一つ目は、遺伝子が生体の設計情報を持たない事だ。遺伝子とは、実は、アミノ酸の構成情報を持つもので、一つの遺伝子が一つのタンパク質のアミノ酸構成をコードしている。設計図をコードしているのは、従来ごみと言われたジャンクDNAなんだ。
二つ目は、例えば人間の場合、遺伝子の数は約2万しかない。この数は、下等な線虫と同じで、人間も線虫も元になるタンパク質が2万である事を示している。人間が線虫のように下等であるはずがない。人間と線虫の差は、ジャンクDNAの差なんだ。人間のジャンクDNAは線虫に比べ30倍以上となっている。
三つめは、新ダーウィン説では物理化学的影響で遺伝子がランダムに変化し、良い組み合わせが出来た場合に、それが保存されるとしている。しかし、遺伝子がランダムに変化すると、全ての遺伝子は変化してしまう。これは重要遺伝子も同様であり、良い遺伝子配列は保存できない。
四つ目は、生体を構成する各器官は、それぞれ、全く別の能力や機能を持ち、独自の進化を遂げているという事だ。もし、遺伝子が設計図を持ったと仮定できても、その遺伝子の変化がランダムでは、他の器官と異なる独立した器官は出来ない。例えば、眼には心臓や皮膚の能力や機能は不要であり、眼は眼の能力や機能が要求される。
五つ目は、新ダーウィン説では、エピジェネティクスを受け入れていない事だ。僕の考えでは、エピジェネティクスを受け入れると、新ダーウィン説はほぼ完ぺきに否定されてしまう。エピジェネティクスはiPSの山中教授で有名になった、新しい生物科学だ。様々な新しい事実を解明している。
以上は、ほぼ今年の電気学会で発表した内容だ(論文には含まれていない内容も有る)。他にも山ほど指摘できるが、学会などから要望が有れいつでも具体的に説明できるよ。
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