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ハヨンたちが分析して具体的に挙げた犯人像の要素が、チョ・ヒョンギルの家には備わっていました。
犯人だと確信したハヨンは、すぐにユンチーム長に連絡しました。
連絡を受けて駆け付けたユンチーム長。
しかし、家にヒョンギルはいませんでした。
長く留守にしているようでした。
行方を掴むことは出来ませんでした。
ヒョンギルには前科があり、出所2か月で今回の事件を起こしていました。
早く捕まえないと、また被害者が出ると、ホ隊長が言いました。
容疑者が確定してことで、足取りが、徐々に明らかになって来ました。
そして、とうとうユンチーム長とナム刑事が発見、逮捕したのです。
ヨンスとハヨンは、ヒョンギルへの面談を許可してもらいました。
ユンチーム長も、同席しました。
ヨンスとハヨンは、ヒョンギルと言う人間についての分析のため、細かい質問をしました。
事件とは一見すると関係無さそうな質問が繰り返されました。ヒョンギルは答えやすかったようです。きちんと答えました。自分の心情を理解してくれるかもしれにと言う期待の表所を見せたりもしました。
しかし、とうとう被害者への謝罪の言葉や罪の意識などはヒョンギルの口からは出ませんでした。
ヨンスとハヨンはやり切れない気持ちでした。ユンチーム長も、同じでした。
犯人は捕まり、事件は解決したけど、犯人の心情について全く理解が進まなかったからです。
被害者遺族の傷も癒えることはありませんし。
せめてもの思いで、ハヨンは被害者の家の前に花を置いて行きました。
ハヨンの母は、息子の事が心配でした。
今回の事件捜査に関わっていると気付いていました。感受性が強すぎるハヨンは、表には出さなくても、被害者や被害者家族と同じ苦しみを味わっているに違いないと思っていました。
大丈夫?と母に聞かれ、ハヨンは大丈夫だと答えました。大人なんだから・・・と。
母は、敢えてそれ以上聞かず、チョコレートを差し出しました。ハヨンはチョコレートを食べることで、ストレス解消しているのです。
「大人だから余計に心配なのよ、昔のように泣かないから・・・。」
と、母は一人呟きました。
ヨンスは、やりきれない思いから、つい深酒してしまいました。
で、帰りに身分証を捨ててしまったんです。警官として、幼い被害者を救う事が出来なかった情けなさに。
そして、それを拾ったのが、なんと、殺人犯だったんです。
一瞬、ヨンスが殺されてしまうのかと思いましたよ。それだけは見たくないと思いました。
身分証を拾って、それが警察官のモノだと知った男は、ヨンスを襲う事を止めました。
男は、ヨンスの身分証に自分の写真を貼りました。
それは十分他人を安心させることのできるアイテムとなりました。
安心した相手を襲う事が出来るための・・・。
ヨンスはユンチーム長やナム刑事に、プロファイラーの必要性を説きました。
今では、ペク課長やホ隊長は、彼らの仕事の必要性を少しずつ認識してきてはいます。だから、庁長にも認めてほしいと説得したりしています。
しかし、一般の刑事たちには、犯罪行動分析と言う仕事が机上の空論としか思えないのです。
駆けずり回って捜査しているのは自分たちなのに・・・と。
まぁ、このところ、一緒に捜査する機会が多くなってきたユンチーム長は、ヨンスたちを見る目が変わって来ているようですが。