住人が誰も居なくなった蓑石
そこに移住者を募る為の甦り課で仕事する万願寺
彼は誠実に仕事をこなそうとしていたがー
最初の移住者 二家族は「音」でもめて 最後は火事騒ぎまで起きて 蓑石を出ていく
ーそして誰も居なくなったー
それからの移住者達も何事か起きて やがては出ていく
ーそして誰も居なくなったー
序章 Iの悲劇
第一章 軽い雨
第二章 浅い池
第三章 重い本
第四章 黒い網
第五章 深い沼
第六章 白い仏
終章 Iの喜劇
万願寺の奮闘もむなしくー移住者達は蓑石に居つけない
住み続けてくれない
ゴタゴタ続き 何かしらのトラブルが起きてしまう
そこには最初から「ある策意」が働いていた
この移住プロジェクトは成功してはいけないものだった・・・・・
全てを知った万願寺の徒労感はいかなるものか
それから彼はどの道を選ぶのだろう
昼行燈に見せかけていた西野課長
実はできるー有能な人間だった観山
住人がいなくなった場所は 荒野に
廃墟となり消えていくしかないものなのか
解説は作家の篠田節子さん