一年目の結婚記念日 真壁の妻は刺殺された
彼が好きな春巻きを揚げ終えて 降り出した雨に気付き 傘を持って出ていなかった夫を迎えに行く途中・・・・・
それから真壁は被害者が妻であることから捜査に参加できず また容疑者が目の前で事故死
愛する妻の死とその事件の決着が 得心できず
警察を辞めようともしていたが 一年ーと諭され比較的事件の少ない僻地(一応東京だが)で過ごしている
そんな真壁を慕う若い宮下
猟奇的殺人があり 真壁はその死体に妻との共通したものを見つける
同じ手口で殺された死体がまた見つかり そこにも真壁の妻との想い出に触れる品がある
これは偶然なのか
そして行方不明の息子のことで動いていた人間も行方不明に
真壁の妻と連続する殺人事件
これらは どこでつながるのか
一人の人間の歪んだ心
彼は殺したい人間であったのか
いかな分析 動機さがし 犯人の精神状態への理屈付けー
そんなものは どうでもいい
人殺しは人殺しだ
その罪がきちんと罰せられなくては
正義は何処にも無い事になる
被害者だって成仏はできやしない
解説は香山二三郎氏