実は、私も東京へのオリンピック誘致が失敗した場合に、広島に誘致する案を考えていた。元々オリンピックは平和の祭典であり、広島が立候補した時に、世界が否定する理由が無い。実現性は分からないが、良いアイデアなのだ。だから、秋葉市長が広島・長崎オリンピック誘致を発表した時驚いた。同時に、秋葉市長は次の選挙でも勝ちたいのだと思った。
秋葉市長は広島球場を広島駅東側に移転させている。そして、前回の市長選で再選が実現した。ところが驚くことに、旧広島球場の跡地利用はいまだに決まっていない。普通は跡地の活用方法を決めた上で次の場所をきめるものである。私が彼の立場であれば、球場をリフォームして屋根付きドームに変えるだろう。その法が遥かに安価だし、利用者にとっても付加価値が高い。このことは、あっちこっちで喋ってきた。
更なる驚きは、秋葉市長の周りを建設業者が取り巻いていることだ。企業名などは言えないが、ある業者(名刺は今でも持っている)によると、秋葉市長に頼めば工事が受注できるということだった。そして、その人物は、選挙の1年前以上に秋葉市長の再選を断言した。まだ、再出馬を発表していない時期である。彼ら建設業者が見返りに選挙戦で動いたことは十分想像できる。秋葉市長は社会党出身ながら業者と癒着している。
広島県の公安担当者が私の親しい知人に語ったところによると、秋葉市長は北朝鮮系の人で、帰化したらしい。女性によくもてて、これまで4回離婚し、5回結婚している。
秋葉市長は石原東京都知事の再選目論見を知り、ヒントを得たのだろう。石原知事は、東京にオリンピックを誘致し3選を実現し、歴史に名前を残したかった。そのために150億円を使ったのだが当初から無理があった。それは新銀行東京と同じ発想だった。選挙戦で「裕次郎の兄です」などと言う節操の無さが都民に巨額の損失を押し付けることになる。
秋葉市長は広島の出身ではないから、広島球場にしても、オリンピックにしても単なる選挙のツールであって、広島がどうなろうがどうでも良いのだ。広島市の財政は破たんに向かっているし、市の計画には明確なビジョンが無く、場当たり的だ。広島市は交通のコストがやたら高く、つながりが悪く、利便性はめちゃくちゃ悪い。市のトップとして何を考えているのか?
オリンピック誘致を発表すれば、建設業者が喜び、秋葉市長の選挙に動く。確実なことは、東大卒・よそ者学者が確実に広島を混乱させ、衰退させてゆくことだ。