難病の子供が亡くなり夫との離婚を選び上の息子を連れて故郷へ戻り 実家の文房具店で働く里枝
彼女は店に来るようになった男と結婚 娘も生まれる
しかし林業に従事していた夫は事故で呆気なく死んでしまった
夫の実家に連絡取ると 訪れた夫の兄は これは弟ではない 別人だ―と言った
離婚の時に力になってくれた弁護士の城戸に相談する
死んだ夫は本当は何者であったのか
そして夫が名前を使っていた人間は何処にいるのか
城戸は本当の名前が分からない男を捜すうちに・・・別人として生きた男の物語をたぐるうちに
妻との不和 そして在日三世である自身についての様々にも思い至るようになる
軽く読める物語ではない
重い・・・
嫌な人間も随分と登場する
不穏な問題をのこしたまま・・・物語は終わってしまったようにも感じる
映画化もされております
(コメント欄は閉じております ごめんなさい)