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この作品で印象的なのが、キム・ヨングァンssi演じるドハンが上司に対して見せる丁寧なお辞儀。
背の高い彼が90度身体を折り曲げて最敬礼するシーンが時々あります。相手からは彼の表情が見えないくらいに深いお辞儀なんです。低姿勢に見せかけているけど、実はわずかに顔を挙げて、相手の表情を上目遣いに凝視しています。
この時の目が鋭い。態度とは正反対の思いを抱いている証拠とも言えます。
キム・ヨングァンssiの瞬間瞬間で変わる表情と演技が、素晴らしいです。
一旦は車から突き落とされたスジですが、一味の車をバイクで追跡を継続。
ボミたちが通報したこともあって、一斉に警察が出動しました。
でも、彼らが追うのはキム・ウソンではなく、スジなんです。勿論、ユン検事長の指示です。
ボミとギョンスは、スジに逃げろと言いました。
でも、スジは、ウソンの娘をそのままにする事は出来ませんでした。
ボミは、このままではスジは捕まり、自分たちも危ないと警告しました。だけど、スジは譲りませんでした。
自分たちも大切な人を失った経験があるんだから、分かるでしょ?・・・と。
この言葉にボミもギョンスも何も言えませんでした。結局、二人は協力したのです。
そして、スジは無事娘を救い出す事が出来ました。
ウソンは自分の娘を拉致し、それをネタに元妻をおびき出そうとしたのです。復縁を求めたのではなく、殺そうとしたようですね。
自分の殺人を検事に証言したことを恨んでいるようですが・・・。
何か、無茶な動機ですわ。
ま、とにかく、娘のところに急ぐ元夫婦という図式を作り、途中で事故に遭って元妻は死に、自分は助かるという計画だったのです。
ギョンスたちの協力で警察を振り切り、ウソンの車を止める事にも成功。
ウソンを捕まえたのですが、そこにドハンやキム検事、イチーム長や警察ご一行が到着。スジはウソンと共に取り囲まれてしまいました。
この時、ウソンに銃を突きつけているスジに、警官たちは銃口を向けました。
ドハンは、スジに例のごとく喧嘩を吹っ掛けるような気持ちを逆なでするような事ばかり言いました。
でもね、そうやって少しずつスジに近づき、一方で警官の銃口からスジの身体を隠すような位置を取ったのです。大きいですからね、ヨングァンssi。
スジは、ウソンをドハンに向かって突き飛ばし、転んだ隙に、逃走。
又もスジを逃してしまったことで、オ検事の立場は悪くなりました。
必死に取り繕おうとユン検事長に頭を下げますが、もう見切りをつけられてる感じですね、オ検事は。
キム検事は、1年前にウソンの釈放を命じたのがユン検事長だとイチーム長から聞かされました。
息子の罪を隠避する代わりに釈放したのは、すぐに察しがつきました。
でも、今度はウソンも釈放される事は無いだろうと思いました。ウソンの姉が証言すると申し出たからです。
ところが、逮捕された筈のウソンが逃走したのです。
これまたユン検事長の指示でした。
オ検事以外の命令系統があるってことです。
スジたちはウソンの母親の動きをチェックしました。必ず息子に会いに行くだろうと踏んだのです。
当たりでした。
アジトに踏み込んだスジは、ウソンと格闘の末、取り押さえる事が出来るかと思ったのですが。ウソンの母親が銃を構えてたーっ
スジが格闘中に落としちゃってたんですよ。
母親は息子ウソンを庇いました。元妻と娘を殺そうとしていたと聞いて、一瞬怯みましたが、それでも銃は降ろしませんでした。
そのうち、ウソンも気が付いて、襲いかかろうとしたのですが、ギョンスのお陰で難を逃れる事が出来ました。
そして、今度こそ、ウソンを警察に逮捕させる事ができたのです。
逃げられないように、手を打ちました。
ギョンスが一斉にウソンの言葉をマスコミに流したのです。
“俺が捕まった時、出前の器の下にメモがあった。自首を取り下げれば、事件はもみ消すと書いてあった。バックには検察の偉い方がいる”
スジと格闘してる時、言った台詞でした。
オ検事は、ユン検事長に会いに行きました。
何とかしてミスを許してもらおうと思っての事だったのですが、ドハンが入れ知恵しましたよ。
「最後の切り札を出して下さい。今はそれで急場をしのぐしかありません。部長も剣を握っていることを思い知らせてやるんです。」
オ検事は、俄然強気になったようですが・・・。
きっとそれはオ検事の首を絞める事になるんでしょうね。
90度のお辞儀をしたドハンの目がそう語っていました。