気が付けば 高岡裕一は崖を登り続けていた
漸く辿り着いた崖上にいたのはに居たのは二人の男と一人の女
ガラの悪い八木と中年の市川 若い美晴
彼らに話によれば裕一は既に死んでいるとのこと
そう裕一は首吊り自殺をしたのだった
他の三人もまたー
パラシュートで降りてきた神様は 自殺志願者百人の命を救えば天国に送ってやると
生きている人間社会に戻っても彼らは幽霊 生きている人間には見えない
神様がつけてくれた装備をうまく利用すれば 彼らの声を人間の心の中に届けることはできる
重なった人間の心を見ることはできる
自殺しそうな人間を見つけるシグナルも
そうして彼等は悪戦苦闘して 死にそうな人間を見つけて あれやこれやの方法で死にたい気持ちを変えていく
彼ら4人もそれぞれの理由で死を選んだ
人が死にたい気持ちは ただ一つではない
死んだ方が楽だ
生きていても仕方ない
いっそ死んでしまおう
死ぬしかないんだ
生きていたくない
学校でいじめられ 親は離婚
借金苦
寂しさから 社会と折り合えず
自分が死ねば保険金が下りるから
治療で家族に負担をかけるから
多くの自殺志願者との出会い
最後の一人は 裕一の父親
裕一が死んだあとの家族の思い
裕一は父親の心に語りかける
やがて再び神様が現れ
4人は
新しい命となって
解説は 養老孟司さん