船長が顔を隠し、取材に応じている姿が映し出された。彼は最初の救命船で真っ先に逃げ出した。イタリアの豪華客船コスタ・コンコルディアで船を放置し逮捕された船長の記憶が蘇った。
18日、事故当時、船長は操縦を三等航海士に任せていたことが明らかになった。これ自体は違法ではない。ただ、真っ先に逃げた事は全く責任感なく、乗船客の安全確保も含め、全ての義務と責任を放棄した事になる。
上の写真は最後になったかもしれない母へのメール。母は何事か分からず私も愛しているよと返事を送った。この写真(携帯)を掲載する事がつらい。追記:この高校生は助かったらしい。良かった。
修学旅行生他460人ほどを乗せたセウォル号は16日8時52分頃ドンという大きな音と共に傾き始めた。その直後、船内放送で今の場所を動かないで下さいと繰り返し伝えられた。今も高校生をはじめ271名が行方不明のままだ。
動くなという放送を忠実に守った高校生は多かったのではないか。傾きかけた状況ではドアを開けて部屋の外へ出る事も難しかったとの指摘も有る。ところが最も脱出の難しい機関室の乗組員も逃げ出し、無事救出されている。
問題の船内放送した乗組員も、自分が放送したとマスコミの前で話している。退避するよう放送が有ったのは10時10分頃。この1時間余りの放置が逃げ出す決定的なチャンスを逸する事になった。
助かった人は、危険を感じ放送を無視し、逃げ出した人達。水温は12℃と相当冷たかった。若い大勢の高校生が今も船の中にいて、冷水に曝されていると見られるが、早く救出したい。親たちの泣き叫ぶ声が痛々しい。
韓国の大型船セウォル号は沈没し船首の底の部分だけが海面に突き出している状態で浮いており、船尾は浅い海底(30~50m)に着底している可能性がある。
フジテレビの中継では、船底に傷が見当たらないとの報告。可能性として、右側に急旋回し、貨物のバランスが崩れた事が指摘される。セウォル号の前の所有者は日本のマルエーフェリーで、韓国で定員数増の改造がなされた。改造に問題が無かったかも今後の問題。
このような事故に遭遇したらどうすればよいか。まず救命胴衣を身につけ(浮かぶものは何でも良い)、兎に角、ドアの外に出て、海に飛び込み、船から離れる事だ。沈没の渦に巻き込まれる可能性がある。
救命具が無くても外に出る。そして、船から離れる。泳げないなら、浮かぶものを見つけよう。慌てない事。海に入ったら一度海水に顔をつけてみよう。簡単には沈まない事が分かる。慌てなければ浮かぶ。
運良く、海に飛び込み船から離れたら、泳がない。冷たい海で泳ぐと急速に体力が奪われる。元気よく泳いだ若者が助からず、浮かんでいただけの中年者が助かった例がある。何もせず浮かんでいれば必ず助かる。
日本から海上保安庁の救助を申し入れたが断られている。困っている時はお互い様。1秒でも早く救援でき、1人でも助かるなら、役立つものは利用して欲しい。
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