Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

鳥取のドロエビ

2017-05-21 08:24:42 | エトセト等

近くのスーパーで発見.名前が悪い.見てくれも悪く,緑色のたまごが気色悪い.J 子は拒否反応を示したが,買ってみた.1匹 50 円くらい.
ネットによれば「刺身がいちばん」だそうだが,生食する勇気はない.殻を取ったら,たまごも取れてしまった.
身はバターでソテーし,取り出したあとのフライパンにエビたまとマヨネーズ・牛乳・塩・胡椒を投入.玉子はピンクに変わった.やや煮詰めたソースらしきものと本体を和えて食べた.

甘くて美味! ふつうのエビから想像できない食感.

産地は日本海.ガサエビ,モサエビ,ザコエビなどとも言うらしい.ネットによれば,半日もすれば頭部が黒くなるなど傷みが早く,ほとんどが産地で消費される.これが瀬戸内側のスーパーにあったのは,担当者の気まぐれの賜物であろうか.
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ビブリア古書堂の事件手帖 7

2017-05-20 06:35:29 | 読書

三上 延「ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台」メディアワークス文庫 KADOKAWA (2017/2).

Amazon の内容(「BOOK」データベースより)*****
ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく―。奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされていた巧妙な罠へと嵌っていくのだった…。人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。*****

このシリーズの 6 はパスしたが,7 で完結と知って,電子書籍で購読した.男女関係・親子関係が縦糸,古書にまとわる日常の謎を横糸とする連作短編として出発したと思うが,完結編は長編.縦糸の男女関係・親子関係は予定調和的に終わったが,ファースト・フォリオ (この言葉も初めて知った) に関連するトリックが面白かった.
完結編で好感度向上.シリーズの読み残しも読んでみようか.

古書狂?を扱った小説は前から存在するが,このシリーズはそれを家系に拡大した.またこの家系のの女性と本が読めない男性のカップルという設定が面白かった.
この国の古書文化にも貢献したことだろう.
この母娘と一生つきあうらしい「俺」がすこし気の毒.

☆☆☆★
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季節外れの赤とんぼ

2017-05-19 05:42:59 | お絵かき

オニヤンマの絵を描いておられる方を見て,まねたくなった.翅を描くのが面白そうだ.色が欲しかったので赤トンボにした.植物に止まっている写真があったので,指に変えた.赤トンボにしては大きすぎるが,子どもの小さい手ということにしておこう.
例によって CD ケースに内側からアクリル絵具で描いたのだが,線描の翅は内側・外側どちらから見ても翅である.トンボの体の部分もどちらから見てもおかしくないように装った.
ついでに手首から先も,内側と外側に描き分けた.

描いているうちにくるくる気が変わったので,特にトンボの胴体と手が汚らしくなった.もう一度初めから描き直せばいんだけど,気が進まない.

広島のプロバスケのチーム名はドラゴンフライズだが,僕には強そうに響かない.
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学術書の採算

2017-05-18 11:31:25 | 読書
twitter で東京大学出版会の方の,「今後の学術出版は300部を基準に考えざるを得ないのではないか」という観測が反響を呼んでいた.「図書館需要で200~300部で,仮に1000人の学会のある分野の本だとして,その1割の購入で100部.ここまでで400部弱となるわけですが,800~1000部作るとしたら500~600部を書店等で販売できるか」という皮算用.でもこれはかなり楽観的な数字なんだろう.

ひつじや書房さんのホームページによれば,採算のとれる本の値段は,300ページなら
 1001部~1300部 4200円
 701部~1000部 6000円
 501部~700部 8600円
 300部~500部 15000円
だそうだ.「この刊行部数が1年半以内に80パーセント以上売れれば,出版社としては採算割れにならなくてすんだと胸をなで下ろします.」

数千円以上の本を自費で買える研究者はいない! 自費出版は論外...となれば,出版費用は研究費から捻出しなければならない.科研費その他で出版補助をうたった助成もあるが,くじ運が必要.拙著「レーザーとプラズマと粒子ビーム」は阪大に籍があったので出版できた.

学術書というのもおこがましいが, 「ジャズ演奏と心拍」というのを docs.com にアップしている.しかし勝手にアップしただけでは人目に触れる機会がなく,自己満足に終わるのは,自分はともかく共著者にお気の毒.
アクセスは 300 弱.この原文を投稿して拒否された学会の会員数は当時数十人だったので,サーキュレーションとしてはまあまあという見方もありかな.

とくに文系では博士論文を出版したいと考える方が多いらしい.研究結果をネットにアップする習慣と,どこにアップされているという情報が行き渡るシステムがあれば,金もかからず有益と思う.
欧米では学術出版とはちょっと意味合いがちがうが,フリーアクセスジャーナルというのがある.投稿費がべらぼうに高く,もうかるらしい (信用できないものもある).
出版屋さんもこの方向に活路を見出してはいかがでしょうか.
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ワタシが日本に住む理由

2017-05-17 08:46:18 | エトセト等

毎週とはいかないが,よく見ている BS ジャパンの番組.MC 高橋 克典と,繁田 美貴(テレビ東京アナウンサー),日本に住んでいる外国人へのインタビューと,彼らの生活ぶりのビデオが中心.わが町のフランスからのパン屋さんも登場した.日本人に「本物のパンを教えてやる!」と意気込んで来日したが,「あんぱん」で衝撃をうけたのだそうだ.

純日本的な職業を持つ人もしばしば登場.蕎麦職人 (バングラディシュ),甲冑師 (アメリカ),尺八奏者 (ロシア),落語家 (スウェーデン),旅館の若旦那 (アメリカ)... 

日本人と結婚する場合もあるが,そうでない場合も多い.
先週はレディングから来たリチャードさんは,50 代だが,同世代と思われるバツイチ女性に「わたしはまた独身,あなたはまだ独身」などといじられて,いい雰囲気だった.石巻で被災,イギリスに呼び返されたが仙台まで行って U ターン.現在は復興まちづくり情報交流館の館長だそうだ.
MC のふたりはリチャードさんのハゲ頭をからかいすぎ.

日本に住む理由のひとつは,食べ物が美味しいことらしい.

「日本人に何かひとこと,モノ申してください」というコーナーがあるのだが,これがちっとも面白くない.番組の方針かもしれないが,もっと辛辣な意見を引き出してもらいたい.
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落下ねこ

2017-05-16 09:51:57 | 科学


落下する猫の姿勢については戸田盛和先生が物理学の立場から書いておられるhttp://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/e/16388f2a4ccd53a4ba9e75fcb74c15f4

Richard Montgomery, “Gauge Theory of the Falling Cat”, in Michael J. Enos (ed.), Dynamics and Control of Mechanical Systems: The Falling Cat and Related Problems, Fields Institute Communications 1, 193–218, American Mathematical Society (1993). https://webusers.imj-prg.fr/~olivier.dudas/src/cat_gauge_theory.PDF

という論文もあるが,難しそうで読む気にもならない.Wikipedia には Falling Cat Problem という項があり,猫落下にこじつけて なにかとウンチクを披露したがる暇な学者が多いことがわかる...それを紹介している私はもっと暇 !

尾道の美術館で買った,招き猫亭コレクション「猫まみれ」 求龍堂 (2011/11)にも冒頭のスケッチがあった.はやしみか さんによる,招き猫亭小銀さんの論文の装画.戸田先生のはヘタウマだが,こちらは猫の生真面目な表情もわかってウマウマである.

スマホがこれだけ普及しているのだからと Youtube を漁った結果,この動画を発見した.力作 !! でも猫ちゃん迷惑そう !

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ミドル・テンプルの殺人

2017-05-15 07:48:37 | 読書

J.S. フレッチャー,友田 葉子 訳.論創社 (2017/02)

Amazon の内容紹介(「BOOK」データベースより)*****
第28代アメリカ合衆国大統領トーマス・ウッドロウ・ウィルソンに絶讃された歴史的名作が新訳で登場!謎とスリルとサスペンスが絡み合うミステリ協奏曲。遠い過去の犯罪が呼び起こす新たな犯罪。深夜の殺人に端を発する難事件に挑む、快男児スパルゴの活躍 ! *****

1919 年の作品.日本では「謎の函」のタイトルで 1922 年に早くも訳本が出た人気小説らしい.1962 年の井上一夫訳では,松本清張が解説を書いたそうだが,トリッキーなトリックはなく,新聞記者スパルゴが足を使って真相に迫るのは清張好み.でも,清張作品には感じられないユーモアがある.新聞記者の肩書きが副編集長で,偉そうな印象を持ってしまうが,実はお若いらしい.18 才の令嬢と仲良くなりそうな結末.

「黒いトランク」や「樽」を思わせる雰囲気もあるが,探偵役はろくに推理せず,直感と当てずっぽうで行動する.都合よくいろんな事実に遭遇し,最後は意外な犯人に突き当たる.こちらも考えている余裕などないままに,気持ちよく読了した.100 年前の小説は面白かったんだなぁ.

ミドル・テンプルとは何かを訳者あとがきの冒頭で学習してから読んだ方がよかった.
横井司による論文見たいな解説もついている.そこでも指摘されているが,スコットランドヤードの刑事と新聞記者がやけに仲がいいのが,今の目で見ると不思議.

☆☆☆★
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ふるさとのねこ

2017-05-14 09:51:24 | エトセト等
岩合光昭写真展.
うさぎ展の後は猫展にはしごした.猫展は最終日で,デパートで買い物をしたら招待券をくれたのだった.しかしタダほど高いものはない? 展示場と同じくらいの広さの (...というのはオーバーだが) 猫グッズ売り場は,売るぞ! という気合いに乗せられたご婦人がたくさん.J 子も絵葉書を2枚お買い上げ.

展示場は比較的空いていた.津軽で生まれた子猫たちの定点取材の結果を春・夏・秋・冬に構成.テレビの「世界ねこ歩き」とちがってストーリーがあった.写真を大きなパネルで見るのは好きだ.

うさぎ展はブラックな部分もあったが,こちらはひたすらかわいい.美術館とデパートの違いだろうか.
しかし売り場が広いところは共通していたのだった.
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広島大学は世界トップ100に入れるのか

2017-05-13 09:49:51 | エトセト等
山下柚実,PHP選書(2015/8).
しばらく前までは県内の書店では平積みになっていた.学長と大臣の写真が帯に並んでいるだけで手が出ないが,同じ理由で手を伸ばす層があるんだろう...そこをねらった,大学の宣伝本.

図書館で借りた.

Amazon の内容紹介(「BOOK」データベースより)*****
少子化、運営費交付金削減により、国立大学にも生き残り戦略が求められる時代になった。そんな中、文部科学省は、「スーパーグローバル大学創成支援(タイプA)」として、世界ランキングトップ100を目指す力のある大学13校に補助金を出す制度を開始。この13校のうちの一つに、広島大学も選出された。実は広島大学は、論文被引用数で国立大学5位になるなど研究のレベルが高く、「平和科目」を必修とするという独自性も備えている。では世界トップ100に入り、さらに目標として定める「100年後も光り輝く大学」になるために必要なことは何か。ローカル国立大学の挑戦を綴る。*****

ある程度事情を知っていれば,上記データベースで分かった気になれば十分.

とくにこの本のタイトルに関連するとは思わないが,読む価値があるのは9人の教授による研究紹介.個人的にはとくに逆風下にある文学研究科,教育学研究科のふたりの教授へのインタビューに,理工系とは違う目線を感じた.
オウムの幹部の多くは理系,地下鉄サリン事件は,文学的に見るならありえない事件...とか (佐藤利行副学長).

平和教育云々の記述で,まずオバマが登場するのも,なんだかなーと思う.一方 防衛省の軍事研究との関わりについては,この本ではあえて言及しないのも広大的 (大学としては応募しないことになっているはず).

以下は個人的感慨.
国立研究所からこの大学に移って感じたのは,とにかく文科省の「良い子」であろうとする態度.この本も,安倍晋三が「今後10年で世界大学ランキングトップ100に10校ランクインを目指します」と言ったのに追随 (あるいはそれを利用) しているのだろう.
大学を定年してはや一巡する.トップサイエンスを標榜する古巣の専攻でも,ここ数年は定年退職後の教授のポストは補充されないらしい.広島大学は世界トップ100に入るより,トップ100から日本の大学が全部消える方に,現実味を感じる.
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ピーターラビット展 ひろしま美術館

2017-05-12 16:39:59 | エトセト等
ビアトリクス・ポター生誕150年,ということはマイナス明治2年の生まれ.なんでピーターラビットか? と言えば J 子が何処かで招待券をもらってきたからだ.

連休は混んだのだろうが,割に空いていた.
一画にシリーズの絵本を揃えた図書室のようなコーナーがあった.ほとんど (全部かもしれないが自信がない) 石井桃子訳であることを改めて認識した.
いつもなら展示室になっている一部屋が,ピーターラビット専用のミュージアムショップに変わっていた.

原画が訳文とともに延々と並んでいた.読んで,なかなか怖いところがあることがわかった.
そもそも,ピーター一家は母子家庭だが,お父さんはマクレガーさんにパイにされ,食べられたという設定.ぼく的にはラパン lapin と聞くと (街のパン屋です),フランスで食べたウサギ料理を思い出す.
イギリスの田舎の家に泊めてもらったことがあるのだが,そこの奥さんもマクレガーさん同様に,うさぎが庭を荒らすと,天敵のように憎んでいた.

図は子猫でロールプディングを作って食べようとするネズミたち (この巻にはピーターたちは登場しない).

思い出したのが「かちかち山」.冒頭でおじいさんが悪い狸をたぬき汁にしようとするのだが,だまされておばあさんを食べさせられる.「縁の下の骨を見ろ」が狸のセリフである.今は子供向きにはアレンジするのが常識らしい.
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