まずは本の裏表紙にある内容紹介文から
ー「同じ本だ」
吉祥寺の図書館で働く里帆(りほ)は ブックカフェで素敵な声の男性からささやかれる
偶然 二人は同じ翻訳小説を手にしてたのだ
だが親しくなり始めてすぐ 彼がとんでもないことを言いだした
ー僕 もう死んでいるんです
自分は幽霊で 一緒に漫画を描いていた親友に憑依しているというのだが・・・・・
不思議で切なくて温かい 期限つきの恋の物語ー
雨宿りの為に入った店で相席した男性は甘やかな声の持ち主
けれど彼は既に交通事故で死んだ身の上だった
何故か一緒に仕事をしていた友人が眠っている間は その身体を借りて 事故による急な「死」だったので
終活中ーあれこれ片付けているらしい
彼の気懸かりは 一緒に仕事(漫画家さん)していた親友が 人気連載作品の続きを描けずにいること
里帆は死んだ男を想うようになり・・・・・
生きている間は 想うだけでただ見ていた
そんな男
生きている間にはできなかった
昔ね こんなドラマがありました
主演は藤田まことさんだったかな
死んだ奥さん役が若尾文子さんだったかしら
うろ覚えで申し訳ないですがー
死んでから四十九日は住んでいた家の屋根に魂が居られる
そんな設定のドラマだったように記憶しております
両親が観ておりました
本のタイトルの四十九ー法事の四十九日がすぐに連想されます
そして「キセキ」
片仮名にしたところが 普通ならまず「奇跡」の字を当てて考えますが
この場合は むしろ「軌跡」なのかなーと思ったり
幽霊さんと里帆との・・・・・
意地悪な 心の汚れた人は出てまいりません
登場人物 それぞれの人生 物語を知りたくなるような
著者自身のあとがきでの作品への触れ方も愉しくて
(コメント欄は閉じております ごめんなさい)