「オーストラリア」（２００８年 アメリカ映画）

サラ・アシュレイ夫人（ニコール・キッドマン）は帰らない夫に会いに オーストラリアのファラウェイ・ダウンズ牧場を目指す
牛追いのドローヴァー（ヒュー・ジャックマン）を道案内に牧場に着くと夫は死んでいた

牧場の管理するニール・フレッチャー（デビッド・ウェナム）は 大牧場のキング・カーニーと組み 牛を盗んでカーニーの焼き印を押し アボリジニを虐待していた

サラはフレッチャーをクビにする

フレッチャーは自分の息のかかった人間も連れて行く

フレッチャーはこの牧場を狙っていた

白人とアボリジニの子どもの少年ナラ（ブランドン・ウォルターズ）は 母親をいじめるフレッチャーをサラが追い出してくれたことから 彼女を「ミセス・ボス」と呼ぶようになる

戻ってきたドローヴァーは呆れて出ていこうとするが

サラから見事な黒馬をやるから残ってと叫ぶように懇願される

警察が来てナラと母親は水のタンクに隠れるが母親が溺死

警察はナラの祖父キング・ジョージがサラの夫を殺したと思っている

母親が死んだナラに同情するも サラは子供が苦手で扱いに戸惑う

困って新聞の記事にあったオズの魔法使いの話をし 歌を歌う
ナラは魔法使いなら僕と同じだねと喜び 「上手じゃないけど いい歌だ」と 歌詞がうろ覚えのサラに「頑張って 歌えるよ」と 歌をせがむ

「さっきのは夢をかなえる歌でしょう」
一緒に牛を運ぼうと少年は言う

わずかな人数を前にドローヴァーは言う
「全員 平等に仕事をこなしてもらうぞ」
元酔いどれ 貴婦人 子供 太った女 東洋人 はなはだ頼りないメンバーで牛を運ぶ
だがキング・カーニーの手下とフレッチャーがあくどい妨害を繰り返す

炎を投げこまれ牛が暴走

迫力あるシーンが続きます

牛が崖から落ちないように守りながら追い込んでいくのです

また炎が投げこまれた為に 元酔いどれは落馬 暴走する牛達に踏まれます

ナラ少年は「僕はカルパだ」牛達の前に立ちはだかり 遠くから 彼を見守る老人が力を貸します

牛はおとなしくなり 倒れる少年をサラは抱きしめます「ナラ もう大丈夫よ 安心して そばにいるわ」

ドローヴァーは倒れた元酔いどれの傍へいきます

「あのチビっ子は どうした」
自分はぼろぼろになり死にかけているのにナラを気遣っているのです

「無事だ」とドローヴァー
元酔いどれは内緒で持ってきたラム酒を無駄にしないでくれ
みんなで飲んでくれーと言い遺すのでした

カーニーの手下が水に何か入れ 牛に水を飲ますことが出来ません

牛を運んでカーニーより先に船に乗せなければ

アボリジニの魔法使いが歌で道案内してくれると 誰もいかない砂漠へ

一行は三日間歩き続け 襲ってくる砂嵐にも悩まされながら頑張ります

ナラ「僕はカルパだ 魔法使いなんだ」

一行は船近くへ辿り着きますが 既にカーニーが船に牛を積もうとしています

牛を高く売りつけようとするキング・カーニーを快く思わない大尉はサラに味方し ドローヴァーはキング・カーニーの牛を蹴散らします

サラの牛は一頭残らず無事に船に積み込まれました

牛を売り牧場に戻った彼らは楽しく日々を過ごし ナラは初めてクリスマスを祝います

ドローヴァーは牛を追い 旅に出て また帰ってきます

野心に燃えるフレッチャーは キング・カーニーの娘キャサリン（エッシー・ディヴィス）と結婚
事故死に見せかけキング・カーニーを殺します

ファラウェイ・ダウンズへ魔手を伸ばしてきます

フレッチャーはサラを脅します

サラはフレッチャーがナラの父親だと知ってました

フレッチャーには父親の情などありません

島へ送ると言います
「結局はプライドは無力だ」と

ドローヴァーにはサラの心配がわかりません

とうとう二人は喧嘩別れしてしまいます

フレッチャーのさしがねで ナラとキング・ジョージも捕まります

ナラは島へ送られました

ここから映画では 史実にない日本軍に関する部分が出てきます
有りがたくはないフィクション 話を盛り上げる小道具

サラもフレッチャーの妻キャサリンも戦時下 交換手として働いていました

キャサリンは心優しい女性で夫の企みとは知らず ナラのことでも心を痛めていました

日本軍の空襲で建物が焼け キャサリンは亡くなります

ドローヴァーはサラが死んでしまったと思い ナラを救おうと聖職者や仲間と島へ向かいます

隠れていた子供達を見つけます

ナラも生きていました
日本軍の攻撃から子供達を守り一行は船に向かいますが みんなを救う為に一人が犠牲になります

避難しようと車に乗りかけたサラの耳に ハモニカの音が聞こえてきます

陸へ向かう船にいるナラがふいているのは サラから教えられたオズの魔法使いの歌

子供達も歌っています
海へ向かうサラ
ナラが駆けてきます

サラが生きている！
驚くドローヴァー
抱き合うドローヴァーとサラとナラ
彼らは家族だった

皆 軍とトラックで脱出を

フレッチャー サラとナラを殺そうとする

ナラの祖父が守り フレッチャーを殺す

牧場に戻ってきた彼らだが 祖父がナラを迎えにくる

ナラはサラに言う「どこにいても届くように歌う」

サラ「耳を済ませてるわ」

ヒュー・ジャックマンが頼りになり情に篤い 実に男らしい男を演じています

撮影時 実は妊娠中だったニコール・キッドマン
素晴らしく細身で エレガントで とてもとても そうは見えません

見応えある映画でした