驚きのニュースでしたね。宇宙に浮遊していたリュウグウで、しかも20種類以上のアミノ酸とは。想像もできませんでした。この事は、原始地球にアミノ酸が存在していた事も推定させます。
僕は、生命誕生に関して新プロテインワールド説を電気学会で発表しており(査読無し論文)、特に今年は、タンパク質通信が等価的な評価システムとなり、物質進化が生命に至ったとする新たな仮説を3月に発表したばかりです。新プロテインワールドでは池原健二名誉教授が多くの発表をされています。
タンパク質は想像を超える驚異的な機能を持っているから、タンパク質と物質、タンパク質どうしの疑似通信を実現し、通信ネットワークを作ります。このネットワークから評価とか判断の機能が生まれ、より優れたシステムを選択することにより物質が生命に進化したのです。
従来説は御存知の様に遺伝子のコピーミスが進化に至ったとしていますが、そもそも、物質は遺伝子を持たないから、物質進化にはならない。RNAワールド説(プロテインワールドを否定)はRNAの材料が原始海で十分存在した報告が無く、合成されても水中では不安定。仮に豊富なRNAが存在しても、タンパク質が世話しないとRNAは何もできない。
リュウグウの発見で宇宙のどこでも生命が誕生する事がわかったか?僕は原始海にタンパク質工場が存在したとする仮説を2020年に発表しています。このような多種のタンパク質が安定供給される条件が無いと、物質進化による生命誕生は難しいでしょう。