レビュー一覧は、こちらから。
アダン山城にいたピョンガンやオン・ダルたちの元に、新羅のチヌン王からの手紙が届けられました。
翌朝までに城門を開けて投降しなければ、皆殺しにするという内容です。
城にいた高句麗軍の心は全員同じでした。最後の一人になるまで戦うというもの。
しかし、オン・ダルはピョンガンは都に戻れと言いました。王女としての仕事はここまでだ・・・と。
負傷兵と共に、ピョンガンとタラ・ジンは帰るよう指揮官として命じました。
ピョンガンは承服できませんでした。残って一緒に戦うと言いました。
兵の数も激減しています。
元々新羅軍とは比べ物にならない程の少数でした。このままの兵力で戦うのは無謀だと言う事は誰しもが分かっていました。
「負けるにしても、将軍は最後まで剣を握っているべきだ。」
と、オン・ダルはピョンガンの願いを聞き入れませんでした。
仕方なく、ピョンガンは城を出たのですが、すんなり指示に従うピョンガンではありません。
これが永遠の別れになると、オン・ダルは分かっていました。
タラ・ジンも、プンゲも・・・。
見送るオン・ダルとプンゲの目が切ないです。
ピョンガンは途中で単独行動に移りました。
一人新羅軍に忍び込み、チヌン王を討とうと考えたのです。
しかし・・・あんなに簡単に王の寝所に忍び込めるなんて、手ぬるくない?警備。
本当にあと一歩のところで、ピョンガンの剣をはねのけたのは、コ・ゴン。
新羅軍を追って来ていたのです。そして、ピョンガンの動きを目撃し、後をつけて来ていたのです。
ピョンガンは、捕まってしまいました。
チヌン王はピョンガンをどうすべきかとコ・ゴンに問いました。
「お斬りください。生かしておいては大きな災いの元となります。」
本心か?とチヌン王は言いました。
コ・ゴンは本心だと答えました。しかし本当は本心じゃありません。ピョンガンの価値を分かっているチヌン王が殺す筈無いと思っているからこその、言葉だったのです。
チヌン王は、かつての臣下からも見捨てられたな・・・とピョンガンをあざ笑うように言いました。
「玉は砕けてもその光を失わず、また竹は燃えようともその節まで曲がることは無い。私を殺そうが、アダン山城を討とうが結果は変わらぬであろう。」
ピョンガンはチヌン王から目を放さず堂々と言いました。
コ・ゴンは感動したようです。流石、自分が生涯ただ一人と決めた人だと感じたのでしょう。
ピョンガンのペンダントが手紙と共に高句麗軍に届けられました。
直ちに投降し、ピョンガンと兵を救えとありました。
オン・ダルは悩みました。
ピョンガンの気持ち、そして自分の気持ちを考えました。
命がけで守りたい人のために男は剣を握るべきだと父から言われたことを思い出しました。
「プンゲ、お前と俺には命がけで守るべき人たちがいるだろ。」
と、プンゲに言いました。
プンゲは頷きました。
ありがとうプンゲ、最後までいてくれて・・・とオン・ダル。
「私こそ、本当に光栄でした、将軍。」
と、プンゲが言いました。
その時です。
ヨンヤン王が大軍を率いて加勢に来ていると言う連絡が届いたのは。
チヌン王はピョンガンを高句麗に帰すつもりはありませんでした。すぐさま、新羅の都に送ろうとしました。
オン・ダルに送った手紙は嘘なんです。
城門を開けて投降しようがしまいが、高句麗軍を全滅させるつもりでした。
それを知ったコ・ゴンは、ピョンガンを奪い返そうと一人後を追いました。
そこにへ・モヨンが。
コ・ゴンを迎えに来たと言いました。既に、モヨンの父へ・ジウォルはチヌン王の命で殺されてしまっていたのです。
コ・ゴンも殺されるとへ・モヨンは察し、救いに来たのです。
なのに、この期に及んでも、コ・ゴンはピョンガンを奪還するつもりだと言い張るんです。
へ・モヨンはショックを受けました。
いくら先に逃げていろと言われても、もうコ・ゴンの傍を離れるつもりはありませんでした。意地でも・・・。
コ・ゴンとへ・モヨンの必死の戦いで、ピョンガンを奪い返す事が出来ました。
しかし、へ・モヨンは深手を負ってしまいました。
チヌン王は、報告を受け激怒。
ヨンヤン王が大軍を率いて来ていると言う連絡も同時に受けました。
こういう時こそ大切な人質を逃がした責任は大きいと、護送責任者だったキム・チャスンをその場で斬り捨てました。
そして戦いの火ぶたを切ったのです。
へ・モヨンがとうとう動けなくなってしまいました。
放って行ってくれとへ・モヨンは言いましたが、ピョンガンは友を置いてはいけないと言いました。
ピョンガンは、赤い粉の入った矢を空に向けて放ちました。
居場所を知らせるモノです。
オン・ダル、それに気づきました。
城をプンゲたちに任せ、一人でピョンガンの元に駆けだしました。
コ・ゴンはもう新羅に行くことも高句麗に戻る事も出来なくなりました。
いっそ、ピョンガンに斬られるのが良いと自棄になったように言いました。
全部失ったわけじゃないとピョンガンが言いました。命を省みず傍に居てくれる人がいると。
へ・モヨンのことです。
「私の選択は常に一つでした。王女様です。」
コ・ゴンが言いました。
悲しいねぇ、コ・ゴンも、へ・モヨンも。
その時、新羅の追っ手が迫って来ました。
「モヨン、逃げろ」
と、コ・ゴンが言い、ピョンガンと2人敵に立ち向かいましたが・・・。
コ・ゴンが斬られてしまったーっ
その時、オン・ダルが
オン・ダルはあっという間に兵を斬り捨てました。
コ・ゴンは死んでしまいました。
苦しい息で、モヨンを連れて行ってくれと言いました。しかし、モヨンはコ・ゴンの傍を離れませんでした。
モヨンは自分に似ているとコ・ゴンは言いました。どちらも手の届かない人を得ようとして、たどり着けない場所に向かおうとしている・・・と。そなたは歩みを止めずに生きて行けと。
最期の言葉は、“愛していた”。
それは、モヨンに向けた言葉でした。
悲しいですね、ホント。あまりにも愚直過ぎて。
ピョンガンとオン・ダルがアダン山城の城門まで戻ってくると、高句麗軍の勝利を知らせる法螺の音が聞こえました。
ヨンヤン王の大軍が間に合ったんだとオン・ダル。
ピョンガンとオン・ダルは喜びをしみじみかみしめました。
これで幸せになって良いんだ・・・と。
なのに
潜んでいた新羅兵が一斉に矢を射て来たーっ
オン・ダルはピョンガンの盾になって、全身に矢を受けました。
何とか、高句麗軍が駆け付けたのですが、ピョンガンの目の前でオン・ダルは倒れてしまったのです。
最期の最期までピョンガンを守り続けました。
まるで弁慶の仁王立ちですよ。
それと、思い出したのは「チェオクの剣」。ラスト、チェオクを庇って兄のソンべクが矢を受け続けたシーン。
号泣しましたよ、あたしゃ
「チェオクの剣」は、視聴したのですが、記事をちゃんと書いていないので、一覧はありません。興味がある方は、こちらからご覧になってください。
オン・ダルの遺体を乗せた荷車は、押しても引いても動きませんでした。
まるで、ピョンガンの傍を離れたくないと訴えてるようです。
これまた「ファン・ジニ」を思い出すシーンです。「ファン・ジニ」も、視聴済みなんですが、あらすじ一覧を作っていないので、ざざーっとしたモノしかありません。ざざーっとした記事は、こちらから。
ピョンガンは、棺の中のオン・ダルに話しかけました。
「どうなさったのですか?お生まれになったこの地から天に旅立つ時が来ました。未練を捨てて行ってください。私がお見送りします。一人残る私を案じての事なら少しもご心配はいりません。たとえ体は生と死で別れていてもこの心は将軍と共に生きていきます。ですから、さぁ、行ってください。」
そっとオン・ダルの頬を撫でました。
やっと荷車が動きました。
ピョンガンはオン・ダルとの約束通り王宮を出ました。
そして、山奥の幽霊村にあるオン・ダルとサ氏夫人が暮らした小屋に行きました。
そしたら・・・。
そこには、火が熾ってて、子犬もいるじゃありませんか。
そして、小屋から出て来たのは、オン・ダル
記憶を失って、ピョンガンが誰か分かりません。
オン・ダルは以前、ウォルグァンに仮死状態になる術を教わっていたのです。
ただ、修行が足りず、意識が戻った時記憶を失ってしまっていたのです。
ウォルグァンは、待っていればいいとオン・ダルに言ったようです。それは、ピョンガンが来ると察していたからでしょうね。
ピョンガンはオン・ダルに名前を教えました。あのお揃いのペンダントを示しました。
そして、どう言う関係かと聞かれ、kissしました。
その瞬間、オン・ダルの目から涙が
記憶が戻りました。
ハッピーエンドです
ハッピーエンドじゃないと、許せない気持ちでしたよ、あたくし。
久しぶりに時代劇の本格的な合戦シーンを見たように思います。
何度も書きましたが、キム・ソヒョンさんのアクションがなかなか凄かった
それに、オン・ダルの剣の大きさがリアルで、その重さが見てる私にも伝わるような気がして、それは演技の賜物なのか、実際に重く作ってるんだろうかと気になりました。
ノーカット版を見てみたいと思いました。