goo blog サービス終了のお知らせ 

夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「逃げたい」

2021-04-18 15:35:21 | 自作の小説

隣に死体が寝ている

黒い長い髪・・・女性だろうか

首から下は焼け焦げている

アバラ骨も見える

どう見たって生きているようには見えない

私はどうして死体と並んで寝ているのか

同じベッドで

腕が死体に触れている

 

自分に何が起きたのか思い出そうとしていた

 

動けるのだろうか 私は

ここは何処なのだろう

 

ーと隣の死体が口をきいた

「ずうっと一緒だよ 何処かに行っては駄目だよ」

声は男のものだった

では これは男性なのか

 

いや死体が口をきいた

 

怖ろしさに何とかして逃げなくてはーと思った

ここを出て これから逃げ出そう

「トイレに行きたいの」

そう言って私は それから離れ 部屋を出て走った

病室かと思っていたが 階段を下りれば そこは酒場

西部劇によく出てくるような

 

私はカウンターの中に隠れた

あれが追ってくるような気がしたのだ

 

「どうした」カウンターの中の髭面男が声をかけてきた

「なんでも」と私は答える

 

「ふうん 逃げちゃいけないな」

 

驚いて見上げれば髭面男は 部屋に置いてきたはずの死体男の顔になっていた

ばかりか 他の客たちも皆 あの死体男と同じ顔

 

もう悲鳴をあげる元気もない

 


雨が降ったりやんだりの日曜日

2021-04-18 15:13:48 | 子供のこと身辺雑記

 

先日 テレビの番組でタケノコを使ったペペロンチーノを作っていた

タケノコだけでは寂しい気がしてベーコンも入れてみた

 

 

胡瓜と蒸したジャガイモのサラダ

 

 

先週半ば眼科受診で その次の受診日に左目に失明予防の処置していただけることになり 

処置(施術というか)数日前からさす目薬の処方箋が出て 病院前の薬局で待ってた

「時間がかかります」と言われたが 急ぐ用事もなく読む本もある

そのまま待つことにした

待って1時間が過ぎた頃 年輩の男性が騒ぎ始めた

「もう40分待ってるんや いつまで待たせるんや」

受付の女性が「もう少しですから」などと詫びの言葉を入れると

「もう少しって どのくらいや」と喚く

 

周囲の人間の冷たい視線に気が咎めたのか

振りむいて男性はこう言った

「文句言わんと いい気になっていつまでも待たせるんや」

 

まるで文句言ったもん勝ちーのような言いぐさだった

 

その男性が処方箋を出す時も受け付けた女性は ちゃんとこう言っている

「かなりお時間かかります」と

 

そのまま待ったのは自分の判断 自分の選択

 

それから間もなく男性は出た薬を受け取り帰っていった

 

私は内科の薬の時には 薬の量が多いので時間がかかるのは分かっているから 「〇時頃に受け取りにまいります」

と処方箋を預けて帰る

 

別に薬局の方々はさぼっているわけでもないし

自分の番号とお薬できてます番号を見れば

およその待ち時間も見当がつく

 

病院の受診科でも 待ち時間が長すぎると文句を言う人間をよく見かける

文句を言って早くなるものでもない

嫌な思いを振りまいて何が楽しいのだろう

 

けれど何かにつけて 文句を言いたいだけの人間はいる

静かに待っている人間には迷惑なのだが