路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政界地獄耳】:その場しのぎご都合主義の連携を国民は信用しない/11.10

2021-11-17 08:26:00 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【政界地獄耳】:その場しのぎご都合主義の連携を国民は信用しない/11.10

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:その場しのぎご都合主義の連携を国民は信用しない/11.10 

 ★16年2月1日、当時の民主党代表・岡田克也と維新の党代表・松野頼久が会談し、新党結成の議論がスタートした。この頃は民主党を除名になった松野など旧民主党出身者やみんなの党や結いの党、維新プロパーなどが混在する維新と民主が再結集するというものだった。ところが当時の維新の党の両院議員懇談会では「民主党の議員が体質を変えて、新しい野党を作る気持ちがあるか疑問だ。何も変わらなければ泥舟に乗る話だ」と民主党の本気度を測りかねているという具合だった。

 ★つまり、現在の立憲民主党と共産の関係、国民民主党と維新の会の関係とさして変わりがない。民主党という保守基盤の議員とリベラル基盤の議員とが混在する政党はどちらかに強くひかれると一方が反発する、実はその繰り返しでしかない。よく言えば融通の利かないまじめな議員の優柔不断さに貫かれている。維新創設者の橋下徹は10年12月大阪市長時代に「市役所の職員が政治活動をしている。我々が勝った場合、一族郎党がどうなるか覚悟を決めておけ。戦のおきてだ」と官公労をはじめ労組批判を繰り返していた。そこに結党の精神がある。

 ★ところが9日午前、いわゆる野党共闘を離脱した国民民主党幹事長・榛葉賀津也、国対委員長・古川元久は国会内で日本維新の会幹事長・馬場伸幸、国対委員長・遠藤敬と会談し国会対応や政策面での連携強化を確認した。不思議なのは連合だ。共産党との関係は絶対許さないが、労組批判の維新には批判ひとつ言わない。随分と物分かりがいい。どの党もどの組織もその場しのぎのご都合主義で合従連衡を繰り返していても国民は信用しない。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2021年11月10日  07:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2021.11.17】:なめられた福岡県民|県議会副議長、辞任届置き捨てで久留米市長選出馬の非常識

2021-11-17 07:30:50 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER2021.11.17】:なめられた福岡県民|県議会副議長、辞任届置き捨てで久留米市長選出馬の非常識

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2021.11.17】:なめられた福岡県民|県議会副議長、辞任届置き捨てで久留米市長選出馬の非常識 

 今年6月に福岡県議会副議長に就任し、1カ月前に就任祝賀会を開いて多額の政治資金を集めたばかりの十中大雅氏が、16日午後久留米市役所で会見を開き、来年1月に予定される久留米市長選に立候補することを表明した。立候補するのは自由だが、十中氏は現職の副議長。12月定例会の開会を控え県議会や所属する自民党県議団とどう話をつけるのか注目していたところ、議会事務局に議長あての辞任届が入っているとみられる封筒を置き捨てにし、一方的に議員と副議長を「辞めた」と言っていることが分かった。

 ■宙に浮いた封筒の中の「辞任届」

 関係者の話によると、十中氏は先週、秋田章二県議会議長に面会して市長選出馬のため副議長を辞任することを報告。辞任届を手交しようとしたが、12月定例会の開催を前にした重要な時期であることなどを理由に、議長が受け取りを拒んだという。

 議長の対応は当然だ。県議会12月定例会の開会日は来月1日。来週24日には代表者会議が開かれ、県政の課題や議会運営についての調整が図られる予定となっている。副議長の要職にある県議が、個人的な理由で辞任し、コロナ禍にある県政を放り出すという話を「はい、そうですか」と認めるわけにはいかない。その場は「考えます」と引き下がった十中氏だったが、15日になって異常な行動に出る。

 同日午前、県政界に流れたのは「十中が辞任届を提出するらしい」という情報。報道関係者も確認に走ったが、夕方まで「辞任届提出」を確認することはできなかった。ところが十中氏は、一人で議会事務局を訪れ、「何かが入った封筒」を議長に渡すよう頼んで県議会をあとにしていた。この際十中氏は、封筒の中身について何も説明していなかった。

 封筒を渡された議会事務局の職員は、議長あての親書であるため、開封することはできない。議長は19日まで出張で、中身の確認も不可能。十中氏の辞任届提出の話は、藪の中という状況になっていた。

 封筒の中に入っているのが、副議長の辞任届と議員の辞職願であることが分かったのは、16日に十中氏が開いた出馬会見の席上。十中氏自身が、副議長の辞任届と県議の辞職願を、議長あてに提出したことを説明し、顛末が明らかとなった。ただし、その時点で議長は封筒の中を確認すらしておらず、議会も議員辞職未承認。市長選出馬に前のめりになった十中氏が、勝手に「辞めた」と言っているだけだ。まさに県民不在。副議長の職にある政治家が、議会制民主主義を冒涜したに等しい。

 ■背後に鳩山二郎衆院議員の影

 市長選に向けて暴走する十中氏のうしろに、久留米市を地盤とする鳩山二郎衆院議員の影がチラついていることもわかってきた。ハンターの取材によれば、鳩山氏の事務所は“十中支援”で固まっており、16日の十中氏の出馬会見には鳩山氏の女性秘書が顔をみせていた。久留米政界の事情に詳しい自民党員は、こう話す。

 「鳩山の支援が見込めるからこそ、十中は強硬姿勢に出れた。鳩山のうしろには、武田良太前総務大臣がいる。おそらく古賀誠さんも十中支持に動くだろう。久留米市民にとっては迷惑な話だ。そもそも、惜しまれながら1期で辞める大久保(勉)市長は、後継について何も示していない。こんな騒ぎになるのなら、大変だがもう一度だけ、大久保市長に選挙に出てもらった方がいい。それがだめなら、ハッキリと後継者を指名するべきだ。そうすれば、バカなことをやっている県議会の副議長や、利権まみれの議員は出ても票は集まらない。それにしても、副議長や議員の辞職願を封筒に入れておいてくるなど、十中の姿勢は最低。県民をなめるなと言いたい」

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【地方自治・福岡県・県議会】  2021年11月17日  07:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2021.11.16】:【続報】東京永田町税理士事務所のサイト更新

2021-11-17 07:30:10 | 【税制・納税・減税・年収「103万円の壁」・ふるさと納税・物納・脱税・競売】

【HUNTER2021.11.16】:【続報】東京永田町税理士事務所のサイト更新

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2021.11.16】:【続報】東京永田町税理士事務所のサイト更新

 東京永田町税理士事務所(税理士:田邊政行氏)から、当ニュースサイトが8回に渡って記事にした内容を踏まえて、同事務所のウェブサイト「国税査察.com」の表示を変更したとの報告を受けた。

「国税査察.com」を確認すると、確かに同サイトからは「「告発」も、「重加算税」も、軽減ではなくゼロにする」という記載や「永田町交渉人チーム」という記載は消されていた。

 東京永田町税理士事務所は、当ニュースサイトに対し、「私どもとしても外部の専門家を含めて検討した結果、不適切な記載があったことを重く受け止める」と述べている。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【疑惑・東京永田町税理士事務所(税理士:田邊政行氏)・「永田町交渉人チーム」】  2021年11月16日  07:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER・2021.06.25】:【速報】疑惑の「永田町交渉人」税理士事務所、東京税理士会の指導を無視

2021-11-17 07:30:00 | 【税制・納税・減税・年収「103万円の壁」・ふるさと納税・物納・脱税・競売】

【HUNTER・2021.06.25】:【速報】疑惑の「永田町交渉人」税理士事務所、東京税理士会の指導を無視

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・2021.06.25】:【速報】疑惑の「永田町交渉人」税理士事務所、東京税理士会の指導を無視 

 公式サイト「国税査察専門安心」で“国税当局による刑事告発や重加算税をゼロに”と謳った東京永田町税務事務所(代表:田邊政行税理士)が、東京税理士会の指導を無視し、違法性が疑われる広告の記述を削除せずに顧客集めを続けていることが分かった。

 代表税理士である田邊氏は、「麻生」を名乗る人物らの「永田町交渉人チーム」と組んで税理士業務を展開。公式サイトの中で“告発・重加算税をゼロに”と謳って顧客を誘い出し、即日契約と着手金を求めた上で、「電話1件50,000円・事務所対応50,000円」などという高額な報酬を請求していた。

 公式サイト「国税査察専門安心」では、《ほとんどの税理士は、国税査察の経験がありません。そのため、告発自体を無くすことができるとは、ほとんどの方は知りません》《「交渉術。」を持たない顧問税理士や弁護士による、場当たり的な方法では、解決は困難で、告発されない事案も、告発されてしまう可能性が非常に高くなります》などと他の税理士を低評価した上で、《国税査察専門安心では「交渉術。」により、「告発」も、「重加算税」も、軽減ではなくゼロに致します》と宣伝。いずれの記載内容も税理士会が定めるルールに抵触しかねないもので、特に《「告発」も、「重加算税」も、軽減ではなくゼロに致します》は、違法性が疑われる宣伝文句だった。

 そうした広告内容を信じた会社経営者の一人が、田邊税理士から「追徴に備えて」と言われ現金で1,500万円を預けたところ、問題は解決されずトラブルに発展。契約解除となったが、半額程度しか返金されなかったという。

 この過程で、「永田町交渉人・麻生」を名乗る人物が、“国の権力で(脱税を)認定して、検察庁から逮捕。可能性がある”、“査察がもう一回来て、逮捕されて、告発されて、もう手遅れ。逮捕しに来ました。持っていかれます。もう出てこれない”などと脅しともとれる言葉で会社社長を追い込み、契約を続けるよう促していた。「永田町交渉人・麻生」氏に税理士資格がないことが分かっており、同氏が本当に国税当局と交渉していたとすれば、税理士法違反に問われる可能性もある。

 サイトの広告内容だけでなく、活動実態にも違法性がつきまとう状況。ハンターは、一連の取材結果をまとめ、田邊税理士が所属する東京税理士会に見解を求めていた。

 東京税理士会の綱紀監察課は、“できもしないことを謳った誇大広告”、“過度な期待を抱かせる内容の広告”、“不安を煽る内容の広告”は指導の対象になると説明していたが、23日の記者の確認に対し「指導はしました」と明言。その上で「詳しいことは明かせないが、(東京永田町税務事務所の)サイトの記述が変わっていないことも確認している」と話している。

 つまり、東京永田町税務事務所は税理士会の指導を受けていながら、これを無視し、不適切とみられる広告で顧客を誘う行為を続けているということになる。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2021年06月25日  08:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【HUNTER2021.11.16】:鹿児島県警指宿警察署の「怠慢」|権力への忖度、疑う声も

2021-11-17 07:29:50 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER2021.11.16】:鹿児島県警指宿警察署の「怠慢」|権力への忖度、疑う声も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2021.11.16】:鹿児島県警指宿警察署の「怠慢」|権力への忖度、疑う声も 

 先月25日夜に鹿児島県指宿市内で起きた現職市議によるタクシー運転手暴行事件を巡り、鹿児島県警指宿署の「怠慢」とも取れる対応に、市民から疑問の声が上がっている。

■暴行・傷害事件を事実上の放置

 顔を数十発も殴られた被害者男性は11月15日現在も入院中で、目がかすむなどの症状で、退院の目途さえ立っていない。指宿署は事件当夜、流血し手当を受けたばかりの男性を署まで連れ出し、1時間以上にわたって事情聴取。一方、加害者の市議にも事情を聴きに行ったが、酔っていたため聴取できなかったという。「普通ならば身柄を取る事案」(元鹿児島県警刑事)と指摘する声もあるが、指宿署は20日以上たった現在も事件処理を行っていない。

 市議は暴行事件の責任を取るとして28日に議員辞職したが、10月31日の衆院選投開票日に地元の投票所入り口で夫婦で立ち、投票に来た有権者に頭を下げるという非常識な行動をとっていた。来年2月6日に投開票が予定される市議選への出馬を見越しての活動との見方が出ている。地元の会社役員男性(63)は「警察がしっかり事件化しないから選挙運動まがいの行動ができる」と憤る。元市議が警察から警告を受けたという情報が寄せられたが、ハンターの取材に指宿署は「捜査しているかどうかも含めコメントできない」と言う。

 事件対応に疑問の多い同署だが、今回同様に「怠慢」が指摘されるケースは過去にもあった。ハンターは2018年11月、鹿児島県指宿市の豊留悦男市長陣営に公職選挙法違反の疑いがあることを報じた。同年2月の市長選で選挙事務所において「炊き出し」を提供したというもので、その後も違法性があるとみられる地熱発電業者側からの資金提供問題を掘り起こした。

 地熱発電の関係者が、豊留市長を支援する政治団体「いぶすきを豊(ゆたか)にする会」の代表者に、選挙期間中に10万円、投開票後に10万円の計20万円を献金したという事案。選挙期間中の10万円については、「いぶすきを豊(ゆたか)にする会として受け取った」とした上で、代表者自身が受け取りの事実を認めていた。しかし、「いぶすきを豊(ゆたか)にする会」が解散に伴い鹿児島県選挙管理委員会に提出した政治資金収支報告書には、該当する寄附の記載はなく、市長の選挙運動費用収支報告書にも該当する寄附の記載はなかった。明かに違法性が疑われる問題だったが、指宿署が捜査した形跡はない。

 ■市長の選挙違反もスルー

 豊留市長は規範意識が薄いのか、2019年4月の鹿児島県議選では、指宿市区(定数1)に立候補した無所属新人候補を応援するため、選挙カーとは異なる車の拡声器を使い街頭演説を行っていた。公職選挙法は、選挙期間中に立候補者が使用するものを除く“街頭宣伝車”や“拡声器”による選挙運動を禁じており、市長の行為は明らかに違法。この様子を目撃した市民が当日、公選法に抵触するとして指宿署に通報したというが、市長は何の処罰も受けていない。警察がスルーしたということだ。

 県議選から2か月後の指宿市議会6月定例会の一般質問でこの件が質疑され、豊留市長は事実確認を求めた市議に対し「その通り」と選挙カー以外での街頭演説の事実を認めている。「公職選挙法に触れるような行為ではないという認識の下でやった」と強弁したが、市長を追及した市議がいみじくも言う。
「知らなかったとか、勘違いだったとかいう後付けの言い訳で、違法行為が免罪されるのか。通報を受けた警察は何をやっていたのか!」

 指宿在住の50代主婦は、警察の姿勢に疑問を投げかける。

 「警察は、市長や市長派の市議に忖度して、本来なら立件すべき問題を、わざと逃がしているのではないですか?そうとしか思えない。普通の市民なら警察署に引っ張っていかれるはずの犯罪行為が、こうも次々と見逃されるのはおかしいでしょう。暴行を受けたタクシーの運転手さんの入院先の病院には、事件直後に市長が来ていたそうです。市長が事件に介入したんですよね。警察が動かないのは、そのせいとしか思えない。税金泥棒なら、ないほうがまし」

 ちなみに、現職市長による違法な街頭演説問題については今月、鹿児島県内に住む男性が、明白な公選法違反に当たるとして鹿児島地検に告発状を提出している。その男性の話。

 「例えば、一方通行違反で摘発され、警察官に対し『知らなかった』と言えば許してもらえるのか。法を犯せば処罰されるのが法治国家であり、我々市民は法を犯さないように注意して生活している。市長は市民の代表であり、最も規範意識が求められる存在だろう。その市長自らが法を犯しても、そのつもりはなかったといえば許される世の中でいいわけがない」

 ところで、豊留市政は看板の「地熱発電事業」がとん挫するなど失政続き。今年7月には約7千万円を投じた温泉掘削工事で、温泉が出ないという失態を演じている。この件については、近く詳しい内容を報じる予定だ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【事件・鹿児島県警・鹿児島県指宿市内で起きた現職市議によるタクシー運転手暴行事件】  2021年11月16日  07:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:財務省「赤木ファイル」存在認めた!全面降伏は民意の勝利

2021-11-17 06:33:40 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:財務省「赤木ファイル」存在認めた!全面降伏は民意の勝利

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:財務省「赤木ファイル」存在認めた!全面降伏は民意の勝利

 「まだ忘れられてないんや……」――。そんなことを思うほど、彼女には自信がなかった。

 森友事件で公文書改ざんを強要され命を絶った財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻、雅子さん(50)。国などを訴えた国家賠償訴訟の最大の焦点は、俊夫さんが改ざんのいきさつについて詳細に記した通称「赤木ファイル」だ。公開を求められた国側の回答期限だった6日、雅子さんの代理人弁護士の事務所は、詰めかけた報道陣で“超密”になった。関心の高さを物語っていた。

国からの回答を確認する雅子さん(提供写真)

  国からの回答を確認する雅子さん(提供写真)

スピリチュアル大好き(安倍前首相の妻・昭恵夫人)/(C)日刊ゲンダイ

 スピリチュアル大好き(安倍前首相の妻・昭恵夫人)/(C)日刊ゲンダイ

森友加計問題で、厳しい質疑を受ける安倍首相だが(衆院厚労委、=2018年当時)/(C)日刊ゲンダイ

  森友加計問題で、厳しい質疑を受ける安倍首相だが(衆院厚労委、=2018年当時)/(C)日刊ゲンダイ

 この「赤木ファイル」、そもそも俊夫さんの上司だった池田靖さんが、存在を雅子さんに明言している。その録音データを裁判の証拠として提出しているから、ファイルがあること自体は当たり前のことなのだ。

 しかし、昨年3月の提訴から財務省は「あるともないとも言えない」と世まい言を繰り返した揚げ句、前回の協議で「探索作業中」と答えてきた。「捜さんでも元上司の池田さんに聞きゃわかるやろ」と言いたくもなる。そこまで不誠実な回答を繰り返してきた財務省のことだ。今回の回答にも正直期待はしていなかった。

 ところが、5日の朝日新聞の1面の見出しは「赤木ファイル 存在認める」。財務省が対応を一変させるのか――! そんな驚きの中での報道陣の殺到だった。

 6日夕方5時、弁護士事務所のファクスに着信があった。国からの回答だ。

 「改ざんの過程等が時系列にまとめられた文書」「特定するに至った」「第4回口頭弁論期日(6月23日)には、本件文書を提出する予定である」

 全面降伏ではないか!

 ■黒塗りは「できる限り狭いものとする」

 プライバシー上の問題で一部は黒塗りするとは書いているが「できる限り狭いものとする」とわざわざ記している。この大転換はなぜ勝ち取れたのだろう? それは世論の力ではないかと雅子さんは感じる。マスコミ報道の積み重ねが世の人々の関心を招き、「赤木ファイル」という言葉が知られるようになった。それが財務省に「もう逃げられない」と観念させたのではないだろうか? まさに「民意の勝利」だ。

 雅子さんは今、「皆さまのおかげ」をかみしめている。中途半端に終わらせないよう、これからも真相解明を求めていくつもりだ。

 
 ■相澤冬樹 大阪日々新聞・元NHK記者

 大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを経て現職。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース・森友学園への国有地値引きも経緯を記した公文書の改ざん】  2021年05月07日  14:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:焦点の「赤木ファイル」何を聞いても国は「探索作業中」と

2021-11-17 06:33:30 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:焦点の「赤木ファイル」何を聞いても国は「探索作業中」と

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:焦点の「赤木ファイル」何を聞いても国は「探索作業中」と

 森友事件で公文書改ざんを強要され命を絶った財務省近畿財務局の赤木俊夫さん。改ざんの詳細をまとめたファイルがあることを、上司だった池田靖さんが俊夫さんの妻、赤木雅子さんに明言している。その通称「赤木ファイル」が今、雅子さんが国などを相手に起こしている国家賠償訴訟で焦点になっている。

(画・赤木雅子さん)

       (画・赤木雅子さん)

 国は赤木ファイルがあるともないとも言わない。でもこれは改ざんの実態を明らかにする上で欠かせない。雅子さんはファイルの提出を国に求め、双方出席して非公開の協議が22日、大阪地裁で行われた。その席で……。

 「赤木ファイルを出すんですか?」

 「探索作業中です」

 「あるんですか? ないんですか?」

 「探索作業中です」

 「(ファイルの存在を明かした)池田さんに話は聞いたんですか?」

 「探索作業中です」

 何を聞いても「探索作業中」。雅子さんは吹き出しそうになった。

「これってボケとツッコミやん。吉本新喜劇見てるみたいや。椅子からズコッと転げたろか」

 おそらく国の代理人は何を聞かれても「探索作業中」としか答えないよう指示されている。手元の冊子の資料を見る際、完全に開かず片方の表紙をついたてのように立て、雅子さんたちに見えないようにする。そのしぐさがおかしくて雅子さんはノートにスケッチを描いた。

 正面の3人が裁判官。右側、表紙をついたてに「探索作業中」と発言しているのが国の代理人。雅子さんは絵が得意だ。

 雅子さんの代理人、生越照幸弁護士も国の答えにあきれて、協議が終わると井上陽水の曲「夢の中へ」の「探しものは何ですか?」を歌いながら部屋を出た。

 ■「半歩だけど前に進んだ」と雅子さん

 一方、この協議で裁判長は、赤木ファイルが見つかったら速やかに提出するよう国に求めた。雅子さんはこれを、自分に有利に働く前向きな指示だと受け止めた。

「半歩だけど前に進んだ。それ以上に『探索作業中』のボケに笑わせてもらったから、これがバースデープレゼントや」

 この日、3月22日は赤木雅子さんの50歳の誕生日。最大のプレゼントは赤木ファイルだけど、それはもう少しお預けにしよう。

 
 ■相澤冬樹 大阪日々新聞・元NHK記者

 大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを経て現職。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース・森友学園への国有地値引きも経緯を記した公文書の改ざん】  2021年03月23日  14:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:「赤木ファイルは必ずある」決戦の3.22は雅子氏の誕生日

2021-11-17 06:33:20 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:「赤木ファイルは必ずある」決戦の3.22は雅子氏の誕生日

  『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:「赤木ファイルは必ずある」決戦の3.22は雅子氏の誕生日

 財務省近畿財務局で森友学園との土地取引の決裁文書を上司に改ざんさせられ、それを苦に命を絶った赤木俊夫さん。俊夫さんは生前、妻の雅子さんに繰り返し「自分のやってしまった犯罪行為はすべて書き残してある」と語っていた。上司だった池田靖さんも、その文書が確かにあることを雅子さんに打ち明けた。

裁判後に会見する妻の赤木雅子さん(撮影:相澤冬樹)

 裁判後に会見する妻の赤木雅子さん(撮影:相澤冬樹)

 これは赤木雅子さんが真相解明を目指し国などを訴えた裁判で、決定的に重要な証拠となる。そこで赤木さんと弁護団はこの文書を「赤木ファイル」と名付け、国に対し証拠として提出するよう求めた。ところが国は「赤木ファイル」は裁判の争点にならないとして、文書があるのかないのか、存在すら明らかにしない。だが本人も上司も存在を認めているのだ。あることは間違いない。

 そこで赤木さんは、裁判官が強制的に文書の提出を求めることのできる「文書提出命令」を国に対し出して欲しいと、裁判所に申し立てた。そして17日の法廷で前回に続き本人が意見を読み上げた。

 「赤木ファイルが提出されることは、二度と決裁文書の改ざんが行われないようにするためにも、二度と夫と同じような目にあう国家公務員が出てこないようにするためにも、とても意味があると思います。何より夫の遺志に沿うものだと思います。裁判官の皆さま、ぜひとも国に対して文書提出命令を出してください。よろしくお願い致します」

 裁判が終わった後、裁判長が国の代理人に、文書のあるなしについていつ明らかにするつもりか促した。国が5月6日と回答すると、それは余りに先だと指摘。「異動などがありますので」と国が言い訳するとすかさず突っ込んだ。「異動って4月1日ですよね。まだ2月ですよ」。そして、非公開で行う当事者の協議を3月中に行いたいとして、国に日程の都合を尋ねた。

 ■「ビンゴだわ」

 3月18日を国が拒否した時、赤木さんは感じた。「去年、この裁判を起こした日、夫の遺書を公開した日だ。その日を嫌がったんだな」。次に裁判長が22日を挙げると、国はその日程に応じた。だが……「それって私の誕生日じゃないの。ビンゴだわ」。

 決戦は誕生日。金曜日ではないが。この日、国は再び文書のあるなしについて回答を裁判長から求められるだろう。50歳の節目となるこの日、赤木さんは夫が見立ててくれた服を身に着け、決戦に臨むつもりだ。

 
 ■相澤冬樹 大阪日々新聞・元NHK記者

 大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを経て現職。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース・森友学園への国有地値引きも経緯を記した公文書の改ざん】  2021年02月19日  06:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:真実知りたいが…誰も夫のように追い詰められませんように

2021-11-17 06:33:10 | 【公文書・国民の知る権利・国民共有の知的資源・情報公開・権力者による隠ぺい】

【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:真実知りたいが…誰も夫のように追い詰められませんように

  『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記】:真実知りたいが…誰も夫のように追い詰められませんように

 夫が命を絶って2年と8カ月。ふっと気配を感じる時がある。夢で夫が肩をポンと触ってくれた。あれは「裁判頑張って」というつもりだろう。左肩が、夫の触れた感触をまだ覚えている。

夫の形見のベルトを着けて出廷(撮影・相澤冬樹)

 夫の形見のベルトを着けて出廷(撮影・相澤冬樹)

在りし日の赤木俊夫さん(提供)赤木雅子さん

  在りし日の赤木俊夫さん(提供)赤木雅子さん

 森友公文書改ざんで、財務省近畿財務局の職員だった夫、赤木俊夫が命を絶った。妻の私、赤木雅子は真実を求め、2つの裁判を起こした。1つは国などに対する損害賠償訴訟。2つ目は夫の情報をなかなか開示しない近畿財務局に対する個人情報開示訴訟。5日はこの訴訟の弁論だった。

 25年前、結婚式で仲人をしてくれた夫の上司は「新郎は『信ずるところ臆せず行動する』という点において誠に青年らしく頼もしい限りでありますが、そこが一つ心配な点でもあります」と紹介してくれた。夫はそういう気概があったから改ざんに抵抗し「手記」を残して命を絶ったんだろう。次は私が裁判で「信ずるところ臆せず行動する」しかない。

 ◆職員に真実を話させない財務省の罪深さ

 5日の弁論で国は相変わらず、書類が多すぎて開示手続きが間に合わないと、およそ納得できない理由を繰り広げた。弁論が終わり法廷を出る際、私は国の代理人たちに声をかけた。

 「きょうはありがとうございました」

 すると相手も「ありがとうございました」と返してくれた。少し人間らしいやりとりができた。国側の人々も好きこのんでゼロ回答を繰り返しているわけではないだろう。彼らが何も言わないのは、何も言わせてもらえない。「何も言ってはならない」と言われているからだろう。組織に、財務省に、近畿財務局に。

 夫の上司だった池田靖さん。森友学園への国有地値引きも経緯を記した公文書の改ざんも、どちらにも深く関与していた。そして改ざんを指示した佐川宣寿さん(元財務省理財局長)。私は彼ら個人を責めたいわけではない。夫はなぜ命を絶ったのか、真実が知りたいだけ。真実を知っている人に本当のことを話してほしいだけだ。誰も夫のように追い詰められませんように。それを祈っている。

 でも、その朝私の心を騒がせたのは別のこと。裁判で何か形見を身に着けようと夫のベルトを締めたら……サイズがピッタリだった。これは少し、いや、かなりショックだったけど、夫が守ってくれていると前向きに考えることにしよう。

 
 ■相澤冬樹 大阪日々新聞・元NHK記者

 大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを経て現職。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

 元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース・森友学園への国有地値引きも経緯を記した公文書の改ざん】  2020年11月06日  14:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2021年11月15日 今日は?】:紀宮さまと東京都職員の黒田慶樹さんが結婚

2021-11-17 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2021年11月15日 今日は?】:紀宮さまと東京都職員の黒田慶樹さんが結婚

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2021年11月15日 今日は?】:紀宮さまと東京都職員の黒田慶樹さんが結婚

 ◆11月15日=今日はどんな日

  紀宮さまと東京都職員の黒田慶樹さんが結婚(2005)

 ◆出来事

  ▼自由党と日本民主党が合同、自由民主党結成(1955)▼パレスチナ民族評議会がパレスチナ国家の独立宣言を採択(1988)

 ◆誕生日

  ▼やついいちろう(74年=エレキコミック)▼平井理央(82年=フリーアナウンサー)▼白石みき(82年=タレント)▼福田悠太(86年=ふぉ~ゆ~)▼本郷奏多(90年=俳優)▼峯岸みなみ(92年=タレント)▼延命杏咲実(03年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2021年11月15日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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