「怒りの荒野」(１９６７年イタリア映画)

１９３８年生まれのジュリアーノ・ジェンマが２９歳の時の作品になるのかー

その若さがー

こうした時代もあったのにとー

さて映画に戻りましょう

数多いマカロニウエスタンの中でも好きな映画です

メキシコに近いクリフトンの町でスコットメアリー(ジュリアーノ・ジェンマ)は娼婦の息子という出生からいじめられています

その素直さから彼を可愛がる人間もおりますが　ごく一部です

と　やってきたガンマンはスコットをいじめる男をやっつけました

男の名前はフランク・タルビー(リー・ヴァン・クリーフ)

スコットの目にはタルビーは颯爽として見えました

タルビーもならず者　善人ではないのですが

スコットはタルビーを慕い　町を出ていく彼を追いかけ　タルビーの危機を救うめぐり合わせとなります

タルビーは弟子としてスコットを厳しく　時には父親のようなまなざしで鍛えます

タルビーにも息子ができたような気持ちがあったのかもしれません

スコットにガンマンの心得十ヶ条のようなものを教えます

一つ　決して他人にものを頼むな

一つ　決して他人を信用するな

一つ　銃と標的の間に立つな

一つ　パンチと銃は同じだ　最初の一発で勝負は決まる

一つ　傷を負わせたら必ず殺せ　見逃せば自分が殺される

一つ　危険な時ほど　よく狙え

一つ　縄を解く前に武器を取り上げろ

一つ　相手には必要な弾しか渡すな

一つ　挑戦されたら逃げるな　全てを失うことになる

一つ　殺しは覚えたらやめられない

それから失ったものを取り戻すために始めたとしてもー

タルビーは悪くなりすぎた

殺しすぎた

元保安官のマーフからタルビーから離れるように忠告されるスコットだが　タルビーの言動に疑問を覚えながらも「恩人」のもとから離れなかった

しかし再び保安官となったマーフをタルビーはためらいなく射殺した

スコットはタルビーと決別し　タルビーの手下がスコットを呼びにくる

スコットはマーフからの手紙と銃を手に取る

スコットがこれを読む頃　自分(マーフ)は死んでいるだろう

手紙には銃があのドクホリデイのものであることが書かれていた

「お前にできることは撃つだけだ　立派に使ってくれ」

それがマーフがスコットにしてやれることなのだとも

スコットを案じる老人に「ここにいる」ように告げ　スコットは対決に向かう

「頼みごとをするな」

「誰のことも信用するな」

「銃と銃の間に立つな」

「撃つタイミングを逃すな」

と一人殺すごとにスコットは　タルビーから教えられたガンマン心得をつぶやいていく

そしてタルビーには「挑戦されたら逃げるな」と

一瞬の躊躇のあと撃ち合うタルビーとスコット

傷つき倒れたのはタルビーだった

タルビーは言う「馬をひいてこい　二度と現れん」

しかしスコットは言うのだ「俺はー最低の弟子だな」

タルビーの十戒を言って撃ちます「撃つなら必ず殺せ」

タルビーを殺したスコットは銃を投げ捨てます

彼は殺しをやめられたのでしょうか

スコットに銃を教えるタルビーが　演じるリー・ヴァン・クリーフが本当にかっこよくて

悪党の「顔」が出なければよかったのにーと繰り返し観るたびに思ってしまいます

町の人間はスコットに冷たかった

気紛れからにせよ　スコットをかまいモノを教えてくれたタルビーを殺さなくてはならなかったスコット

青年の正義感

この映画の情報あるサイトさん↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%92%E3%82%8A%E3%81%AE%E8%8D%92%E9%87%8E

http://www.hf.rim.or.jp/~noble/tansaku/ikari.html

http://www.hananoe.jp/movie/meiga/meiga23.html

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/7488/daysofwrath.htm

http://userwww.aimnet.ne.jp/user/django-kill/P2/Cleef/j-igiornidellira.htm