Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

坂口安吾...

2009-04-06 08:48:32 | エトセト等
結婚式→披露宴→2次会 に出席.
(以下,不的確な記述がございましたら,慶事に免じご寛容の程お願い申し上げます.)

新郎は理系で小生の同業者だが,新婦は文系で,文理融合である.新郎は口ではかなわないだろう.
新婦は京大の大学院で坂口安吾を研究されたとのこと.新婦の恩師が「イノチガケ」を話題にされ,これが披露の席でなかなかフレッシュだった.

小生はといえば,坂口安吾には「不連続殺人事件」の印象しかない.ミステリーも好き・安吾も好きというひとには案外すぐに底が割れる小説かもしれないが,これが安吾初体験だったのでびっくりした.いまでもこの作品は「虚無への供物」「黒死館殺人事件」級の日本のミステリの最高傑作と思っている.
「明治開化 安吾捕物帖」というのもあって,勝海舟が迷探偵ぶりを発揮するのだが,こちらはやや手抜きの感じ.

mixiをのぞいたら,日本文学の専門家の日記に「桜の森の満開の下」の記述があった.こちらは岩下志麻主演で生々しく映画化されたのを覚えている.
この写真は英訳本のカバー.「不連続殺人事件」は文体そのものがトリックと言えなくもないので,英訳は難しそう.

著作権が切れたらしく,安吾の短編はたいてい青空文庫でダウンロードできる.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

reading

/Users/ogataatsushi/Desktop/d291abed711d558e554bf7af66ee57d7.jpg