野田サトルさんの漫画原作を映画化にあたり 宮本真生さんが小説化ーノベライズ本に
内容は もう長い原作漫画のとっかかり部分
さあこれから面白くなるゾ! ちょいと主要人物紹介編・・・のように感じます
「ゴールデンカムイ」については
↓こちらに詳しい紹介が
明治37年 二〇三高地 日露戦争の激戦地で杉元佐一〈すぎもと さいち〉は 同郷の幼馴染で親友の寅次を喪う
寅次は杉元を庇い自分の命を落とした
共に戦う杉元にとって寅次は誰よりも死なせたくない戦友だった
杉元の家は家族が次々に結核で死亡
村の人々から肺病持ちの家と疎まれ 自分たちに伝染することを恐れられーいつ火をつけてやろうかなどとも思われていた
家でただ一人生き残った杉元佐一は 先手をうって自ら生家に火を放ち 村を出ていくことを決意
冷たい村人の中で 寅次と杉元が思いを寄せる梅子のみが 杉元にとり温かで大切な存在だった
村を出て一年後 杉元がひそかに村の様子を伺うと 花嫁姿の梅子
梅子と寅次の婚礼が始まろうとしていた
「・・・・・結婚 おめでとう 寅次」
再び離れた故郷の村
そして軍隊で寅次との再会
背中合わせに戦うこともあった
寅次の最期の願いは眼を悪くしている梅子のこと
「梅子の目を、腕のいい医者に、腕のいい医者に診〈み〉せてやりてえ。頼む、佐一」
杉元は梅子の医者代を稼ぐ為に 明治39年 北海道で砂金採りをしていると 初老の男から声をかけられ 面白い話を聞かされた
アイヌたちが軍資金にと貯めていた二百貫の金塊
八〇萬圓〈約八〇億円〉
これを金塊を所有するアイヌを皆殺しにし奪った男が居る
彼は・・・この金塊を隠したあと 捕らえられ地獄の網走監獄に収監された
いかなる責めを受けても金塊の隠し場所を吐かなかった男だが
死刑囚たちの体に金塊の隠し場所の地図を刺青にして彫る
その死刑囚たちに彼は言った
「ここから脱獄しろ 成功した奴には金塊を半分やる」
噂を聞いた屯田兵のはみだし者たちが 刺青ある死刑囚たちを強引に連れ出す
移送中の囚人たちは 兵士たちを皆殺しにし 全員が森の中に消えた
この話を杉元にした男は
ヒグマに喰われた
死んだ男の体には謎めいた刺青があった
アイヌの少女アシㇼパと出逢い 彼女と共に金塊探しの闘いに挑むことになる杉元
五稜郭で死んでいなかった土方歳三
同じ新選組の生き残り 永倉新八
巨体で化け物のような牛山辰馬
恐ろしい鶴見篤四郎と第七師団の人間たち
この小説のなかでは 双子が中々にしつこく 杉元を狙う
男たちは現れては 次から次に死んでいく者も多い
自由自在に全身の体の関節を外したりはめたりできる脱獄王の白石由竹が杉元とアシㇼパに加わる
アシㇼパを護る白い大きな狼
昔の表現を借りるなら 血沸き肉躍る・・・そんな冒険はまだ始まったばかり
序章だと感じます
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ごめんなさい