源頼朝は平氏との争いには勝ったが
その戦の才ある弟の義経を恐れー死においやり
「修善寺物語」でも扱われた頼家はおしこめられた先で殺され
実朝は頼家の子供の公暁に殺された
この物語は実朝が殺され 首を奪われるところから始まる
公暁に夜の相手をさせられ怨みに思う弥源太は どさくさにまぎれ実朝の首を持って逃げた
誰が公暁に実朝を殺せと唆したのか
自分の血縁者が殺される北条政子の哀しみ
そこに流されないつよさ
策謀巡らす後醍醐天皇
裏切る者
己の器量も省みず野望ばかり抱く醜い者
颯爽とした生き方をする者
解けない歴史の謎に答えを与えてくれるのが 作家の想像力 創造力
ーとすれば
そんなこともあったかもしれない