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阿部利樹容疑者逮捕・アクリフーズ農薬混入の犯行推定の当たり外れ

2014年01月27日 11時13分44秒 | 社会・経済

 ピザ、コロッケの冷凍食品と聞くと生産ラインを収めてきた元メーカー責任者として大変懐かしい。おまけにアクリフーズのある大泉町に30回ぐらい通った。冷凍食品が増加したのは冷凍技術の進歩と安全性(菌が少ない)である。

 警察&マスコミは一貫して農薬混入場所を包装工程としていたが、このブログで否定してきた。包装工程は女性パートさんが大勢作業している。人数が多いのは自動機械のトレーへの詰め込みが完全ではないためだ。目視し手で詰め直す。

 アクリフーズの工場長は包装工程の作業員(男は飽きるから出来ない)を一人でも減らしたいからぎりぎりの人数で作業の余裕が無い。私もA社から呼ばれてはどうして機械で完全にトレー詰め出来ないのか叱られていた。頭を下げるしかない。

 B社ではコロッケのトレー詰めをチェックする画像システムを設置した。きちんとトレー詰めできていない場合にベルトコンベアー上のトレーをアームではじいてライン外に出す。

 当初、洗浄などの水系統(監視が甘い)からの農薬注入の可能性を書いたが、コロッケの皮の部分の農薬が濃い(一様な混入ではない)との報道で、次に可能性の高い生地製造工程を疑った。

 前も書いたが生地製造は混ぜ工程で農薬を混入しやすい。大きいボールだと直径2mぐらいあるのかな。金属羽根やスクレーパーを回転させてメリケン粉、水、卵など材料を混ぜるがセットしてしまえば自動なので作業員はつかない。

 通りすがりに誰にも気づかれずにポンと投入し、知らん顔で立ち去れる。生地混ぜ工程が疑われるのは、①監視作業員がいない場合が多い、②投入が容易、③農薬がすぐ混ざるので投入跡が消える・・である。

 各製造ラインは完全に独立しているわけではない。例えば生地製造の装置は共通だったりする。材料や生地の移動とか、装置の場所変更とかは男性社員が担当していた。

 管理者も担当社員も男性で、同じ色の作業服で顔も半分隠れているので、男性が工場内を行き来する事に違和感はない。女性はほぼパートさんで、作業場所以外を歩いている姿を見たことが無いし、歩いていれば目立つ。

 そこで男性社員と書いた(契約社員だったらしいが)。農薬持ち込みに関しては、その気になればできたのではないか。男性社員は単独行動が可能で、農薬ビンを隠しながら監視カメラ(昔は無かった)に映らないよう工夫できるか。

 農薬の臭いが余程強烈で独特のものでなければ、工場内は塩素や材料の臭いが有り、分かりにくい。作業員の靴の裏に農薬がついていた件に関しては、あわててどこかでこぼしたのかな。

 報道によると製品の裏の記号で生産日時が分かるらしくて、アクリフーズの300人から犯人が絞り込まれたようだ。マルハニチロとアクリフーズの社長二人が引責辞任したので阿部利樹容疑者?の恨みは果たせたのかもしれないが恐ろしい事件だ。

 中国に対して毒入りフーズの事を言いにくい状況となった。ただし、日本にいる中国人が中国の食品はどれも危険と言っているので、日本と中国では全体的な信頼性が全く異なる事だけは確かだ。