ウクライナ大統領のウォロディミル・ゼレンスキー は元お笑いタレントで、映画に一国民が大統領になった役で出演し、その後、立候補したら当選したという嘘みたいな夢みたいな話だが、彼の行為は誠に立派としか言いようがない。
アメリカが、ゼレンスキー大統領に国外へ脱出するよう勧め、飛行機も容易していたと思われるが、ゼレンスキー大統領は断った。今もロシア軍が大挙して押し寄せるキエフに残り、情報を発信している。歴史に残る勇断だ。もし、ゼレンスキー大統領が国外脱出していたら、首都キエフ陥落は早かったかもしれない。
日本で言うと、ロシア戦で日本海軍がバルティック艦隊と対峙した際、先頭の旗艦三笠のブリッジ(ロシアからブリッジの中が見える)で指揮した東郷平八郎、あるいは原爆投下後に自分の命を投げうつ覚悟で玉音放送し終戦へ導いた昭和天皇が相当するのではないか。
ウクライナの軍人は、命と引き換えに自国や自由を守ろうとしている。プーチンは予想以上の反撃に驚いている。短期間勝負は誤算だった。もっとも、プーチンが2014年に武力でクリミア半島を簡単に併合した時とは事情が異なっていた。アメリカやヨーロッパがウクライナに武器を供与し、訓練していた。
この度も、アメリカ、ドイツに次いで、EUがウクライナに武器供与し、スイスまで続いている。ロシアに対する経済制裁も強力ながら短期では効果が出ないが、次第に確実に効いてくる。また世界の大半がロシアを締め出そうとする。そこで、ロシア国民のプーチンに対する評価は厳しくなる。
プーチンは次の大統領選挙で今まで以上にインチキをやるだろうが、国民の信頼を失うと摘発されやすくなる。彼の政治生命は終わった。核の投下をほのめかせるなど、およそ世界を指導する人間ではない。
男は56~69歳の間、体力や筋肉の衰え、病気などでイライラし、理由なく攻撃的になる。そういう日本人を多く見てきた。今や柔道や寒中水泳やっていたプーチンではない。最近、プーチンは世界が首脳と話す際、左手が震えるので、左手で椅子のアームを握っていた。プーチンはやや遅れて高齢化に伴う症状が出てきた。
一方、中国は今回のロシアの武力行使を眺めており、プーチンが失敗したら、台湾攻撃と併合、尖閣諸島や沖縄攻撃と併合には慎重になるだろう。そのため、日本は対ロシアで強硬姿勢をとらなければならない。
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