顔見知りの女に相談ごとを持ち掛けられ のこのこ家までついていったらー女の男が誤解して襲い掛かってきてー
もみ合いになり 相手の男は死んだ
刑事だった男は刑務所入り
妻は離婚届を送ってきた
出所した男は 別れた妻への慰謝料の為に持ち家を売らねばならない
どうにか仕事はしているが この男 何か人間拾いクセでもあるのか
職場で知り合った若い男
翻訳業の端正な男
夫と幼子を事故でうしない 身にも起きた不幸から 精神に失調をきたした女などを 家に同居させている
ひょんなことから若い娘も泊めることになり
その若い娘が殺人の重要参考人(犯人扱い)で警察に身柄を拘束され
ばかりか元刑事の男は 暴力団から 消されたくなければ真犯人を見つけろーと
酔いどれ男の心に眠る正義感か 理由なく虐げられた人間を救いたい癖があるのか
かつて何もしてやれずに死なせた息子へのつぐないの気持ちか
痛めつけられながら ぼろぼろになりながら
混み合った真相に到達する
横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞した著者のデビュー作なのだそうです
解説は西上心太さん