兎に角、鳩山首相は信念も理念も感じられない。12月初めから、鳩山支持率は急激に下がり始めた。その発端と言うか、全ては、郵便の社長を元官僚の斎藤氏にしたところから始まっており、しかもその後を含めるブレブレ主張を示すものとして極めて象徴的である。民主党や幹部には何度かこのことを伝えてきたが、どれほど理解されているか。
亀井大臣から元大蔵省の事務次官を提案されたら、鳩山首相は兎に角、即座で断るべきだった。ここは生命線だった。自分の口から言えないのなら、一度、管副総理に下駄を預けるなり、手は色々あった。それが出来ないなら首相候補になるべきではなかった。
鳩山首相は母親から毎月、1500万円を貰っていたらしい。その事も犯罪には違いないし、以前、鳩山議員は「秘書の問題は議員の問題であり私ならバッジを外す」とも言っているのだから、今回の問題が明らかになった段階で本来なら鳩山氏は首相も議員も辞めるべきなのだ。然しながら、斎藤氏を社長にしていなければ、国民もマスコミもここまで批判的にはなっていなかった。全ては、郵便の社長問題から始まったのだ。
斎藤社長の選択は論理的な問題かもしれない。母親からの資金援助は法的な犯罪だ。しかい、論理的ではあっても、この、ぶれ具合はとても許し難い。刑務所に3年ぐらい服役するほどの犯罪行為と私は考える。選挙やあらゆるところで、官僚改革を声高々に主張してきた本人が、全くその主張を否定するような判断を下し、熱烈に支持してきた良心的な人々の心をうち砕いた。これが犯罪でなくて何だ。
今後はどうなるのか?鳩山氏はクラゲだから、ぽっきり折れるわけではない。何事も無かったように回復してゆくだろう。その、兆しは管直人財務大臣だ。民主党全体を見渡して、管副総理は最も信頼できるし、安定感があるし、戦略が感じられる。小沢幹事長は、確かにある方面では力が有るが、ちょっと分かっていないところが有る。岡田外相ほどではないが。
鳩山内閣は東大で固めた。気持ちが悪い感じがした。今、言えるのは「やっぱり東大は駄目だ」。東大卒で活躍しているのは仙谷大臣ぐらい、鳩山は見ての通り、岡田はひどい方向違いピンボケ、亀井静香はメチャクチャ。官僚を含めて東大はどこまで日本を壊すのか?