最終回を迎える連続ドラマが多くなりました
そのなかで深夜枠の放送時間だった「西荻窪 三ツ星洋酒堂」も最終回に
ミステリーボニータ(秋田書店)連載・浅井西先生原作をドラマ化
大谷亮介さん演じるオーナーが亡くなり その店の缶詰が無くなるまで オーナーの孫息子で作家の小林直樹(森崎ウィン)
料理人の中内智 (藤原季節) 雨宮涼一朗(町田啓太)がバーテンとして三人で営業することに
小林は書きたいものが見つからず 書くことに行き詰まっている
中内は料理人として失ってるモノがあった
そうして客には穏やかで優しい笑顔を向ける雨宮も苦悩を抱えている
ドラマは毎回 わけあり客の抱える問題に 三人の男達が何かを与えて
少し前向きになり客は店を出ていく
小林は書きたいものが見つかり
中内も他の店への声がかかる
そんな中 雨宮は
兄にこう言われる
「お前は何の為に生きている
お前は自分が無いのか
虚しくないのか
お前は一体何がしたいんだ」
雨の夜 兄に車から「降りろ」と外に出される
夜の街を彷徨って 惹かれるように入ったのが三ッ星洋酒店
雨にずぶ濡れ
今は故人のオーナーは あったかな笑顔で雨宮を迎え入れた「いらっしゃいませ」
オーナーから注文を聞かれて それすら答えられない雨宮
「何が欲しいんでしょう ちょっとわからない」と涙がこぼれる
それから
オーナーの死後
人生には一休みする時間があってもいいーと店を続けることにした男達
最終回の客はロンドンから久しぶりに帰国したという才川尚美(中山美穂)
亡き父親も売れない画家でこの店の常連で母親とも ここで出会ったのだと
「だから ここは私にとって 懐かしい場所なの」
世界の何処に行っても思い出す店
才川は雨宮にやりたいことを尋ねる
雨宮「今はまだ捜しているところです」
これまで客に相応しいカクテルを出し 前向きになれる言葉もかけてきた雨宮
しかし彼も悩み苦しむ人だった
才川は小林によれば「泣いたり怒ったり忙しい女」
店に残った最後の缶詰は鯖缶一つ
才川のリクエストは マヨネーズとケチャップで作ったオーロラソースで和えた鯖缶のサンドイッチ
亡き父親が作れたたった一つの料理
母親の為に作っていたと
店には才川の父が描いた絵も飾られていた
その絵の裏には 才川の母親の写真がー
才川を産む前のお腹の大きな母親の写真
絵には母親の姿も描かれていた
絵の裏には言葉も書かれていて
才川は呟く
ーあなたの好きに生きなさいー
あったかくて不思議な場所
客が帰り 店で語り合う三人の男達
書きたいものが見つかったという小林は言う
死んだ爺さんがよく客に言っていた言葉
傷を隠すな 傷ついても傷を隠さず堂々と進め
料理人も新しい仕事に向かうと
三人で記念撮影
閉めた店の前で三人はそれぞれ別な方向へ別れていくこととなりかけ
「じゃ元気で」
そこで雨宮さん言葉を発する
「この店を続けたいんだ! 続けたいんです 小林クンと中内クンと一緒に
我儘だって分かっています
でも三人で続けたいんだ」
中内「雨宮が続けるなら 俺も続ける」
小林「執筆の間に飲める場所も必要だな」
中内も小林も「早く言えよ」と言いたげ
実は店をやめたくなかった男達
バーテン姿が実に絵になる雨宮
カクテルを出して添える言葉もよくて
もう天職と見えました
無くなってほしくない店もある
そして その通り無くならない・・・・・
今夜もお越しを待っています
ドラマの情報あるサイトさんです
もう少し観続けていたい そんなドラマでした