知る人ぞ知る ? mimiCopy は,アマチュアが耳コピをするための iPhone,・iPad アプリ.キャッチコピーから抜粋すると
- 音程を変えずに再生スピードだけ変更することができます!早いフレーズもスロー再生でらくらく耳コピ.
- ピッチシフト機能搭載. 再生スピードの変更とは独立して上下1オクターブの範囲で音程を変える音ができます.
- ループ範囲も波形を見ながら簡単に設定できます!
- iPodライブラリの曲もインポート可能.
iPhone を初めて買ったときにこれも買ったのだが,画面が小さいのが老人には苦痛.
アナログテープの再生スピードを調節するのでは,テンポを上げれば (下げれば) ピッチも上がる (下がる).テンポとピッチが独立に操作出来るのはデジタルならでは,である.
midi で作るカラオケではこの操作はパラメータをいじるだけで可能だが,リアルな音源を相手にするとなると話は別である.1980 年代には,会議の録音を短時間で再生出来ること (早口でも声がうわずることがなかったのだ) が話題になったと記憶しているが,音楽に応用出来るなんて,ずいぶん進歩したものだ.
Wikipedia の「タイムストレッチ/ピッチシフト」の項目には,フェーズボコーダとか SOLA とか,この技術についていろいろと書いてあった.しかし実際のアプリで使われている技術はというと,要領を得ない.
さらにネットを漁った範囲では Dirac3 を使えば mimiCopy 類似のアプリが出来そう.
邪道ですけど,リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」(ジャズでは Bumble Boogie) みたいな曲をベースで録音し,テンポを上げて再生したら面白いんじゃないかな.不確定性原理を実験できるかも.