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大王世宗(テワンセジョン) DVD-BOX IV メディアファクトリー このアイテムの詳細を見る |
や~っと、や~っとのことで完観
この作品、史劇の中でも、かなり泣かされた方じゃないでしょうか。
「ファン・ジニ」とかの悲恋モノじゃなくて、政治モノとしては・・・。
これまでの記事は、こちらから。
世宗は、ある事件で、庶民が文字が読めないために不利な状況に追い込まれ、命すら危なくなる事があると知ります。
そして、民の誰もが読み書き出来る朝鮮独自の文字が必要だと思いつくのです。
でも、それは公に堂々と研究できる事案じゃありません。なぜなら、明にしてみれば、朝鮮が明の支配下から脱し、独立独歩の国として成立してしまうからです。
それに、朝鮮の内部でも、大きな反対が起こるのは眼見に見えてます。
文字を知っている事は、庶民より上の立場にいるという証でもあり、プライドでもあったのです。それが、庶民も文字を知り、対等な立場に立たれると、自分達の既得権や立場が不利になると考えたからです。
そんなこんなで、文字の創製は秘密裏に研究され始めるのです。
その間、イ・チョニ氏をはじめとする技術者は様々な新武器を開発したり、天文学を研究し、朝鮮独自の暦を考えたり、休む間もなく日々研究、勉強に明け暮れています。
周辺国との争いも起こってるし、明との外交も丁々発止と駆け引きしまくりだし・・・。
その中で、世宗を支えてきてくれた側近達が、次々と亡くなったりします。
チョニ氏も、明にその身柄を引き渡さなければ、新武器秘密や文字創製の事を明らかにするという脅しを受けます。
いよいよチョニ氏を引き渡す・・・となった時、チョニ氏は世宗の馬車を壊すという暴挙に出ます。あれほど尽くしてきたのに、自分を見捨てる・・・という表向きの理由で。
その本質は、そうやって大事件を起こし、朝鮮に自分を逮捕させ、朝鮮のシキタリに基づいて罰し、明への移送を阻む・・・という事でした。
そういう世宗の思いは、一部の者たちにしか理解されてませんでした。
それは、文字創製問題とも併せ、世宗を王座から追い落とさなければ・・・という一派の出現に至ってしまうのです。その一派の主は、チェ・マルリ。
マルリと世宗の競い合いは、なかなか激しいものでした。
お互い、自分の意見に自信を持っているし、また真っ直ぐで融通が利かない。
でも、結局はマルリが世宗の、国に対する献身ぶりを目の当たりにし、一歩引く事になります。
書ききれないほどのエピソード満載の作品でした。
そして、何度も書きますが、史劇にして、ホームドラマとでも言うべき家族愛の描き方が、なんとも涙を誘うのです。
長丁場ですが、お奨めの作品です
あ、それに、世宗の息子達が、まーそれぞれ凛々しくて花美男な方ばっか
それも注目して観て下さい