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ジウォンは、現場に何故夫ヒソンの腕時計が落ちていたのか、理解出来ませんでした。
ただ不安でした。
だから、つい、その腕時計は自分のモノだと言って返して貰いました。証拠とされてしまったら、鑑定で何が明らかになるか、分からないからでしょうね。
彼女が“ト・ヒョンス”と、叫んだ時に動きを止めた人物の後姿、それがヒソンに似ていたと思えて来ましたし。
ヒソンはジウォンから逃走し、パク運転手が待てと言っていた民宿に向かいました。
パク運転手がタクシーでやって来ました。
ヒソンはやっぱりパク運転手も知らないし、彼が言う“チョン・ミスク”についても何も知らないと言いました。
が、パク運転手は信じません。もう狂気への一線を越えてしまってるパク運転手には、ヒソンの言葉は全て嘘で保身のためだとしか思えないのでしょう。
その時、キム記者から報告が入りました。
チョン・ミスクはト・ミンソクの最後の被害者で、遺体が見つかっていない唯一の人だと。そして、パク運転手は、その夫だと。
ヒソンは、パク運転手の怒りがようやく分かったようです。何故、ト・ヒョンスを追うのかも。
冗談でも単なる殺人犯でもなく、父と自分への強い狂気を帯びた恨みを持っていると分かりました。
パク運転手は、ポクチャの家から奪って来たト・ヒョンスの写真を、ちらつかせました。
ヒソンはそれを奪い、ビリビリに破りました。
パク運転手が隙をついてヒソンの口に布を押し当てました。麻酔薬をしみこませていたようです。
が、ヒソンも隠し持っていた凶器でパク運転手の足を刺しました。
ヒソンは、ビリビリにした写真を、民宿の庭の焚火に放り込みました。
格闘となったのですが、ヒソンは意識が朦朧としてきてしまったので、不利。
結局、そのままタクシーのトランクに押し込められてしまいました。
その様子を見ていた民宿のアジュンマが警察に通報。
ヒソンの時計の事で不安が募るジウォン。
その時、民宿のアジュンマからの通報がもたらされたので、ジウォンはイム刑事とともに民宿に急行。
そこで、タクシー運転手というのがパク運転手で、連れ去られたのがヒソンだと判明したのです。
ヒソンの携帯が落ちていたのです。争った時、落としたようです。
待ち受けに写っていたのは、紛れもなく愛娘ウナでした。
ジウォンは、一気にパニックになりそうでした。どうしてここにヒソンがいたのか、何故旅行者だと民宿のアジュンマに言ったのか、分からない事だらけです。
確かなのは、ヒソンの命が危険だということだけです。
その時、チェ刑事から連絡が入りました。
パク運転手の車の位置追跡をしていて、ジウォンたちのすぐそばにいると判明したのです。
すぐ追えと、チェ刑事は言いました。
ジウォンは、パトカーに乗り込み、自分でハンドルを握り、激走。
パク運転手のタクシーはすぐに見つかりました。
しかし、追跡に気づいたパク運転手が警察無線を傍受する無線機を放り投げたため、ジウォンたちのパトカーのフロントガラスは粉々に。
そのまま道路わきの露店に突っ込んで停止してしまいました。
やっとジウォンは正気を取り戻せました。
しかし、落ち着いてはいられません。
ナム・スンギルの惨殺死体を見ていますからね。ヒソンがどんな目に遭わされるか、考えただけで半狂乱になりそうでした。
今のジウォンは、パク運転手を捕まえる事より、生きてヒソンを助け出したい、それが最優先なのです。
ベテランのチェ刑事の刑事としての勘を働かせてほしいと言いました。
何をすればよいのか、考えてほしいと。
一方、パク運転手に殴られたキム記者は地元のイ医者に治療を受けていました。
その時、“チョン・ミスク”の話を仕入れたってわけです。
イ医者は、ト・ヒョンスは共犯だと断定していました。いくらキム記者が単なる噂に過ぎないと言っても、主張は変えません。
理由がありました。
目撃者がいると言う事らしいです。目撃者の名前は聞き出せました。が、その他の詳細はまだ分かりません。
ヒソンが拉致されたと言う事で、ヒソンの両親のところにイチーム長が報告に行きました。
ヒソンの両親は衝撃を受けました。
それが、ト・ヒョンス絡みの事件の犯人に拉致されたと聞くと、母はもうパニックを起こしそうになってしまいました。
父が冷静に対処したので、何とかその場はしのげました。
が、イチーム長、何か違和感のようなモノを感じたようです。たいていの被害者家族とは違う反応を感じたようです。流石です。
イチーム長たちが帰った後、ヒソン母は不安が募りました。
犯人がト・ヒョンスだと分かってヒソンを拉致したに違いないと思ったからです。犯人が捕まったら、ヒソンに成り代わったことがばれてしまう・・・と。
もし自分たちが捕まってしまったら、植物状態の本物のヒソンはどうなるのか・・・と。
「犯人は必ずヒョンスを殺す。」
と、ヒソン父が言いました。つまり、真実がばれてしまっても、自分たちはヒョンスの過去を知らず、弱みを握られて言いなりになっただけだと主張すればよいということです。死人に口なしってことです。
ヒソンは、大きな水槽のある建物に連れ込まれていました。
水槽の底で後ろ手に縛られて、身動きが取れません。
パク運転手は、ヒソンの身分証明書から、彼が別人になっていることを知りました。
パク運転手が知りたいのは、チョン・ミスクを埋めた場所。それのみです。
ヒソンは本当に知らないようです。
パク運転手はやはり信じられません。ヒソンをナイフで傷つけてでも吐かせようとしました。
しかし、ヒソンはパク運転手を嘲るような言動を繰り返しました。
パク運転手は、水栓を開け、水槽に水を貯め始めました。
そして、チョン・ミスクが失踪した日の事を話し始めました。
車に乗せられるのを目撃されていました。その車はト・ミンソクのモノでした。
しかし、息子のト・ヒョンスが父親のアリバイを証言したため、容疑は晴れたんだとか。
それ以来、チョン・ミスクの行方は分からないままでした。
ヒソンは、そのアリバイの証言に嘘は無いと主張しました。それに、目撃者は当時酔っていて、後日、証言を翻したようです。
「俺を殺しても、お前の妄想癖は治らない。」
そう言ったヒソンの目の前に、パク運転手は鯉の模様のストラップを突き出しました。
それは、パク運転手がチョン・ミスクとお揃いで持っていたモノだったのです。が、その一方を、ト・ヒョンスが持っていたと、ナム・スンギルが証言していました。
ヒソンは衝撃を受けたようです。言葉が出ません。
何故なら、それを彼にくれたのは、姉ヘスだったからでした。
父の葬式の日に・・・。
水はどんどん嵩を増して来ます。
ヒソンの体はあっという間に水に沈んでしまいそうです。
しかし、何も答えませんでした。
ヘスは父の死後、そして弟ヒョンスの失踪後、有名大学に進学したようです。
え
経済的には困らなかったってこと
チェ刑事の推理から、パク運転手のアジトが判明。
ジウォンとチェ刑事、イム刑事が急行しました。
ドアを開けた途端、パク運転手が飛び掛かって来ました。
チェ刑事が相手となってる間に、ジウォンは水槽のある部屋を発見。ヒソンが沈んでいるのが見えました。
ジウォンは躊躇わず水槽に飛び込みました。
が、腕を縛っているロープは解けません。
何度も何度も息を吹き込もうとします。先に何か刃物でロープを切ればよいのにと、見てるこっちまで息が詰まりそうです。
何とかロープを切って、ヒソンを引き上げたジウォン。
心臓マッサージ等の蘇生をしましたが、ヒソンの意識は戻りません。
朦朧とする意識の中、必死に自分を救おうとするジウォンを見つめながら、ヒソンは思っていました。自分にとってジウォンとの出会いは幸運だったのかもしれないが、ジウォンにとっては自分と会うべきじゃなかった・・・と。
君に申し訳ない・・・と。
一方、格闘していたチェ刑事はパク運転手に刺されてしまいました。
挙句の果てに、人質に取られてしまって、イム刑事は手を出しようがありません。
が、チェ刑事が力を振り絞って反撃し、パク運転手は後頭部を打って倒れてしまいました。
あれは・・・死んじゃった
これで、すぐさまヒソンの正体がばれる最悪の状況は避けられそうかな