【安倍首相】:憲法改正に「必ずや私の手で成し遂げる」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:憲法改正に「必ずや私の手で成し遂げる」
安倍晋三首相は9日、臨時国会閉幕を受けて記者会見し、憲法改正について「必ずや私の手で成し遂げていきたい」と表明した。
衆院解散を巡り「夏の参院選で約束したことの実行に集中している」と説明。来年4月の秋篠宮さまの「立皇嗣(りっこうし)の礼」を踏まえ「即位に関わる儀式をつつがなく行う大きな責任を負っている」と述べ、来春までの解散に否定的な考えをにじませた。政府、与党は来年の通常国会の召集日について1月20日を軸に調整に入った。
臨時国会の閉幕を受け、記者会見する安倍首相(共同)
首相の自民党総裁任期が残り2年を切る中、安倍政権の下での改憲に改めて強い意欲を示した発言。首相は「与野党の枠を超えて活発に議論し、令和の時代にふさわしい改憲原案の策定を加速させる」と強調した。「国のかたちに関わる大改革に挑戦し、新たな国造りを力強く進めていく。その先に憲法改正がある」とも述べた。
一方、衆院解散・総選挙に関しては「国民の信を問うべき時が来たと考えれば、断行することはちゅうちょしない」とも語った。これに先立つ自民党役員会で「来年は東京五輪があり、節目の年だ。引き続き常在戦場の気持ちで頑張りたい」と述べた。
首相は会見で、イランのロウハニ大統領の訪日について「調整中だ」と認めた。米、イラン両国と良好な関係にある日本として「地域の緊張緩和、情勢の安定化に向けて外交努力を尽くしたい」と言明した。
首相主催の「桜を見る会」の在り方を巡り、政府が進める全般的な見直しについて、自身の責任で行う考えを表明。招待者数が膨れ上がったことを反省するとした。
来春に予定する中国の習近平国家主席の国賓来日にも言及。中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入や、中国当局による日本人拘束事案で「しっかり主張し、前向きな対応を強く求めていく」と強調した。
事業規模26兆円の政府の経済対策に関しては「安心と成長の未来を切り開く」と意義を訴えた。日米貿易協定が臨時国会で承認されたことについて「日本経済が成長を続けるための強固な基盤を築き上げることができた」と語った。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局】 2019年12月09日 21:38:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。