マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

千円!!

2015年02月21日 | カメラ




「千円!!」

上野駅近くのアメ横を歩いていると「安いよ!!」「千円!!」の掛け声が飛び交っていますよね。

今日は、その千円の掛け声を体験しました。
ただし、シチュエーションは私が売る方で、掛け声は買う方から言われました。

私が千円で売ったものは、上に写っているレンズです。
いわゆる望遠大口径ズームレンズと言われるヤツで、カメラメーカ純正レンズだったら結構な値段なのですが、いわゆるサードパーティ製のレンズなので、純正レンズと比較すればずっとリーズナブルな価格です。

今日、注文していたレンズを引取に行って、このレンズを下取りに出しました。
サードパーティ製とは言え、それでも万の単位で売れるのではと期待していたのですが、完璧に裏切られましてフィルター代にさえなりませんでした。
サードパーティ製の古いレンズということもあったのでしょうが、店員いわく「少しカビがあります」とのことでした。
保管には気を使っていたつもりだったので、いささかむっときましたが、このレンズを引き続き使う気持ちがなかったので千円で手放しました。

よく考えると、このレンズは十分に元をとっていました。
レンズは元々中古で購入したものです、手元へ残っているメモを見ると、2007年の5月に私の手元へやって来ました。
したがって8年弱使って来ました、その間に撮影した写真の枚数は万単位、購入価格を8年で割ると1年あたり1万円以下になります。
だから、元はとれたかなと思います。

レンズはフィルム時代に設計されて、デジタル一眼レフカメラの勃興期にかけて少し手直しされたような感じのモデルです。
現在ではカメラのパワーの方がこのレンズのパワーを大きく上回っていて、レンズの性能を余すことなく使い切っています。

高機能、高画素時代のデジタル一眼レフカメラと真っ向勝負するには古くなってしまったレンズですが、素性は大口径ズームレンズですので四つ切サイズへプリントするレベルであれば今でも問題は感じません。
手ぶれ補正機能は持っていませんが、このレンズで撮影する場合はほぼ三脚に乗っけていますので、これまた問題はありません。
一つ困ったのが、今流行りのライブビュー機能を使って撮影する時です。
実はこのレンズ、ライブビューの時にオートフォーカスが効かないんです、したがってライブビューの時はマニュアルフォーカスにして使っていました。
カメラメーカは、余程のことがない限り自社製の古いレンズでもカメラの新しい機能に対応しますが、サードパーティ製レンズの場合はほぼ駄目です。
ここ数年マニュアルフォーカスで使っていたのですが、さすがに嫌になってライブビューでもオートフォーカスが動作するレンズへ交換することにしました。

このレンズは長年、お気軽撮影やフォトコンテストで活躍してくれ、喜怒哀楽を共にしてきました。
だから、次のオーナーの元で活躍してくれることを祈りばかりです。
ちなみに、このレンズの後釜も中古レンズです、とても新品は購入できません。



コメント
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