今日も「トキメキ☆成均館スキャンダル」からです
時代劇版F4の一人イ・ソンジュン=ユチョンくん。
両親の愛情を独り占めにして育ってきた坊ちゃん。
おっとりしてるけど、その分表情に乏しく、そのくせ、言葉はきっついの
法や原則を忠実に守るよう教育されてきて、父親を尊敬しているんですね。
だから、同世代にはとっつき難いと思われてきたみたいだし、なかなか友人も出来なかったようです。それは、付き人のなスンドルが証言してましたね。
自信満々な態度ですしね、毛嫌いされてしまう所謂“優等生”タイプです。
当然話すのも、落ち着いた声で感情的にならず坦々と・・・です。
そんなソンジュンが、ただ一回だけ、声を荒げて、叫んだシーンがあります。
上の写真がそれ。
13~14話あたりだったと思うんですが。ホッケーのような球技大会のさなか。
ユンシクへの気持ちを抑えきれず、悶々としている時なんです。それは、ユンシクも同じ。二人ともお互いへの気持ちがどんどん募って行くんだけど、ユンシクは自分が女性だけどそれを明かせないゆえに、ソンジュンに思いを伝えられないし。
ソンジュンは、自分が男性であるユンシクに惹かれて行くのを認めたくないんですよ、本当は。原則に従って生きて行くのが本来の自分だと思ってますからね。なのに、ユンシクへの気持ちは止められないんですね。
そういう状況にある時です。
このシーンには伏線がありましてね。
前日、前夜祭の様な時、ユンシクは目の前で婚約者と一緒のソンジュンの姿を見なければならず、自棄になってお酒をしこたま飲んじゃうんですよ。
ソンジュンは、そんなユンシクを遠くから心配そうに眺めているしか出来ません。
泥酔したユンシクを部屋まで送って行ったジェシン。
部屋から出た時、ソンジュンが帰って来ます。
ジェシンは、ユンシクを心配するあまり、ソンジュンに食ってかかるんですね。
「あんなに飲むまで放っておいたなんて心配じゃないのか」
・・・とね。
そしたら、物凄く冷静に、冷たくソンジュンが言うんです。胸倉を掴んだジェシンの手を、ぐぐ~っと力を込めて引き離しながら。
「どうして私が心配しなきゃいけないんですか。それに、キム・ユンシクの名前を先輩の口から二度と聞きたくないです。」
ジェシン、ソンジュンの気持ちを察したようですね。立ち尽くしてました。
そんな伏線があった翌日なんです。
競技中、ユンシクとソンジュンが玉を奪い合って、身体をぶつけるんです。当然、その時、ソンジュンの力が勝りますから、ユンシクは弾き飛ばされてしまうんです。
それを見た、ジェシンが、ソンジュンに猛抗議。
「競技中の事だから、仕方がない。」
というソンジュン。この時点では、まだ冷静さは残ってました。
でも、ジェシンが引き下がらずに、
「相手によるだろ今度やったら・・・。」
と言った途端、ソンジュンが拳を繰り出すんですよ、
「口をはさむな」
と叫んで
こんな大声を出すソンジュンも他では見られません。
冷静さの欠片も無いソンジュンもここだけです。
だからこそ、このシーン、私はとっても好きなんです。
で、一つ気になってることがあるんですよ。
このシーンの台詞、訳では“口をはさむな”・・・となってますが、実際の台詞の中には“キム・ユンシク”という単語が聞こえる気が・・・。
“キム・ユンシクの名前を言うなと言っただろ”
・・・と、正確には言ってるのかな
でもね、ジェシンの台詞には“キム・ユンシク”の単語は聞き取れないんですよ。
気になってしょうがなくって・・・
ドラマ序盤、ユチョンくんの演技力や台詞まわしがイマイチ・・・という評価もあったようです。
歌手から役者への進出時は、どなたでも、やっぱり演技力云々、取り沙汰される事が多いようですね。彼も歌手としての認知度が高いゆえ、避けられない話題だったようです。
韓国語素人のまぎぃには、台詞まわしについては全く気にならなかったですね。
演技についても、元々寡黙で表情に乏しい役柄なので、サホドの違和感は無かったです。
でも、中盤に差し掛かるにつれて、役のソンジュン自身の表情が豊かになりますので、彼の演技も細かい目の動きや眉のひそめ方、初めて見せる笑顔等々、新人俳優にしては自然だったと思います。
ホントに‘どっぷり’でしょ