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2002 年の文春文庫版では解説・川端康成とのこと.立ち読みしてみよう.
この本への興味その1は,純文学と通俗小説はどう違うかということ.
興味その2は,ヒロインのモデルが白蓮 - 「花子とアン」の蓮さまと聴いたため.
その1について
かって高校の国語の先生に聞いた説は,著者は若いときは「父帰る」など一連の「純文学」戯曲・短編を書いたが,その後「通俗小説」に転向して世俗的に成功した というもの.
そこでこの真珠夫人だが,通俗小説だからかどうか知らないが,ストーリーはかなりえげつない.
純文学では一を書いて十を想像させるところを,通俗小説では一を納得させるために十通りくらいの表現でくどくど言うように思う.だから斜め読みが可能で,すぐに読了できる.
その2について
執筆の動機になったのかもしれないが,小説の内容は白蓮事件とはほとんど無関係.モデル柳原白蓮は大正天皇の従妹だったりして,スケールが大きいのだが,当時はそうしたネタを小説にするわけにも行かなかったのだろう.
朝ドラ「花子とアン」では時代を背景に思想問題などが絡むが,通俗小説ではそちらに深入りはできないらしい,というわけで小説の方が浅薄.
とかなんとか言うものの,小説は面白かった.大正時代の新聞小説だが平成のテレビドラマとしても十分通用する.事実 2002 年には昼ドラ化されたとのこと.
2002 年の文春文庫版では解説・川端康成とのこと.立ち読みしてみよう.
この本への興味その1は,純文学と通俗小説はどう違うかということ.
興味その2は,ヒロインのモデルが白蓮 - 「花子とアン」の蓮さまと聴いたため.
その1について
かって高校の国語の先生に聞いた説は,著者は若いときは「父帰る」など一連の「純文学」戯曲・短編を書いたが,その後「通俗小説」に転向して世俗的に成功した というもの.
そこでこの真珠夫人だが,通俗小説だからかどうか知らないが,ストーリーはかなりえげつない.
純文学では一を書いて十を想像させるところを,通俗小説では一を納得させるために十通りくらいの表現でくどくど言うように思う.だから斜め読みが可能で,すぐに読了できる.
その2について
執筆の動機になったのかもしれないが,小説の内容は白蓮事件とはほとんど無関係.モデル柳原白蓮は大正天皇の従妹だったりして,スケールが大きいのだが,当時はそうしたネタを小説にするわけにも行かなかったのだろう.
朝ドラ「花子とアン」では時代を背景に思想問題などが絡むが,通俗小説ではそちらに深入りはできないらしい,というわけで小説の方が浅薄.
とかなんとか言うものの,小説は面白かった.大正時代の新聞小説だが平成のテレビドラマとしても十分通用する.事実 2002 年には昼ドラ化されたとのこと.