
秋雨前線が南下したようで、午前中は曇天でしたが、午後から段々と空模様が拡幅して、夕方前にはチョッピリ日差しが戻りました。
日差しのパワーは弱まっていますが、陽が射すと暑さが戻ってきます。
NHKが放映した、東京スカイツリーが634メートルに至るまでの建設風景を、ドキュメンタリータッチに制作した番組(録画)を見ました。
昔のパターンで言えば「プロジェクトX 東京スカイツリー ゲイン塔の回転を止めろ!!」などという番組名になります。
東京スカイツリーは、テレビなどの送信アンテナが設置されている部分は「ゲイン塔」と呼ばれています。
ゲイン塔をどうやって作ったかと言うと、タワー本体内部の空洞を利用して、地上で組み立てて、そのままワイヤーで引っ張り上げるという工法で作られたそうです。
まあ、日本人が好きな、世界初の作り方のようです。
まともに完成すればよかったのですが、途中でゲイン塔が勝手に回転し始めました。
回転する原因が不明で、当然現場は大騒ぎとなって、最後は回転を制限する部品を取り付けて、解決しました。
それでメデタシだったんですが、オチがひどくて、なんだか福島原発が「想定外」の津波に襲われたと責任逃れをした、危機管理能力の無さを世界中にさらけ出したことを思い浮かべちゃいました。
当然、事前検討の段階で、色々なトラブルに備えて、危機管理は行っていたようです。
でも、事前検討では、ゲイン塔が回転することはありえないと結論して、回転した場合の対策は全く考えていなかったようです。
結局、日本人のお得意な「現場力」で何とかしましたけど、お粗末な話だと思いました。
まあ、お粗末な話を隠さないで放映させたゼネコンの対応は、褒めてあげたいと思いますが。
褒めついでですが、さすがに日本人の設計です、耐震能力は完璧でした。
ゲイン塔を引っ張り上げている途中で、3.11の大地震に遭遇したけど、設計通りの能力を発揮しましたから。
写真は、東京スカイツリーではありません。
これは、新潟市中央区の「万代シティ」にある、レインボータワーという展望台です。
レインボータワーと言うだけあって、タワー自体がレインボーカラーにぬられています。
タワーの途中で止まっている分厚いドーナッツ状の部分が展望台で、回転しながら100mの高さまで上昇して降りてきます。
長めは抜群で、新潟市の中心市街地は言うに及ばず、日本海や佐渡島、新潟平野、脊梁山脈が一望できます。


