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錦織圭はジョコビッチのプレゼントを喜んで受け取ったら良かった 山陰出身の優しさ奥ゆかしさ

2016年05月17日 14時04分05秒 | スポーツ


 いよいよその時、準決勝のジョコビッチ戦。ジョコビッチはいつものようにラケットで靴についた赤土を叩いて落とす時に誤って自分の足のマメを叩き潰してしまった。出血し、ジョコビッチは動きに精彩を欠いた。



 錦織はジョコビッチを左右に振り、ドロップショットを連発。2ブレイクアップで、1セット目を比較的楽にとった。2セット目からの展開の差が勝負を分けた。今回もはっきりわかったのは、錦織の窮地における強さと、見通しが良くなった時のお遊び(パワーダウン)だ。



 2セット目は最後の所で、ジョコビッチがブレイクして取ってしまい、3セット目は回復してきたジョコビッチがパワーアップして仕掛け、早々とブレイクしてしまう。負けが決定したかなと思っていたら、錦織がギアを上げてブレイクし、行方が分からなくなった。



 6-6で迎えたタイブレイクでは錦織が有利になってから雲行きが怪しくなり、4連続失点で3-6とされ、サーブで頑張って5-6まで回復させたが、最後はジョコビッチのサーブでやられた。



 矢張り、2セット目が悔やまれる。錦織は1セット目を楽にとった段階でふやけてしまった。ジョコビッチはしたたかに騙し騙し持たせて、最後にブレイクし、1-1に持ち込んだ。僕は勝とうとは思うなとアドバイス(日本人向け)を書いたが、負けろとは言わない。激しくチャレンジしたら良かった。




 何故なら3セット目、ブレイクされ万事休すの場面で、ブレイクバックし、タイに持ち込んだ。苦しい場面でそれだけ頑張れるのなら、何で2セット目を猛チャージしないの。錦織圭に是非伝えたいのは、自分をもっと積極的なチャレンジに持って行く事。



 錦織圭は何故か楽な展開を好む傾向が有る。追い込まれてやむを得ず、凄い粘りと反撃を見せる。1ショットで決めようとしたり、不利な場面でもドロップショットを打つ。やられた場面で声をあげ、サーブ時には何故か音無しで淡々と打つ。



 また、前に詰めては抜かれた。何度も繰り返し、ネットの前まで走り込みコントロールの良いジョコビッチに抜かれた。完敗。ジョコビッチ復活に貢献した。2回失敗したら考えなくちゃ。我慢我慢!2セット目は左右振り回しが無くなり、同じ方向に連打する悪い癖が出た。



 自分が楽になれば、相手も楽になる。ましてや相手は錦織の癖を知り尽くしているジョコビッチだ。自分が2倍しんどい目をして、相手を3倍しんどい目に遭わせなければ、とてもじゃないがジョコビッチを破り世界一にはなれない。



 2セット目は、大声をあげ(ライオンはあのうなりが有っての王者だ)、猛然と激しく攻め、先にブレイクすべきだった。ドロップショットが、足を痛めたジョコビッチには有効だったが、女々しい攻撃は封印して、攻めまくれば容易にジョコビッチを倒せただろう。



 ジョコビッチがくれたプレゼント!何で受け取ってやらなかったのか?学生時代の島根の友人も優しく、奥ゆかしかった。

 しかし、振り返るとジョコビッチは実にしたたかだった。傷を負った1セット目を捨て、2セット目は不調を装い、回復させつつ、最後の5-4から全力でブレイクしセット数でタイに持ち込んだ。




 もし、2セット目の初めから取りに行ったら錦織の反撃に会い(回復も十分ではない)、勢いに乗った錦織が2セット目も連取して終わっていた。その証拠に、3セット目は早めにブレイクして錦織の出鼻を叩いている。


 次回はジョコビッチも容赦しないから、自分の限界を試したチャレンジでジョコビッチを連続左右に振り回し、その苦しさの中で試合をコントロールする喜びを見出す。体力と技で圧倒して欲しい。



 ジョコビッチはそういう錦織を待っている。錦織を見る彼の笑顔がそれを語っている。時々、ブラボーと錦織を褒めるのは相当余裕が有るから。


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