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昔、ヒョンスを車ではねたペク・ヒソンは、瀕死のヒョンスを自宅に連れ帰り、庭に埋めようとしました。
父にどうすればよいか連絡しようとしたけど、連絡がつかなかったのです。
どうしようもなくて、そうしたわけですが。
その現場を母に見つかってしまったのです。
ヒソン母は、あまりにもショッキングな状況に、平静を保つことは出来ませんでした。
まだ生きているヒョンスを、平気な顔で埋めようとする我が息子の姿なんてね。
ヒソン母は、その直前、ヒソンの部屋で思いもよらないおぞましいモノを発見してしまっていました。
連続殺人事件の被害者の写真と左手の爪・・・。血まみれのナイフ。
それらを大切そうに仕舞ってあるのを、見つけてしまっていたのです。
息子を怖いと思いました。
そしてこうなったのは自分のせいだと思いました。もう死ぬしか無いと。
ヒソンが隠してあったナイフで手首を切ろうとしたとき、庭を掘るヒソンに気づいたと言うわけです。
ヒソン母、持っていたナイフでヒソンを刺しました。
これで、ヒソンは意識不明となり、植物状態となったと言うわけです。
何としてもこの状況を隠さなくてはいけなくなりました。だから、ヒョンスをヒソンの身代わりとしたのです。
ヒソン父は必死に後始末しました。
その過程で、ヨム・サンチョルとヒソンの関係を知ってしまったのです。
そんな事さえなければ、知り合う事の無かった相手でした。きっとヒソン父はそれまで真面目で立派な医師として生きて来たのでしょう。
ヒソンと言う常人じゃない息子を必死に庇いながら。
チェ刑事は、ヒョンスのことを伏せる決断をしました。
刑事として逃亡犯ト・ヒョンスに聞きます・・・とチェ刑事。
「ト・ヒョンス。何故自治会長を殺した?」
彼は殺して無いと、ジウォンが口を挟むのを制し、ヒョンスは言いました。理由はありません・・・と。
チェ刑事は、自治会長の事件を詳細に調べていました。
そして、ヒョンスが真犯人ではないのではと言う疑問を抱き始めていたようです。不自然なほどにヒョンスに不利な証拠が見つかっていたからです。
そう聞いても、ヒョンスは自分が殺したと言い張りました。
チェ刑事は、立ち上がり、言いました。
「コーヒーご馳走様でした。ペク・ヒソンさん。」
そして、コーヒー代だと、キム記者のボイスレコーダーと言う決定的な証拠を置いて行ったのです。
久しぶりに会えて嬉し泣きするウナをヒョンスもまた泣きながら力いっぱい抱きしめました。
「ウナ、パパはね、ウナの事が大好きだよ。」
人を愛する感情を初めて意識したヒョンス。心からの思いを込めてウナに愛してると言いました。
ヒョンスからチェ刑事に連絡が入りました。ジウォンには内緒で・・・と。
ヨム・サンチョルにヒョンスが警察と手を組んでいる事を教え、ヒョンスを殺せと命じた人物がいると言いました。
誰だとチェ刑事に聞かれましたが、ヒョンスは確かめてからと、既に、ヒョンスの頭にはヒソン父が浮かんでいるにもかかわらず、口にしませんでした。
確かめたら、ヨム・サンチョルを罠にかけるから、逮捕してほしいと言うだけでした。
ヒョンスは自分の命が狙われているとジウォンが知ったら、耐えられないだろうと思っていました。それでなくても、自分の事を秘密にしている事で、刑事としての精神はぎりぎりだと分かっていました。
だから、ジウォンには内緒で事を進めたいと言うのです。
言ってしまえば、簡単なのにね。だいたい、こういう場合、自分で確かめようとして窮地に陥るのよね、ドラマでは。
ト・ヘスは、キム記者に止められましたが、自首する道を選びました。
それが、自分のすべきことだとずっと思って来たのです。
自治会長への罪悪感は無いと言いました。ヒョンスには悪霊が付いていると村人たちをあおり、ヒョンスを苦しめ続けて来た人だったから。
そのせいで、ヒョンス自身、何かに取り付かれていると思いこんでしまったのです。死んだ父の姿が見えると言い始めたのはそのせいでした。
「ムジン、あなたも同罪よ」
しかし、それを阻んだのは、ジウォン。
自首しに来たト・ヘスの顔を、信じられないという表情で見つめました。
必死に仲間には誤魔化し、屋上に連れて行きました。
ジウォンは、ヘスを恨んでいました。これまでこんな長い時間、罪を隠して来たことを。
「ト・ヒョンスはもうあなたが守る弟じゃありません。娘の父親であり、私の夫です。彼にはもう何があろうと傍に居て守る妻がいます。」
ヘスが出頭して指名手配が解けても、ヒョンスはヘスへの罪悪感で一生悩み続けるだろうとジウォンは言いました。
「それは私が嫌です」
ヘスには、このまま口を噤むことを要求しました。そうして、弟への罪悪感を抱き続けて生きて行くことを要求したのです。
私、悪い妻でしょ?・・・と。
ヘスは、泣きながら話を聞き、最後に言いました。ありがとう・・・と。
ジウォンがヒョンスのそばにいてくれてよかった・・・と。
ヘスが帰宅すると、キム記者が待っていました。
ヘスが心配でたまらないのです。
ヘス、少しずつ、キム記者の気持ちを受け入れられそうになって来ました。
ヘスがヒョンスに共犯者が手首にはめていた緑のシリコンバンドが、ヒソン父の病院の医療奉仕団のモノだったと知らせました。
ヨム・サンチョルの手下の取り調べが始まりました。
手下は、何者かが、ヨム・サンチョルにヒョンスの殺害を依頼してきたと供述。
ジウォンは慌てました。
ヒョンスに知らせようと飛び出したジウォンを、チェ刑事が追いかけました。
そして、ヒョンスから聞いた話を聞かせたのです。
ジウォン、必死に崩れそうになる気持ちを保とうとしていました。
雨だから・・・と迎えに来たヒョンス。
笑顔で何も無かったかのような態度をとるジウォン。
平気よ・・・と言いながら涙がこぼれるジウォンでした。
「本当は平気じゃない。怖くてたまらない。仲間を騙してるようで気が重いし、ヘスさんを責めたてたかったけど必死に我慢した。何故あなたが苦しむの悔しすぎる。」
そして、一番悲しいのは、あなたが隠し事をしてることよ・・・と。
ヒソン家の家政婦が突然、辞めると申し出て来ました。
そして、退職金と口止め料を要求したのです。家政婦はヒソン母が思ってる以上に家庭内の事情を把握していました。
唇の動きが読めないと思っていたのはヒソン母たちだけで、本当は読めているのです。
だから、ヒソンがヒョンスを車ではねた事、ヒソンをヒソン母が刺した事も、知っていました。
ヒソン母は、必死に家政婦を引き留めました。が、家政婦の気持ちは変わりません。
争った末、ヒソン母が倒れて机の角で額を切っちゃった。
そこに現れたのは、ヒソン。
なんと・・・。家政婦を殺しちゃった
ヒソン母は恐怖のあまり、声も出ません。
震えながら、やっとのことで夫に電話しました。
「すぐに帰ってきてどうすればいいの
」
ヒソン父、驚いて飛んで帰って来ました。
激怒してヒソンを殴りました。
どうする気だ・・・と。
この時点で、ヒソン母はもう息子を庇う事しか頭にありませんでした。
あんなに息子を怖がっていたのに。
後始末を・・・と夫に頼んだのです。
ヒソン父、呆れて呆然とするばかりでした。
すると、ヒソンが考えがあると言いました。
ヒョンスがヒソン父に出張に行くので別荘に泊まると連絡して来ました。
10時ごろ行くと。
ヒソン父はすぐにヨム・サンチョルに連絡しました。
ヨム・サンチョルは別荘に向かいました。
しかし、ヒョンスは、ヒソン父の家に向かったのです。ジウォンも一緒でした。
2人が到着した時、ヒソンとヒソン父は家政婦の死体を車のトランクに運び入れたところでした。
インターホンに映るジウォンとヒョンスの顔を見たヒソン父は凍り付きました。