レビュー一覧は、こちらから。
決してジョンウが暴力肯定派というわけではありません。
ジョンソンが、感情を押さえ続けているのは、人間らしくないと常々思ってきたのでしょう。若者にありがちな感情の爆発とかほとばしりと言うモノを全く見せず、不自然に抑圧していると感じていたのかもしれません。
これで、やっとヒョンスを挟んで対決できると思ったのかも。
ヒョンスは心配でなりませんでした。
ジョンソンが怒りに満ちていたのは感じていたでしょう。それを、どういう態度に出るのか、不安だったのでしょうね。
電話の声は、想像とは違って明るいモノでした。
すぐに会いに行きました。
何事も無かったかのようなジョンソンの態度に、言えない思いを感じたようですね、ヒョンスは。
ヒョンスは、直接ジョンウに話を聞きに行きました。
ジョンウはジョンソンを半人前だと言いました。必要以上に厳しい言葉を口にすることで、自分を悪く見せているようです。
ヒョンスは、ジョンウの言葉の意味を、彼女なりに理解していました。
自分を揺るがせるのは良いが、ジョンソンは止めてほしいと言いました。まだ精神的に自分たちより未熟だからという意味です。
でも、はっきりしてるのは、ヒョンスが愛しているのはジョンソンであって、ジョンウでは決してないと言う事です。
ジョンウのところから帰る途中、ジョンソン母に会いました。
ジョンソン母は、息子の店が経営難に陥っているのを見て、ジョンウに援助を頼みに来たのです。
勿論、その話は、ジョンソン母が口を挟む問題じゃありません。
でもね、ヒョンスについて聞いた時のジョンウの表情を見て、ぴんっと来たのですから、ジョンソン母もだてに人生経験を積んでいませんね。
直後にすぐにヒョンスを呼び出し問いただしました。ジョンウとの関係を。
兄弟のようだったジョンソンとジョンウが、最近不穏な雰囲気なのは、ヒョンスの所為?・・・と単刀直入です。
流石に、そうだとは答えられなかったヒョンス。
でも、ヒョンスの表情で自分の推察が正しいとジョンソン母は感じました。
ジョンソン母は、ジョンソン父との結婚生活を語りました。その中で、ジョンソンがどれほど自分を庇ってくれたか、そしてそれがどれほどジョンソンを苦しめたかを。
「ジョンソンは、ゴミ山に咲いた花よ。」
そうと分かっていても、自分は今の生き方を変えられない・・・と。こんな義母を受け入れられるのかとヒョンスに問いました。
「受け入れます。頑張ります。応援してください。彼を愛してます。一生に一度の感情だと、離れていた時思い知りました。」
ジョンソン母にとっては、予想外のヒョンスの言葉でした。
店の経営難と言う噂は同業者の中に簡単に広まるようですね。
ジョンソンが以前勤めていた店から、ソムリエのスジョンにスカウトの声がかかりました。
辞めたくは無いけど、店の経営を考えたら、自分が居なくなった方がよいかも・・・とスジョンは考えました。
他の従業員たちも、動揺しています。
ジョンソンは、心配は自分がすることだから、不安を感じて辞めるなと従業員たちに言いました。皆、嬉しそうでしたね。
ヒョンスは、ジョンソンの不安を一つでも取り除ければと考え、母に会いに行きました。
家族がジョンソンを自分の愛する人だと認め、快く受け入れていると、ジョンソンを安心させたいのです。
ヒョンス母は、決して感情的に人を非難したりはしません。
でも、ジョンソン母を、安心感を得られない相手だと表現しました。ジョンソンの想いは疑っていませんが。
ジョンウの想いも感じとってて、ジョンウとヒョンスが結婚してくれれば・・・と思っています。それが安心できることだと。
ジョンソンはジョンウに殴ったことを謝りました。
ジョンウは、ジョンソンのことを思って、ああいう言葉を吐いて揺るがせたんだと分かっていました。
だから、きっぱりと言いました。
「友情が試されてる。最後まで戦うよ。」
ミン監督は、正式にジョンウの会社と契約し、ホンアの脚本を担当することになりました。
ジョンウは、この二人、合うと思っているのですが、最初から意見が対立していますよ。
ところが、放送局は、ホンアの脚本をジュナに任せる決定を出したのです。辞めたばかりのミン監督に任せるわけにはいかないって理由です。
ジョンウが経営立て直しの策を提案して来ました。
ミシュラン三つ星シェフとのコラボです。
モチ、ジョンソンは拒否しました。
「投資金を返す。経営から手を引け。」
とうとうジョンソンは、そう言ってしまいましたよ。
ジョンソンは、祖父から遺産として受け取った土地を担保に、銀行から借り入れる方法に出ました。
ビジネスの関係を終わらせたいとジョンソンは思ったのです。
ヒョンスもその事情を知りました。ジョンソン本人からじゃなく、ウォンジュンや他の従業員からです。
でも、知ったと言うことをジョンソンには一切言いませんでした。
ヒョンスとジョンソンを見ていると、本当にその自制心に驚かされます。
相手の気持ちを感じとろうとし、言いたく無さそうなことは敢えて聞かないし、相手が嫌な思いをすることは極力避けようとします。
その上で、正直であろうと努力するのです。
ジョンウは、ヒョンスとジュナを呼び、ホンアの脚本の話をしました。
ジュナはやりたくないときっぱり。
ヒョンスは、指示に従う・・・と言いました。経験上、ごねても無理だと分かっているからです。
担保とする土地の鑑定額が出ました。
幸い、ジョンウからの投資金は返せるようです。
ジョンソンは、ジョンウに投資契約書を返しました。
これで、ジョンウとは金銭面での関係は終わるとジョンソンは考えていました。でも、甘かった事をすぐに知ることになりました。
直後に、母親が、これまで相当な額の援助を受けて来た事を知ったのです。
「母親が子の人生を台無しにするなんて」
流石のジョンソンも、母に叫びました。
必死に言い訳を繰り返す母を怒鳴りました。
「出て行け」
・・・と。
ジョンソンは愕然とし、座り込んでしまいました。
ジョンウが、甘いと言った意味が分かりました。
その時、ヒョンスからの電話が入りました。
思わず泣きだしてしまったジョンソン。縋る様な表情です。
声が変だと、ヒョンスはすぐに気付きました。
慌てて駆け付けたヒョンス。そんなジョンソン、見たこと無かったですからね。
血相変えたヒョンスに、ジョンソンは言いました。お茶飲む?・・・と。
泣いた事などヒョンスの気の所為だと言う冷静さです。
背を向けてお茶の準備をし始めたジョンソン。後ろからそっと抱きしめてヒョンスが言いました。
「私たち、一緒に住もう。」
じんわりと来るシーンでしたね。