「元彼の遺言状」「剣持麗子のワンナイト推理」の剣持麗子も登場しますが 主役は美馬玉子弁護士
剣持と同じ 山田川村・津々井法律事務所で働いています
化粧をすればそれなりに可愛いが 麗子のように生まれついての美人ではありません
早くに両親が亡くなり祖母との二人暮らし
忙しい弁護士業務の傍ら 高齢の祖母の世話をし祖母の為に干し柿を作り
祖母が必要になった時に少しでもいい施設に入れるように貯金にも励んでいる
津々井弁護士から剣持と共に命じられたお仕事は ある投書の真偽を確かめるというもの
近藤まりあという女性が働く会社は悉く倒産してきたらしい
美馬と剣持が近藤まりあと話している隣の部屋で只野が首を切って死体に
津々井弁護士事務所の川村弁護士も刺される
何が起きているのか
再婚を宣言した美馬の祖母は入院
傾いた四つの会社
そこを買い取った会社の代表は祖母の婚約者だった
美馬の祖母は亡くなり
祖母の婚約者だった赤坂から 祖母の過去の話と引き換えに 謎のトラについて訊き出す美馬
良い弁護士もいれば金に転び悪事に手を染める 悪に浸っていく弁護士もいる
美馬の両親は干し柿の会社を経営していたが 何故か経営悪化
負債返済の為に自殺
ところがその経営悪化の裏には謎のトラの企みがあったと
そうここでも正体は見せないトラの存在が
いつかはトラ側と 山田川村・津々井法律事務所の面々のぶつかる物語も描かれるかもしれません
美馬は弁護士を続けていくのですから
ところで著者の名前は「しんかわ ほたて」と読むので 五十音順に並べている書店だと「し」の項に置くべきなのですが 某書店にて「あ」の項に置いてありました
おそらく「あらかわ」と読んでのことなのでしょうが
ちょっとね残念に思いました
大型書店です
店員さん 本に興味ないのかな 本に愛情ないのかなーなどと寂しく思ってしまいます