まったり まぎぃ

愉快な仲間たちの事、日常生活で思う事、好きな事あれこれ。

『大王世宗』完観!!!

2009-08-09 13:59:09 | 韓国ドラマのエトセトラ
大王世宗(テワンセジョン) DVD-BOX IV

メディアファクトリー

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や~っと、や~っとのことで完観

この作品、史劇の中でも、かなり泣かされた方じゃないでしょうか。

「ファン・ジニ」とかの悲恋モノじゃなくて、政治モノとしては・・・。

 

これまでの記事は、こちらから。

 

世宗は、ある事件で、庶民が文字が読めないために不利な状況に追い込まれ、命すら危なくなる事があると知ります。

そして、民の誰もが読み書き出来る朝鮮独自の文字が必要だと思いつくのです。

でも、それは公に堂々と研究できる事案じゃありません。なぜなら、明にしてみれば、朝鮮が明の支配下から脱し、独立独歩の国として成立してしまうからです。

それに、朝鮮の内部でも、大きな反対が起こるのは眼見に見えてます。

文字を知っている事は、庶民より上の立場にいるという証でもあり、プライドでもあったのです。それが、庶民も文字を知り、対等な立場に立たれると、自分達の既得権や立場が不利になると考えたからです。

そんなこんなで、文字の創製は秘密裏に研究され始めるのです。

 

その間、イ・チョニ氏をはじめとする技術者は様々な新武器を開発したり、天文学を研究し、朝鮮独自の暦を考えたり、休む間もなく日々研究、勉強に明け暮れています。

周辺国との争いも起こってるし、明との外交も丁々発止と駆け引きしまくりだし・・・。

その中で、世宗を支えてきてくれた側近達が、次々と亡くなったりします。

チョニ氏も、明にその身柄を引き渡さなければ、新武器秘密や文字創製の事を明らかにするという脅しを受けます。

いよいよチョニ氏を引き渡す・・・となった時、チョニ氏は世宗の馬車を壊すという暴挙に出ます。あれほど尽くしてきたのに、自分を見捨てる・・・という表向きの理由で。

その本質は、そうやって大事件を起こし、朝鮮に自分を逮捕させ、朝鮮のシキタリに基づいて罰し、明への移送を阻む・・・という事でした。

そういう世宗の思いは、一部の者たちにしか理解されてませんでした。

それは、文字創製問題とも併せ、世宗を王座から追い落とさなければ・・・という一派の出現に至ってしまうのです。その一派の主は、チェ・マルリ。

マルリと世宗の競い合いは、なかなか激しいものでした。

 

お互い、自分の意見に自信を持っているし、また真っ直ぐで融通が利かない。

でも、結局はマルリが世宗の、国に対する献身ぶりを目の当たりにし、一歩引く事になります。

 

書ききれないほどのエピソード満載の作品でした。

そして、何度も書きますが、史劇にして、ホームドラマとでも言うべき家族愛の描き方が、なんとも涙を誘うのです。

長丁場ですが、お奨めの作品です

あ、それに、世宗の息子達が、まーそれぞれ凛々しくて花美男な方ばっか

それも注目して観て下さい

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『青い自転車』

2009-08-09 13:49:00 | 韓国映画のエトセトラ
青い自転車 DVD

竹書房

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スンウくんの作品とは180度違う印象の作品です。

お久しぶりの・・・多分「マジック」以来のヤン・ジヌ氏、そしてキム・ジョンファさん、「太王四神記」で有名になったオ・グァンロク氏主演です。

 

ジヌ氏は、幼い頃から不自由な右手のために、苛められたり差別されたりし、自然に自分の殻の中に閉じこもってしまっていました。

大人になった現在も、恋人の両親に交際を反対され、行き場の無い怒りややりきれなさを抱えて悶々としています。

そんな時、小学校の時の同窓会がありました。そこで、彼は、一人の女の子が、交通事故で亡くなったという消息を耳にします。

彼女は、小学校4年の時、転校して来た子でした。何故だか、言葉を話しません。

唯一、隣の席になったジヌ少年とは仲良くするようになったのです。彼の手の事を知ったからかもしれません。

でも、彼女は短い間居ただけで、すぐに又どこかに転校して行ってしまい、それまでの縁だったのですが・・・。

 

手の不自由な少年と言葉を話さない少女は、彼女の自転車が壊された事により、一層親密になります。

ジヌ氏は、壊された彼女の自転車を直し、全体を青く塗ってあげるのです。

 

ジヌ氏の父親は自転車修理のお店を細々とやっていました。

でも、ある時、ジヌが

「スーツを着て行くような仕事が良い。」

と言ったもんですから、路線バスの運転手になるのです。

父親は、手の不自由な息子を心から愛し、普通の子と同じ様に育てます。

この父親がオ・グァンロク氏。あの柔らかな落ち着いた声でジヌ氏に話しかける様子は、こちらまで心がほんわか温かくなりますね。

ジヌ氏が成人した頃、父親は病に倒れ、入退院を繰り返すようになっていました。

あまり長くない命なのに、父親は息子が交際相手の親から反対されていると聞くや、相手の家まで頼みに行ったりもします。

そんな父親を、ジヌ氏は逆らわないまでも、あまり良い様には思っていなかったみたいです。

 

キム・ジョンファさんは、ジヌ氏が勤める動物園に来たお客さんです。

彼女は、自宅でピアノ教室を開いています。

彼女は、初めてジヌ氏の手を見た時、ちょっと驚いたようですが、それを特別な事とは考えず、彼の今の姿をありのままに受け止めているようです。だから、特別視もしなければ、特別扱いもしません。

現に、偶然家に子供の忘れ物を届けに来てくれたジヌ氏に、電球を取り替えるのを頼んじゃったりしてますから・・・。

 

ジヌ氏は、そんな彼女との自然な付き合いに、一歩踏み出し始めました。

なのに

父親が亡くなります。

わりと冷静に受け止めていたジヌ氏ですが、お葬式の後、父親の作業場である物を見つけるのです。

それは、針金で作った象。それも、すっごく沢山の大小様々な象。

それらが、天井裏から、ざらざらと降って来たのです

ジヌ氏が幼い頃、落ち込むと動物園に連れて行ってくれてた父親が

「何の動物が一番好き?」

と聞いたら

「象。象は、手が無くても、何でも出来る鼻があるから。」

と答えたことに由来します。

 

それらの沢山の象を見た時、ジヌ氏は気づかなかった父親の大きな愛情に涙するのです。

 

多分、こういう偏見や差別に耐えてる人ってたくさんいるんだろうな・・・と、改めて思いました。

自分達が知らない間に、自分達が想像もしなかった言葉や行動に、傷ついたりしてるんだろうな・・・と。

ジヌ氏が、相変わらずの爽やかさで、とても淡々と演じています。

特に大きなエピソードとかは無いんだけれど、日常の中で普通に起こる事を、気負いなく描いていると思いました。

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