装結婚の話をする
瑤子は副島に騙されている
そのことに気付く村瀬
副島は何処までも卑劣な男なのだった
図々しい副島に巻き込まれた村瀬は指を失う
村瀬と瑤子
互いに必要な二人
自業自得な副島に
ほっとして ああ良かった
心があったかくなる終わり方をしてくれます