夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

誉田哲也著「ドンナビアンカ」光文社文庫)

2020-07-14 22:30:32 | 本と雑誌


私が読んだのは光文社文庫でしたが アマゾンだと新潮文庫

出版社変えてのーかな


「ドルチェ」と同じ魚住久江が事件を追います
「さびしいんだ」その言葉にほだされるように 抱かれた男
男には妻があった
なんてことをーと自分から切った関係
その相手の金本と一緒に捜査することになる
かつては横紙破りな金本の強引さを好ましくも思った久江だが

今は自分が指導した若い刑事の峰岸の気配りこそが好ましい


物語は誘拐事件に巻き込まれる村瀬の様子と交互に綴られる

重役の副島ともう一名が誘拐されて 会社社長に身代金が求められる

狂言誘拐の可能性も視野に入れて捜査は勧められる


酒の配達をしていた村瀬は一人の女性に心惹かれるも 男がいることを知る

その男の副島がこともあろうに 村瀬が気になる女性・瑤子との偽装結婚の話をする

瑤子は副島に騙されている
そのことに気付く村瀬

副島は何処までも卑劣な男なのだった

図々しい副島に巻き込まれた村瀬は指を失う


村瀬と瑤子
互いに必要な二人

自業自得な副島に



ほっとして ああ良かった
心があったかくなる終わり方をしてくれます