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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

驚異の新人!箱根駅伝の柏原

2009年01月02日 16時50分34秒 | スポーツ

 東洋大学の柏原の活躍は見事としか言いようがない。1年生で箱根駅伝初登場の柏原が9位でタスキを受け取ったときには、先頭の早稲田三輪は既に1700m程度先の山を走っていた。それからの走りはすさまじいものだった。前を行く8人を抜き去り、何と優勝してしまった。

 往路最後の5区、11.6kmの地点で2位スタート山梨大学の高瀬が先頭の早稲田三輪に追いつき、追い抜いたものの、ねばった三輪が突き放し、大きな差をつけた時、昨年に続き早稲田の往路優勝を連想した人が多かっただろう。ところが、どっこい、まさかまさか、遥かに後方から追いかけてきた柏原が、三輪に追いついた。

 三輪もがんばる。一度は三輪が下りを利用して、柏原を振り切ったようにも見えた。長い急な坂をハイスピードで登りきった柏村に余力はないように思えた。三輪は最後の箱根で、優勝のためには死力を尽くす覚悟だった。しかし、下り坂の途中から息を吹き返し、三輪を追い抜くと、平地に入り走力に勝る柏原が更に大きな差をつけ、最終的には22秒の差でゴールした。

 おまけにその記録たるや1時間17分17秒と、山登りの神様とも言われた今井正人の記録1時間18分5秒を48秒も上回ったのだ。テレビで解説をしていた今井選手も口をあんぐりの驚きだった。これだけすごい記録・柏原選手の活躍を目の前にすると、早稲田の優勝を期待していた私も、あっぱれと、称賛せざるを得なかった。それにしても、すごい怪物が現れたものだ。神様を上回る柏原とは何なのか?

 東洋大学の柏原の出現は、今後の箱根駅伝のあり方を大きく変える。優勝を狙うチームは東洋大学に対して5分20秒を超えるリードを考えなければならない。2区をぶっちぎりで走ったモグスより脅威となる。

 また、戦略的に山登りの重要さが改めて浮き彫りになった。5区は数字上23.4kmとなっているが、物理的には標高差が864mあり、23.4kmよりはるかに遠い。急坂で時間的に20%程度多めにかかることを考えると28km程度あると考えても良いのではないか。客観的に見て、山登りは最重要区間である。例えば、高地出身のアフリカ系外国人を5区にスペシャリストとして育てる方法も考えられる。

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