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レビュー一覧は、こちらから。
ドジュンの意識が戻りました。
しかし・・・。ドジュンではなく、ヒョンウとして。
ヒョンウ、即死かと思われましたが、生きていました。
ミニョンが、ヨンギの違法な事業承継で起訴しようと考えていて、そのためにヒョンウの証言を必要としていたため、国家情報院の現地職員にヒョンウの行動を見張らせていたのです。
だから、事件を目撃し、ただちに救出したと言うわけでした。
ヒョンウは、ドジュンの記憶を持っていました。
意識を失っている間のリアルな夢だったのか、憑依だったのか、タイムスリップだったのか、自分でも分かりません。
帰国したヒョンウを空港で待っていたのは、東部地検の者たち。
業務上横領の容疑で緊急逮捕すると言いました。
スニャンマイクロ・・・今回ヒョンウが回収を命じられたペーパーカンパニーを売却した代金を横領したと言うのです。
ヒョンウの口座に入金したことを証拠として告げられました。
いったい、何がどうなっているのか、ヒョンウは混乱しました。
一緒にいたミニョンも驚きました。
が、ヒョンウ、隙を見て逃走しました。
弟に連絡を入れると、自宅にスニャンの監査チームが来ていて、横領の容疑が掛けられていると聞かされたと言います。
父と弟も突然の事に、信じられない思いで、混乱していました。
ヒョンウは、すぐさまキム企画本部長に会いに行きました。
自分が何故殺されなくてはならないのか、全く理解出来ませんからね。
キム企画本部長は、言いました。
ソンジュンはその裏金の存在を隠したかったんだと。それは、ヒョンウを消せば可能になると。
「合法的にスニャンを承継したと世間を騙せるだろ。君は、チン氏の使用人として資金洗浄のために行かされたんだ。」
だったら、何とかしてくださいと、ヒョンウが言いました。
「20年前にあなたと会わなければ、こうはならなかった。」
ヒョンウの言う“20年前”が、ドジュンが殺された事故のことでしょうね。
しかし、この切っ掛けを作ったのは、ヒョンウだとキム企画本部長。スニャンマイクロの帳簿の存在をソンジュンに報告しなければ、こうはならなかったはずだと、キム企画本部長は言いました。
そして、復讐なんて止めろと言いました。
「復讐は悔しい者ではなく、力のある者がすることだ。」
ミニョンの前にヒョンウが現れました。
スニャンマイクロを巡る裏金や、自分を殺そうとした人物について証言しました。
直接手を下したのは、シン・ギョンミンだが、指示したのは、その裏金が欲しかった人物だと。
そして、スニャンマイクロの帳簿のデータをミニョンに送信しました。
あとは、“スニャンの死神”と噂されるソ・ミニョン検事の仕事だと言いました。
イェジュンは、ソンジュンを追い落とそうと考えています。
だから、キム企画本部長と手を組んだわけですが、事はそう単純ではなくて。
キム企画本部長は、イェジュンがソンジュンを後継者とさせないために動いている事を、ソンジュン本人に知らせたのですよ。
それだけじゃなく、20年前のドジュンの事故に関しても、重要な秘密を知っている自分を切るのは、ソンジュンにとって得策じゃないと気付かせました。
結局、ソンジュンはキム企画本部長を再度傍に置くしかなくなったのです。
ミニョンの捜査で、シン・ギョンミンは既に海外逃亡していて行方が掴めない状態だと判明。
だから、指示した人物も、裏金の行方も探しようがないとミニョンは言いました。
ヒョンウの横領事件は、ミニョンが担当することになりました。
ヒョンウに証拠隠滅や逃走の恐れが無いと認め、拘留しないで捜査を進める事にしたと、ヒョンウを解放してくれました。
帰って休んでくださいと、ミニョン。
立ち上がったヒョンウは、部屋の隅にミニョンがファンの歌手のレコードがあるのを見つけました。
目を止めたヒョンウに気づいたミニョンが聞きました。あなたもファンなの?と。
「好きでした。僕の愛する人が。とても。」
切ないです。
ミニョンを演じているシン・ヒョンビンさんが、若々しいので、設定年齢を忘れてしまいそうになりますが、この時点で、40代になってることは確かですよね。
20年前、ドジュンと結婚しようとしていたのですから。
それと、ドジュンとヒョンウの顔が同じって事を、誰も認識してないのが、ちょっと違和感。
ま、それはスルーしましょう。
ヒョンウは、ドジュンとして17年を生きたのか、自分でも判断が出来ないでいます。
その記憶が現実だったのか、確かめるために、オ・セヒョンに会いに行きました。
オ・セヒョンは、スニャンと一切の関係を断ち、隠居生活を送っていました。
ヒョンウは、元スニャンの社員だと自己紹介。差し出したのは、オ・セヒョンの好物のドーナツです。
「ミラクル社を去った本当の理由が知りたくて来ました。」
と、ヒョンウ。
ヒョンウは、オ・セヒョンの痛いところを突きました。
その話し方が、オ・セヒョンにはドジュンに見えたのかもしれません。ドーナツのこともありますし。
「あのバカな兄弟の経営権争いを見たく無いからだ。」
と、オ・セヒョンは本音を吐きました。
経営権がなくなれば、争いも無くなりますと、ヒョンウ。
「そのせいで命を落とすところでした。今度は僕の番です。彼らの命とも言える経営権を必ず放棄させます。」
君は何者だと、オ・セヒョン。
ますますドジュンと被ったのでしょう。初めて会った時のドジュンに。
ヒョンウとオ・セヒョンの反撃が始まりました。
オ・セヒョンは、ドジュンの母へインに会いに行きました。
ドジュンの死を隠蔽した夫のユンギを許せないでいるへイン。
オ・セヒョンは、スニャンに新しいオーナーを迎えようかと思うと話しました。
ドジュンは、母へインにスニャン物産の株を残していました。
近々開かれる予定の株主総会で、持ち株と議決権の行使をするときが来たと、オ・セヒョンは言いました。
そんな事が出来るのかと半信半疑のへインですが、オ・セヒョンは今でもドジュンの味方だと聞き、心が動いたようです。
オ・セヒョンはミラクル社に復帰しました。
実は、ミラクル社には、未だにドジュンの席がそのままにしてあったのです。
ヒョンウは、それを見て、心が温かくなったようです。
まずは、小口株主を動かしてスニャン物産の株主総会の開催を要求しました。
創業家から経営権と議決権を奪うのが目的だと宣言。
が、これはあっさりとスニャン側に阻止されました。
キム企画本部長の提案で、ソンジュンは経営権を守るためにスニャン物産の株を買い入れたからです。
併せて、小口株主たちに金品を渡して黙らせたようです。
スニャン物産の株を大量に購入する動きは、検察に把握されていました。
購入した組織の代表は、ヒョンミンの親戚でした。
報告を受けたミニョンですが、この時はまだ動きませんでした。
ファヨンとチェ元法務大臣に、ドジュンの事故の疑惑をぶつけたミニョン。
実は、事故直後には徹底的な捜査を・・・と言っていたチェ元法務大臣が、事故翌日には、一転。法務大臣の指揮権を行使して捜査を中止させていたのです。
臭いものに蓋ってことですな。
何が望みなの?とファヨン。
「違法な事業承継疑惑について国会で聴聞会を開いてください。」
全国民が見ていることをスニャンや検察の上層部に認識させるためです・・・と。
そして、圧力で捜査が中止されなければ、ファヨンとチェ元法務大臣が望むようにソンジュンを起訴できるから・・・と。
2人に異論はありませんでした。
スニャンの誰もが総帥の座を欲していて、今一番近い位置にいるソンジュンを追い落としてでもその座を手に入れようと画策しているということですね。
ヒョンウは、ミニョンが“スニャンの死神”と呼ばれるようになった理由を、ミニョン付きの捜査官から聞きました。
ドジュンの事故死の一件が、スニャンの圧力によって捜査中止となって以来、スニャンの事となると、目の色が変わるんだと捜査官は言いました。
ミニョンが常に黒い服を着ているのは、死神を表しているのではなく、哀悼の意味なんだと。
嬉しいような、済まないような気持ちになったでしょうね、ヒョンウ。
聴聞会の話を聞いて、ドンギたち、ファヨンたちが集まって来ました。ユンギもです。
皆、言い方は違うけど、ソンジュンに副会長の座を降りる事を要求しているのは一致しています。
スニャンは聴聞会のニュースが流れるや否や、株価は下落し続けているようですから。
今回のヒョンウの件だけじゃなく、ドジュンの事故に関しても、ソンジュンの指示だと誰もが思っています。
黙って聞いていたソンジュンが、耐えきれず叫び出しました。
20年前と同じだと。
証拠も無いのに決めつけたと。
皆ドジュンを殺したがっていただろと。
20年前のあの日、ソンジュンは父ヨンギからドジュン殺しの疑いを持たれました。
ソンジュンが必死に否定しても、ヨンギは信じませんでした。
それどころか、事故現場の加害車両から見つかったと言うソンジュンの名刺を示したのです。
運転手の入出金明細にも、ソンジュンの名前があったとか。
それでも、ヨンギは心配するなと言いました。父がついているんだからと。殺人犯になどしないと。
でもね、次にヨンギが言ったのは、経営権は父が持った方が良いなという言葉。
ソンジュンから、経営権を取り上げたわけです。
やはり、父と息子と言えど、権力争いは油断できないってことです。
聴聞会の日になりました。
ソンジュンはキム企画本部長と共に出席しました。
ヒョンウも、ミニョンと共に出席しました。
ヒョンウは、裏金の回収が自分の任務だったと証言しました。
しかし、拉致され、銃で撃たれたため、任務を遂行することは出来なかったと。
自分を撃った部下は、上司の命令だと言ったとヒョンウ。ソンジュンだと思われる・・・と。
ミニョンがヒョンウの尾行を依頼していた国家情報院の現地職員がその事件を目撃していたので、証言をしてもらう予定だったのですが、ここに至って証言出来ないと出席を拒む事態となりました。
キム企画本部長の手が回ったようです。
ミニョンは、ドジュンの事件と同じような結果になるのを恐れて、もう一人証人を呼んでいました。
なんと、ハ運転手です。生きていたのです。
ユンギが探し出したようです。
ハ運転手・・・ハ・インソクは、ドジュンの事故の話を始めました。
殺されたんだと。あの日の事故は殺人だ。また口をふさぐのかと。
犯人を知っているかと問われたハ・インソクは、共犯ならここにいると言って、ヒョンウの前に立ちました。
「僕を覚えてますよね?だって、あの現場にいたじゃないですか。」
流石に言葉が出ないヒョンウ。
その時、じっとヒョンウを見つめていたハ・インソクが突然驚いたように言いました。
「チン・ドジュン理事。ここに居ては危険です。またあの人たちに狙われます」
大混乱になりました。
結局、混乱して騒ぐハ・インソクは、職員によって議場から連れ出されてしまいました。
ハ・インソクは、アルコール性認知症になってしまっていたのです。
証言は全て認められないと言う結果になってしまいました。
申し訳ありませんと、ミニョンはヒョンウに謝りました。
20年前、正しい捜査が出来ていれば、こんなことにはならなかったのに・・・と。
ドジュンの事故現場にヒョンウが居た理由が分かりました。
ヒョンウは、運転代行の仕事をしていて、キム企画本部長の依頼で、現場に来ていただけなので。
路肩に車を停めて、事情をキム企画本部長に問い合わせている時、事故が起こったのです。
自分がしたことは、殺人の囮になる事だったと知ったヒョンウは、キム企画本部長に抗議しました。
しかし、生活のために、口をつぐむ選択をしたのです。
これが切っ掛けで、スニャンに入社出来たってわけです。
聴聞会が再開されました。
ハ・インソクの証言についての説明がなされている時、突然、音声が流れました。
ヒョンウが携帯の音声データをマイクで流したのです。
それは、20年前のドジュンの事故の時、ヒョンウが現場からキム企画本部長にかけた電話の音声でした。
ヒョンウは、そのメモリを、ずっと隠し持ってきたのです。
「ハ・インソクさんの証言は信用できないと仰いましたよね。では、現場にいた共犯者の自白なら?」
「僕が、チン・ドジュン理事殺人事件の現場にいた共犯者です。当時、僕が通話内容を録音していました。」
それには、キム企画本部長の声、ヨンギの声も録音されていました。
つまり、ヨンギの指示でキム企画本部長が動いたと言う事だったのです。
あまりの衝撃に、ソンジュンの忍耐力の緒が切れました。
ソンジュンは、ヒョンウに向かって散々悪態をつき、暴れ出したため、取り押さえられました。
この時、ヨンギはひっそりと息を引き取っていました。
スニャン創業家は、事態を収拾するため、経営には一切関わらないと言うことになりました。
これは、スニャングループ4世・・・つまり、ソンジュンの子供も含まれます。
ソンジュンとヒョンミンは離婚しました。
スニャンは専門家が経営を引き継ぐことになりました。
ヒョンウとミニョンは、それぞれの道を歩み始めました。
ミニョンはスニャンの死神から解放されたようです。
ヒョンウは、ミラクル社の一員です。
久しぶりに心躍る作品に出合いました。
ストーリーが新鮮で、しっかりしていて、先が読めませんでした。
小さなエピソードも、ちゃんと後々繋がっていたのが素晴らしかったです
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