大坂なおみの全豪オープンテニス優勝おめでとうございます 安定していて強かった

　全体を通じて感じたのは、大坂の安定した戦いだった。相手のジェニファーは調子に乗ると恐ろしいほどの強さを発揮し、鋭いストロークでなおみが追い込まれる場面がたびたびあった。危ないと思った場面をなおみは切り返し続けた。なおみには精神的な成長が見られた。

　昔のように、ピンチで崩れないのが今のなおみだ。凄いのは運動能力が完全にジェニファーを上回っていた。ジェニファーは振り回され、上手に球を戻せなかったかな。２セット目になると更になおみは調子を上げ、１セットめでやられていたサーブを悉く強く打ち返していた。

　まおみは試合巧者にもなっていたね。ファーストサーブを打つ力は８０～９０％ぐらいだろうか。それでも強力で、左右のコーナーを攻めていたから、５２～５３％の成功率でも、ジェニファーを左右に振ったから瞬発力をそいだ。

　更に、速いストロークだけでなく、重要な場面でやや遅い球を打って、相手のミスを誘っている。ジェニファーとしては混乱し、立て直しようがない。また変速球が来たらどうしようと考えるだけで混乱してしまう。余裕のある試合運びで安定した強さが有ったね。

　次回、ジェニファーは反省し、弱点を克服し、もっと強くなっているから、良いライバルになる。

　

　優勝のあいさつも立派だった。相手の事を言い、応援してくれたファンや、大会で苦労した人々をねぎらった。