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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

若竹七海著「殺人鬼がもう一人」 〈光文社文庫〉

2023-09-13 13:53:36 | 本と雑誌

 

 

著者が創り上げた架空の町に住む人々は・・・アクが強いというか 実に個性豊か

「ゴブリンシャークの目」

辛夷ヶ丘署生活安全課には恐るべき女性がいる

身長175センチ これに7センチから10センチのヒールある靴をお履きになるので

たいていの男性は見下ろされてしまう

舌先三寸 働く悪知恵

相手の弱みはとことん利用

邪魔な奴は抹殺

しかし信じられないのは彼女ばかりではない

事件をこさえたり無かったことにしたりーと自由な署の気風

 

火炎瓶投げつけ放火事件で人も死んだ

高額ひったくり事件も

利益をふんだくれる側に寄り添う砂井三琴

 

「丘の上の死神」

市長選をめぐる騒動あり

当選確実な女性候補の夫が死ぬ

現市長を推す砂井の上司は これを女性候補の夫殺しに仕立てろーとの無理難題

自分のことをバカ大女 不倫が原因で飛ばされたーなどと噂流すこの上司を砂井は許さず 体よく追い出す

幽霊を見たーという話から 女性候補の夫の死の真相も見抜く

けれどこうした情報は 自分に利益あるようにのみ使うのだ 砂井は

 

 

「黒い袖」

その砂井が出席する披露宴の主役の花嫁の姉は 可愛い妹の披露宴が無事に終わるように力を尽くしていた

その邪魔になる厄介ごとは片づけるのみ

彼女が妹のためにしたことはー

 

 

「きれいごとじゃない」

ハウスクリーニングサービス 清掃会社の社長の娘はよく働く

砂井が捜査に協力をと言ってきて 砂井を「新人です」と顧客にも紹介していたが

砂井の言動に不穏なものを感じる

この働き者の社長の娘も決して足元が明るい人間ではないゆえに

 

「葬儀の裏で」

姉の六花の葬儀 六花の孫息子は自分を跡継ぎにしろーとサクラに迫る

けれどサクラは これまで本家を守ってきた人間

一致団結する一族の・・・・・

 

「殺人鬼がもう一人」

連続殺人鬼と疑われ・・・ついには寝たきりになった弟

治療代を稼ぐために・・・ある仕事を始めたその姉

 

ある仕事で訪れた家では 標的は既に殺されていた

 

それは弟が犯人と疑われた連続殺人事件と同じ手口

この連続殺人の真犯人とは・・・・・

そして砂井がやってくる

ホラーより恐ろしい最悪・最凶の女が

 

 

 

解説はミステリー評論家の千街晶之さん

 

 


マイクル・コナーズ著「ダーク・アワーズ」上・下 〈講談社文庫〉

2023-09-11 17:16:10 | 本と雑誌

 

 

 

 

二人組のレイプ犯を追う深夜勤務のレネイ・バラード

彼女は警官が黒人を死なせたことから起きた暴動により・・・それが警官たちへ与えた影響・・・・

 

それでも彼女は事件を追う

同時に殺人事件も担当し 旧知の元刑事ハリー・ボッシュにも協力を仰ぐ

きちんと犯人をあげること

真摯に捜査すること

警察官としての自分の仕事をまっとうする

そんな当たり前のことが・・・させてもらえない

 

レイプ犯を捕らえるために 辞職も決意し 犯人たちと対決するバラード

 

ネットを利用しての・・・卑劣なケダモノたち

 

どう展開するのか 次作ではバラードの立場はどうなっているのか

市警本部長は バラードに復職するように言っておりますが

 

訳者あとがきは 古沢嘉通さん


かぼちゃ転がる庭の秋

2023-09-10 16:32:03 | 子供のこと身辺雑記

庭のかぼちゃ

ごろんと転がっていたので嬉しがって♪収穫です

かぼちゃ一個をまるごと耐熱皿にのっけて電子レンジで加熱5分

上下をひっくり返して5分

〈かぼちゃの大きさでも加熱時間は異なりますが・・・〉

そのまま冷めるまで放置

縦に四つ切したのを 更に半分に切って カレー用のスプーンなどでまず種とわたを取り除き

中身を同じくスプーンで皮からこそげるようにして容器に取り出す

サラダ コロッケ 

そしてねスイートポテトならぬ スイートパンプキン とか色々使えて便利です

 

先日 匂いにつられて〈笑〉買った実演販売のもみじまんじゅう

一口かすてらサイズで 中のあんも数種

とりどりに「おまかせ」で入れてもらいました

りんごあんが美味しかったです


料理本から♪

2023-09-10 16:18:11 | 子供のこと身辺雑記

MHKテキスト「きょうの料理」2023年9月号195頁

半ごしらえレンジ蒸しなす

便利で繰り返し作るようになりました

まずはヘタを落としピーラーで皮をむき 水に5分間ほど漬けます

水気をきらずに塩少々すりこみます

ラップに包み電子レンジ600Wで4~5分間加熱

 

ラップに包んだまま氷水に漬けて粗熱をとります

ラップを外した茄子を ペーパータオルを底に敷いた保存容器に入れます

 

横着者の私はすりおろした生姜と鰹節に醤油などで食べたりしています

さいて和え物などにも使えます

 


マイクル・コナリー著「潔白の法則」上・下 〈講談社文庫〉

2023-09-10 10:29:40 | 本と雑誌

 

 

 

映画化もされた「リンカーン弁護士」ミッキー・ハラー シリーズその第六弾

自身が乗る車のトランクから死体が発見されて・・・殺人容疑をかけられてしまったハラー弁護士

この危機に異母兄のハリー・ボッシュ 元妻たち ハラーの事務所のパートナー他 仕事仲間たちも協力

一致団結して真相を求めますが・・・検察局側・・・

特に検察官のダナ・バーグは ハラーが犯人に間違いないと思い込み 自分のつくった妄想から覚めません

身柄を拘束されながらも反撃の糸口を探るハラーですが 収容された場所などで命を狙われ襲撃されます

 

陰にはFBIが捜査中の大きな事件も絡んでおり・・・・・

 

ハラーは無実を証明できるのか

 

ハラーの娘ヘイリーの父親へ寄せる信頼

 

更にこの物語はどうやら 例の世界中に迷惑と大きな被害を与えた 中国武漢発謎伝染病が始まった頃を時期としているらしく

〈なぜこの病気をコロナなどと呼ぶのでしょうね

中国大迷惑熱病でもいいのに いっそ中国熱でもいい〉

 

ハラーに面会に来た人物がマスクをしていたり

スーパーの商品不足 人々が買いこむ様子なども描かれています

 

訳者あとがきは古沢嘉通さん

作品内容やマイクル・コナリー著の作品の数々を 詳しく書いていて下さり シリーズ物の流れもつかみやすいです

これから翻訳予定や現在書かれている作品情報も嬉しいです


東野圭吾著「クスノキの番人」 〈実業之日本社文庫

2023-09-09 16:50:59 | 本と雑誌

 

母の死後 祖母に育てられたが職場に恵まれず・・・・・

経営者が客を騙しての商売・・・それを客に教えたことから 職場をクビになり生活がたちゆかなくなり

かつての職場に盗みに入り 逮捕された玲斗

現れた弁護士の出した条件をのむと 釈放され 弁護士費用を出してくれた人間と対面

柳澤千舟は玲斗の母親の腹違いの姉だと言う

玲斗が警察に捕まる前に電話した祖母から連絡を受けたと

 

そしてクスノキの番人をするように言った

 

夜・・・・クスノキを訪れる客

その案内もしなくてはならない

 

クスノキで客は何をしているのか

それも謎だ・・・・・

父の行動について案じる娘がいて 父がクスノキで何をしているか知りたいと玲斗に言うが それは許されないこと

しかしー

千舟はどうして玲斗にこの仕事を与えたのか

その千舟は会社から追われようとしていた

 

千舟が居なければ服役し 刑務所で更におちていったかもしれない青年は

クスノキの番人としての仕事を日々こなすうち 元来の優れた資質も見せるようになる

 

そして千舟には異母妹に言われるままに縁を切ってしまったことへの悔恨もあった

父が再婚した時にきちんと一つの家族になれていたら

一緒には暮らせないまでも 姉妹としての時間を持てていたら

 

クスノキを訪れる人々の抱えるそれぞれの想い

クスノキが持つ不思議な力

 

今は此の世にない人が遺していった思い 念

それが受け取れる場所

それが遺せる場所

奇跡を見せてくれるところがあって・・・そこを守る番人の成長物語

この玲斗という青年

なかなか懐の深い人間に育ってくれそうです


田村由美作「ミステリと言う勿れ」13巻 フラワーコミックス 小学館

2023-09-07 20:11:20 | 本と雑誌

 

 

久能整〈くのう ととのう〉クンと巡査の風呂光聖子〈ふろみつ せいこ〉が富山県で遭遇した事件の関係者が殺された・・・・・

旅めしのライター望月湊〈もちづき みなと〉

その容疑者として望月の相棒のカメラマン蕪木真夏〈かぶらき まなつ〉が浮かぶが 彼は行方不明になる

 

そして何故か整の前に現れー彼が自分たちを脅迫したantではないかと言い出す

antとは何者か

いかなる動機で 望月と蕪木が殺人者でもあると知ったのか

湊を殺したのは誰なのか

 

整は気づいてしまった

他人がいると眠れない自分が熟睡してしまった理由・・・・・

報復は正しいか

それでも殺さずにはいられなかったか

 

本誌フラワーズでは 池本刑事が妻の実家へ向かう途中 トンネルの事故で閉じ込められます

同じ閉じ込められた人々の中には どうやら犯罪者も混じっているらしく

気になる次号ーといった展開です


池井戸潤著「ハヤブサ消防団」 〈集英社〉

2023-09-07 10:06:23 | 本と雑誌

 

 

 

 

本の帯の内容紹介から

ー連続放火事件に隠されたー真実

東京での暮らしに見切りをつけ 亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎

地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は 消防団に勧誘される

迷った末に入団を決意した太郎だったが やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知るー

 

ドラマ化もされて2023年7月期木曜よる9時より 中村倫也さん主演で放送

 

勿論登場人物や物語の展開など ドラマが異なる部分もあります

まだ放送中のドラマが どういう終わり方をするのかはわかりません

 

小説では

病死した父親の生家を訪ねた太郎は その頃仕事に行き詰っていたこともあり 周囲の風景に癒され 自分の居場所はここだと感じて 東京のマンションを引き払い移住を決意

自治会 消防団での仕事

神社 お寺 祭り 当番に役に 一つ一つ教えられこなしていく

知り合いもどんどん増える

けれど この地区で続く火事は どうやら放火によるものらしく

また犯人かと噂された人物が死体で見つかる

そして謎の新興宗教の影に 怪しい男の存在も浮かび・・・・・

ハヤブサ地区に数年前移住してきた女性は 過去に新興宗教に入信していたことがわかる

 

太郎担当の編集の中山田は その女性に気を付けるように話すも・・・・・

 

寺の住職とハヤブサ地区との因縁

新興宗教に深く関係し 病死した女性

新興宗教の団体がハヤブサ地区に拘った理由が明かされる

 

ドラマが面白くて・・・・・それで原作はどうなのだろうと書店で見つけて手に取った一冊です

ドラマはどのような終わり方をするのか とても気になっています

 


庭から

2023-09-07 09:25:30 | 子供のこと身辺雑記

生ごみを埋めるだけの放置庭から 勝手に生えて元気に育ってくれるカボチャやサツマイモ

自由にはびこっております・笑

転がっているのを見つけたので収穫

時々謎のシロモノも実ります・笑

切ってみなければ・・・何者かわからなひ・・・

切ったら・・・メロンさんでした☆

 

 

涼しい午前中

トキは小屋に ランはその近くでのんびり

 

スイカを丸ごと売っている店も少なくなり 見かけると買ってきます

重いけど

お店で見なくなると 余計に食べなきゃ^^;なんて気持ちになるんです

スイカに愛を感じております〈それは・・・食欲 食い意地〉

 

 

いつも半分に切ってから冷やします


美人薄命・・・でしょうか

2023-09-06 10:05:49 | 子供のこと身辺雑記

ポーランドで長男が買ってきた絵葉書の中の一枚の女性

この美しさに惹かれて どういう方だったのだろうかと 駄目元で ポーランド国王・ポーランド君主などで検索をかけてみた

 

名前はヤドヴィガ

私の拙い計算だと26歳くらいで亡くなられた方

〈出産時に難産で産まれた赤ちゃんともどもの死であったとか〉

君主としての在位は1384年から1399年

1399年に彼女は亡くなっています

詳しくはこちらに↓

ヤドヴィガ (ポーランド女王) - Wikipedia

 

カトリック教の聖人で女性君主 王妃 および統合ヨーロッパの守護聖人である

ーとあります

 

検索先よりのコピー↓

「ヤドヴィガは当時の王女に相応しい高度な教育を受け、ラテン語ボスニア語ハンガリー語セルビア語ポーランド語ドイツ語を自由に使いこなし、美術や音楽、中世科学の素養も身につけていた。また信心深く、マルタマリアの姉妹、スウェーデンのビルギッタシロンスクのヤドヴィガ(ヤドヴィガの名前はこの聖女にあやかったもの)といった聖女たちを特に篤く崇敬していたといわれる。」

「私財を投じて多くの著述家や芸術家のパトロンとなったり、病院を建設したりした。彼女はリトアニアのキリスト教化にも力を注ぎ、20人のリトアニア人に奨学金を与えてプラハ大学で学ばせ、ヴィリニュス司教区を設置した。また治世中の最も有名な文化的貢献はクラクフ大学(現在のヤギェウォ大学)の復興である。」

 

まさに才色兼備 人柄も素晴らしい方であったようです


月刊フラワーズ10月号」

2023-09-05 19:51:50 | 本と雑誌

 

「ミステリと言う勿れ」この映画化記念で原作者の田村由美さんと 映画主演の菅田将暉さんとの対談も

その対談小冊子の表紙の菅田将暉さんが この10月号の整〈ととのう〉クンと全く同じポーズです

この遊び心よ

 

他にも同じ漫画家の萩尾望都さんと田村由美さんの濃い内容の対談記事も

 

「ミステリと言う勿れ」広島編は9月15日映画公開だそうです

 


長男 夜のうちに帰宅でした

2023-09-04 12:14:16 | 子供のこと身辺雑記

乗り継いで香港からの便が関西空港に着くのは夜

下手したら空港泊まりか 大阪のどっかホテルに泊まって朝イチ帰宅になるかもー

などとメール寄越していた長男ですが 無事22時の乗り物に間に合い 姫路駅に深夜戻ってきました

 

香港からの便でやっと日本食らしいものが出たとか

ご飯が嬉しかったそうです

 

8月25日に家を出てポーランドに向かって・・・長男は久しぶりの我が家

長男が留守の間 ずうっと寂しそうにしていた瑠奈

久々長男に会えて嬉しくて かなりしつこく長男の足元でころころしておりました

 

姑の家の裏門に蝉の抜け殻が幾つか

蝉の声もいっときより弱くなってきました

夜も少し過ごしやすくなってきましたし

だんだん秋・・・でしょうか

 

まだまだ日中は暑いですが

 

主人に届けたおかずから

野菜を揚げて天つゆもどきにすりおろした生姜を入れたタレに漬ける

煮びたしもどき

 

 

残った油で揚げただけのじゃがいも

少々塩をふりかけできあがり

 

午前中はいつもの内科さん行きでした

今日は長男が家に居るので マジメに〈笑〉おかずを作ろうと思います

 

長男のポーランドでの思い出話から

ワルシャワから滞在先の村へ向かう列車の中で

荷物を置く場所が頭上の高い位置

置けないから困っていたら 近くの席の体格の良いお兄さんが「俺が置いてやる!」と親切にも♪ あの車付きの大きな重たいカバンを入れてくれたそう

これも言葉が通じない〈ポーランド語はわからない〉けれど お互い身振りで

ー下車する時どうやって荷物を下ろしたか聞くのを忘れました

また訊こう・笑ー

あと滞在先で食事をする建物の地下がお酒もいただける場所となっていて

そこもポーランド語でないと通じない・・;

しかしこのお店のおじさまとも身振り手振りで どうにかなったと^^:

英語がわかる方がいらっしゃらない場所では ジェスチャーで

値段を尋ねる時に指で数字を作り それで相手のおじさま「おお そうだ そうだ」のような仕草と表情

 

もしも桁が違っていたら・・・どうしたのだろう・・・・・

 

 

長男は研修で数日間ポーランドへ

その関連記事です↓

到着するまで

滞在する村に到着したとかで

長男から届いためーる

長男からのポーランド便り

長男〈ペンドレボ村〉から

搭乗手続き中の長男から

 

オマケ

無事に帰ってきてくれるのが一番のおみやげだから 私には何も買ってこなくていい

自分が欲しいものだけ買えばいいからー

そう言って送り出しました

絵葉書なら一緒に楽しめるかもーと長男が買ってきた絵葉書集から

美しい方ですよね

 

他には コーヒーと間違えてチョコレートを買ってました

コーヒーなら一緒に飲めるーと思ったのだとか

そそっかしいのは私に似たのか ^^;

箱を開ければ 中身はコレ↓でした

 

↓こちらは最初からちゃんとチョコレートだと思って買ってきた板チョコさん

 

 

こんな感じでの発表だったそうです

 


司馬遼太郎著「覇王の家」〈上・下巻〉新潮文庫

2023-09-02 22:23:18 | 本と雑誌

 

 

 

 

 

 

徳川家康の死までを淡々と描いた作品

NHK大河ドラマ「どうする家康」とは随分と人物の描かれ方も異なる

家康 秀吉

天下はどう流れていったのか

何が家康を天下人にしたのだろうか

英雄物語ではありません

ようわからん

敢えて言うなら鵺のような・・・人間性か

徳川家康

不思議な個性の人間であったような

人質時代を経験し 本心を見せぬ・・・これが保身でもあったのか

処世術・・・だろうか