前回の記事は、こちらから。
ヘリの父、マ・サンテの名前を出した男はコ・マンチョルと言います。
サンテの名前を聞いた途端、様子がおかしくなった女性検事を見て、同じ名字だと知ります。そして、その後、彼女が昔から聞いていたサンテの娘だと気づいたんです。
その途端、また供述を変えましたよ。
娘だから、父親の事件をもみ消し、自分だけが罪をとわれる事になると思ったのか、サンテを裏切る事が怖くなったのか・・・。
とにかく、マンチョルは、サンテではなく、別の人物だと供述を変えたんです。
一旦容疑者の口から名前が出た以上、検察に出頭しなければならなくなったヘリ父。
娘であるヘリは、その事件の担当を下りる事になりました。
代わって担当したのがユン検事。
ヘリ父を事情聴取したのは、ユン検事でした。
でも、この事件は結局マンチョルの微罪に終わり、ヘリ父は勿論、ヘリも安堵したのです。
ところが、マンチョルの資産を調べていたヘリは、そこで、父から彼に土地が譲られていた事を知るのです。
そこから、ヘリの父への疑念は始まりました。
で、とうとう15年前の殺人事件に辿り着くのです。
そして、その事件の供述人の中に、父の名前を見つけるのです。
その上、父のアリバイを証明したのが、マンチョルと、その愛人。また、事件の第一発見者が、ヘリが以前事件を担当した被疑者男性の父親だと言う事も判るのです。
どんどん疑念が膨らむヘリ。
不安に駆られて、ソ・イヌに話しを聞いてもらいたいと連絡しようとしても、携帯はつながらない。会ってもそっけない。
イヌは、ヘリから少しずつ距離を取ろうとしていました。
ヘリが事件に近づいてる事が判ってきたからでしょうね。
ヘリは、いつも自分を助けてくれるイヌを“好き”だと思ってはいても、自分の気持ちがどの程度の者かは自覚して無かったんですね。
お礼に・・・と、ブレスレットをイヌに送ったヘリ。
受け取ったイヌの切ない表情が辛かったですねぇ。
ある日、ヘリは家にラーメンがあるにもかかわらず、イヌの家でラーメンをご馳走になってましてね。その時、イヌにジェニーから連絡が入るんです。そして、自分がいるけど、特に問題ない感じで、家に来るよう言うイヌの言葉を聞いて、部屋を出るんです。
「全部食べたから。」
と嘘をついて。
階段を下りて自分の部屋に入るまでのヘリの混乱ぶりが、またまた自然で、こちらまでうるうる来ちゃいましたよ
この時から、一層イヌはヘリにそっけなくなり、ある日、姿を消してしまいました。ヘリに何の連絡も無く・・・。
ヘリは不安な気持ちをイヌに聞いてもらいたい一心で、彼を探しまわります。
弁護士事務所に彼を訪ねても、“いない。行先も、何時かえるかも言えない。”という冷たい応対。
ジェニーも、同じ態度。
涙がこぼれるのを我慢して、
「連絡があったら、ヘリが探していたと伝えてください。」
と、言い置いて事務所を後にしたヘリ。出て来たところで、胸を押さえながらイヌの名前を呟くところで、まぎぃは泣けた~っ
「彼に会いたい。」
「好きになる・・・と、好き・・・とは意味が違うと気づいた。」
と言うヘリ。
ユン検事には正直に自分の気持ちを話しました。かなりたどたどしかったけどね ユン検事が理解能力に長けていた人で良かったですよ、ヘリ。
ヘリが母親に
「好きは好きだったけど、こんなに好きだったとは思わなかった。」
と言って子供のように泣くシーン。ヘリ母が娘を優しく抱きしめるんです。私も、抱きしめてあげたかったよ、ヘリ。
居なくなった時と同じように、イヌはまた突然帰って来ました。
大喜びのヘリ。
なのに、人が変わった様にヘリに冷たくあたんです。“気持ちを整理して来た・・・”と言ってね。
ショックを受けたヘリですが、それでも、今までと同じようにイヌに接します。
ヘリは、マンチョルの妻を訪ね、マンチョルが父から土地を譲られた経緯を聞きだそうとします。
でも、妻はその事情に関しては何も知らない様子でした。
でもね、その時、妻が夫と愛人がまだ会っていると言う事を言い出し、姦通罪で訴えるにはどうすればよいかと聞きましてね。ヘリは、確実な証拠が必要・・・と助言したんです。
この事が、後に、父の供述が嘘だったと知る事に結びついたんです。
…と言うのは、姦通罪の証拠として、後に、妻が写真を持って来たんですよ。ある日、ホテルに入る時と出る時の写真。
それがなんと、殺人事件の日で、父がマンチョルと一緒に彼の愛人の居酒屋でお酒を飲んでいたと証言していた時刻だったんですね
すぐ、マンチョルの愛人のところに急ぐヘリ。
ところが、着いた時、彼女の目に入ったのは、いつもとは違う恰好をしたイヌが、その愛人の店から出てくるところだったんです。それも、親しげに話しながら・・・。
愛人に確認すると、イヌは弁護士という身分を隠して、推理小説の作家だと嘘をついて、彼女に接近していた様子。
以前訪ねた第一発見者の男性の花屋にも客として通っていたと知りましたし・・・。
事件で逮捕された容疑者の男性が獄死したこと。その妻と息子はその後アメリカに渡った事。
イヌもアメリカに少年時代に渡り、その4ヵ月後に母親は亡くなった事。父親の事を過去形で話した事・・・等々。
ヘリは獄死した容疑者の身元を調べました。その書類の子供の欄に、書いてありました。
“息子 ソ・イヌ”
・・・と。
茫然とするヘリの後ろに、イヌが・・・。
ってとこで、つづく。
なんかねぇ、切なさ全開ですよ
ヘリの気持ち、イヌの気持ち、二人の表情を見てるだけで、こちらもすっかり号泣モード
キム・ソヨンさんの“ヘリ”の泣き方、すっごく胸が痛くなります。彼女がこういう演技する人だとは思ってもみませんでした。
ヘリ父が言うんです。
「親は子供を愛そうとして愛すんじゃない。知らず知らず愛してしまうんだ。だから親は損だ。私は損する事が嫌いなのに。」
強面で、妻に対しても娘に対しても常に厳しくあったヘリ父なんですが、またそれであるがゆえに、この台詞のシーンでもじんわり泣けました
この作品、想像以上に面白いです
DVD発売が6/2なので、おそらくレンタルも、そのあたりになる事でしょう。是非、ご覧になって観てください