集英社文庫 (2014/09).
BOOK」データベースより*****
プロ棋士になる夢に破れた瀬尾は、毎日公園に一人でいる金髪碧眼の少女サラに出会う。言葉のやりとりが不自由な彼女に対し、瀬尾は将棋を教え込む。すると、彼女は盤上に映る“景色”を見る能力を開花させ―。棋界に新たな風を送るサラ、将棋に人生を捧げてきたスター・塔子、数多の輝く才能を持つ七海の三人を巡り、厳しくも豊かな勝負の世界を描く青春長編。第24回小説すばる新人賞受賞作。*****
将棋を指したのは小学校で,だけ.将棋の小説は初めてだったが,面白かった.著者は職業棋士を目指し,挫折したそうだが,この世界の特殊性がよく分かる.
帯に「未来の将棋」の文字がある.本文では「世界を滅ぼす」と予言される.しかしその実体は観念的で,クオリアとか共感覚とか言うキーワードは出てくるが,イマイチ分からない.SF 的設定を現実の将棋の世界を妥協させるのは難しいのだろう.
対局の盤面をもっともらしく作れば,テレビドラマ化・映画化が可能だが,それは不可能かな.
自分的にはコンビュータ将棋の未来に興味があるが,それは 10 月発売予定の,この本の続編のテーマらしい.
BOOK」データベースより*****
プロ棋士になる夢に破れた瀬尾は、毎日公園に一人でいる金髪碧眼の少女サラに出会う。言葉のやりとりが不自由な彼女に対し、瀬尾は将棋を教え込む。すると、彼女は盤上に映る“景色”を見る能力を開花させ―。棋界に新たな風を送るサラ、将棋に人生を捧げてきたスター・塔子、数多の輝く才能を持つ七海の三人を巡り、厳しくも豊かな勝負の世界を描く青春長編。第24回小説すばる新人賞受賞作。*****
将棋を指したのは小学校で,だけ.将棋の小説は初めてだったが,面白かった.著者は職業棋士を目指し,挫折したそうだが,この世界の特殊性がよく分かる.
帯に「未来の将棋」の文字がある.本文では「世界を滅ぼす」と予言される.しかしその実体は観念的で,クオリアとか共感覚とか言うキーワードは出てくるが,イマイチ分からない.SF 的設定を現実の将棋の世界を妥協させるのは難しいのだろう.
対局の盤面をもっともらしく作れば,テレビドラマ化・映画化が可能だが,それは不可能かな.
自分的にはコンビュータ将棋の未来に興味があるが,それは 10 月発売予定の,この本の続編のテーマらしい.