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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

我々の細胞はお喋りしているだけじゃない 必要な時はしっかり連携して力を出し合う

2017年12月10日 16時04分39秒 | 生命
 原始的な単細胞であるバクテリア(細菌)も孤独な生き物ではなく、バリアを作って共同生活で協力し、相互に情報を発進し、電気通信もやっている。この状況が多細胞に発展したであろうことは想像できる。片や、人間の細胞数は60兆個とか最近は35兆個とか言われている。

 我々の身体を構成する細胞はバクテリア以上にお喋りであるが、多細胞としての強力な連絡チャンネルを持っている。それがヘミチャンネルである。ヘミチャンネルというチューブが細胞と細胞の間に数百から1万個ぐらい貫通している(種などにより異なる)、両方の細胞から貫通させ、チューブのセンターが一致している。

 話がそれるが、何で隣接する細胞同士でヘミチャンネルを貫通し合い、場所だけでなくヘミチャンネル同士の中心がずれずに一致するのか?凄い謎だね。人間が実施するトンネル工事では両方から掘って行き、センターが1mぐらいずれていたなんて話はざらに有ったらしい。ヘミチャンネルは恐らく電子顕微鏡で見えるかという世界の出来事。

 ヘミチャンネルの始まりはリボソームによるコネキシン(Connexin) というタンパク質の作成。小胞体(作業場)でコネキシンを棒状に折り畳み それを6本束ねてチューブ状にし、小胞がチューブを細胞膜まで運搬する。細胞膜には隣接する細胞との間にギャップ結合というフラットな場所が有り、その場所で誰かが両方の細胞からヘミチャンネルを細胞膜を通して貫通させ、2本のチューブを繋ぎ1本のチューブにする。

 我々が赤ん坊として生まれた時には、育った母体の中から外に出す作業が有り、その時は「子宮よ縮め」という電気信号を発し、子宮の筋肉が一斉に全力で縮み、その繰り返しで押し出された。物凄い力になるんだ。これも母の力の偉大さだな。筋肉の動きがバラバラでは強い押し出す力にならない。

 赤ん坊の誕生後はよくやったとの打ち上げ会や ねぎらいの言葉は無く、解散で一斉収縮の機能は失われる。この機能の切り替えもちょっと、一般的な常識では理解しづらいよね。

 一方、心臓は全筋肉の一致協力が極めて重要で、一斉信号でポンプ運動を続ける。一斉信号で筋肉が同期運動しないと不整脈になる。この様に、ヘミチャンネルは物質や電気信号を通す細胞間の連絡チャンネル(通路)だ。

 小さな世界の出来事だが、こんな一つ一つがダーウィン説で言うように遺伝子のコピーミスで起こるなんて言う考えは、ほうきで空を飛ぶようなディズニーのファンタジーでしかない様に思う。

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